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mpio、MPEG-4対応の1インチ有機EL搭載プレーヤー
-アルミニウム製のMP3/WMAプレーヤーも


左がMPIO-one、右がFY500
5月上旬より順次発売

標準価格:オープンプライス


 韓国mpioは、フラッシュメモリ内蔵型のポータブルオーディオプレーヤー2機種を発売する。有機ELディスプレイを搭載し、MPEG-4ファイルの再生も可能な「MPIO-one」(FG200)と、MP3/WMAファイルの再生に対応した「FY500」を用意。各モデルに256/512MB、1GBの3種類を用意する。

 価格はいずれもオープンプライス。店頭予想価格と発売時期、カラーリングなどは下表の通り。なお、販売は株式会社アドテックが担当。いずれのモデルもUSBストレージクラスに対応するが、Windows 98 SEで利用する際はドライバが必要となる。

モデル名 メモリ容量 カラバリ 予想価格 発売時期
MPIO-oneシリーズ
FG200-256 256MB フェアゴールド
スマートシルバー
クリムゾンレッド
ミスティックグレイ
ハーバードブルー
ミッドナイトブラック
2万円前半 6月下旬
FG200-512 512MB 2万6~7千円
FG200-1G 1GB 3万円台半ば
FY500シリーズ
FY500-256 256MB ピンク
ライトブルー
シルバー
15,800円前後 5月上旬
FY500-512 512MB ブルーブラック 20,800円前後
FY500-1G 1GB ダークチタン 25,800円前後


■ MPIO-one

MPIO-one。写真はモックアップ

 外形寸法32×15×55mm(幅×奥行き×高さ)、本体のみの重量34.5gの小型・軽量のフラッシュメモリプレーヤー。最大の特徴はMP3/WMA/OGGに加え、MPEG-4フォーマットの動画再生に対応すること。表示デバイスとして、1.04インチのカラー有機ELディスプレイを採用している。

 有機ELディスプレイは65,000色表示が行なえ、解像度は96×64ドット。MPEG-4ファイルは付属の変換ソフト「Transcoder」でエンコード可能。TranscoderはAVI、MPEG、WMV、ASFの各フォーマットの読み込み・変換に対応。詳しい機能は未定だが、作成される動画の解像度は96×64ドットになる見込み。

 同社によれば「簡単な操作で誰にでも対応MPEG-4ファイルを作れるソフトになる」とのことだが「変換画質の指定など、細かな設定機能を盛り込むことも検討している」という。

レバータイプの操作キーを採用 マイクも内蔵している 動作モデル。解像度は低めだが滑らかな動画が表示されていた

 また、付属のイヤフォンとしてSENNHEISERのMX400を採用。音楽ファイルはMP3/WMA/OGGをサポートし、ビットレートはMP3が8~320kbps、WMAが32~192kbpsに対応。VBRやWMAのDRMもサポートする。楽曲の転送はUSB 2.0(最大8.5MB/s)経由で行ない、USBマスストレージクラスに対応。専用ソフトを使わずに転送が行なえるが、WMA DRMで管理された楽曲はWindows Media Playerで転送する必要がある。なお、m3u形式のプレイリストも読み込める。

 ID3タグ表示をサポートし、漢字を含む日本語表示が可能。さらに、韓国語や中国語など55カ国語の表示が行なえる。さらに、メニュー表示は日本語など、8カ国語をサポートする。

 また、テキストファイルやJPEG形式の静止画表示も可能。ディスプレイと異なる解像度の画像でも自動的にサイズを変更して表示できる。また、USBホスト機能もサポートしており、デジタルカメラやメモリーカードリーダなどから静止画やデータなどを吸い出せる。なお、USBホスト機能を利用する際の転送速度はUSB 1.1となる。

イヤフォンはSENNHEISERのMX400 メモリ容量によって全5色を用意する

 マイクやライン入力、FMチューナも備えており、WMA形式での録音が可能。ライン入力とFM録音ではステレオでの録音も行なえる。また、タイマー再生・録音も可能。音質面ではCLASSIC、POP、ROCKなど9種類のプリセットイコライザを用意し、ユーザー設定も保存可能。サウンドエフェクトとして3D EFFECT、TREBBLE、DYNAMIC BASSも選択可能。

 また、パズルゲームを内蔵。スクリーンセーバー機能なども搭載するという。電源は内蔵のリチウムイオンバッテリを利用し、音楽ファイル再生時では約15時間、動画では約2時間の再生が行なえる。


■ FY500

FY500

 MP3/WMAフォーマットの再生に対応したフラッシュメモリプレーヤー。ビットレートはMP3が8~320kbps、WMAが32~192kbpsをサポート。VBRやWMA DRMにも対応する。USB 2.0インターフェイスを搭載し、ストレージクラスをサポート。エクスプローラなどで楽曲を転送(最大1.6MB/s)できるが、WMA DRMで管理された楽曲はWindows Media Playerで転送する。

 繋ぎ目の見えないアルミニウム製の筐体を採用。表面はiPod miniのようなざらついた質感になっている。液晶ディスプレイは4行表示が行なえ、解像度は128×64ドット。ホワイトカラーのバックライトを採用し、視認性を高めたという。なお、ID3タグ表示をサポートし、日本語を含む55カ国語、メニューは5カ国語表示に対応する。

筐体はカマボコ型。素材はアルミニウム 全5色のカラーバリエーションを用意する

 マイクとFMチューナを内蔵し、ボイスレコーディングやラジオ番組の録音が可能。録音形式はWAVE(ADPCM)方式となる。音質面ではPOP、ROCK、JAZZなど6種類のプリセットモードを用意。ユーザー設定の保存も行なえる。また、サウンドエフェクト機能としてPURE STUDIO、CONCERT SOUND、GROOVE、DYNAMIC BASSを用意する。

 電源は単4電池1本を使用。連続再生時間は約14時間。外形寸法は26×20×67mm(幅×奥行き×高さ)。本体のみの重量は30g。イヤフォンはSENNHEISERのMX400が付属する。


■ 35万台、シェア10%を目指す

海外営業本部のリン・チャンソプ本部長

 海外営業本部のリン・チャンソプ本部長は、2005年における世界のMP3プレーヤー市場を4,500~5,000万台と予測した上で「その中でも日本や台湾、中国などのアジア市場で需要が急激に拡大している。特にmpioでは台湾と日本市場を重視している」とした。

 また、2005年第1四半期の売り上げが前年比300%を記録したことに触れ「2005年度のアジア地域での売り上げ目標は400%を目指す。また、新規市場としてインド、インドネシア、オーストラリアへの進出を予定している」と、今後の戦略を語った。

 日本での販売総代理を務めるアドテックの福山広樹mpioブランドマネージャーは、日本市場について「iPodを中心として、今まではHDDプレーヤーが人気を集めて来たが、フラッシュメモリ型も価格の安さやデザイン性、商品形態の多様性などが認知され、シェアが拡大しつつある」と分析。新製品の有望性をアピールした。

アドテックの福山広樹mpioブランドマネージャー

 さらに、2005年の第2四半期から第3四半期にかけてフラッシュメモリ型の新モデルをさらに2製品、HDDプレーヤー2製品を販売する計画も明らかにした。また、それだけに留まらず「2005年には7~8種の新モデルを発表する予定。また、オプション品やアクセサリー類なども充実していきたい」という。

 マーケティング活動に関しては「電車や駅構内を使った広告や公式サイトのリニューアル、音楽配信サイトと協力したプロモーション規格なども予定している」と説明。2005年の売り上げ目標30~35万台、シェア8~10%を掲げた。

□mpioのホームページ
http://mpio.jp/
□アドテックのホームページ
http://www.adtec.co.jp/
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-MPIO初のスライド式USB端子装備。1GBで19,800円
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20050318/adtec.htm
【2004年10月15日】アドテック、MP3/WMAプレーヤー「MPIO」の新モデル
-全国販売を開始し、1インチHDDプレーヤーも年内に投入
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20041015/adtec.htm

(2005年4月21日)

[AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]


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