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「映画テレビ技術2005」開催。業務用HDカメラが多数出展
-ビクターの新HDVカメラや松下の小型P2 HDカメラなど


会期:5月25~27日

会場:東京北の丸公園・科学技術館


 映画テレビ技術、コンテンツ制作に関する展示イベント「映画テレビ技術2005」が25日、東京北の丸公園・科学技術館で開幕した。期間は27日までの3日間。入場料は事前登録者が無料、当日は1,000円。主催は、社団法人日本映画テレビ技術協会。


■ ビクターは初のレンズ交換式HDVカメラを出展

GY-HD100

 ビクターは、720p記録対応の業務用HDVビデオカメラ「GY-HD100」を出展。多くの来場者の注目を集めている。今秋発売予定で、価格は80万円程度となる見込み。

 NAB2005で発表されたレンズ交換可能なショルダータイプのカムコーダ。外部マイク「MV-P619」や16倍ズームレンズ、バッテリなども付属する。

 1/3インチ/111万画素の3CCDを搭載し、レンズマウントは新開発の1/3型バヨネット。レンズはフジノンと共同開発の16倍ズームレンズ「Th16×5.5BRM」が付属するほか、13倍ズームの「Th13×3.5BRM」もオプションで用意される。また、マウントコンバータ「ACM-12」を利用することで既存の1/2型バヨネットのレンズにも対応できる。

 記録フォーマットは、HDVの720/24p、720/30p、480/60pと、SD DVとして480/60i、480/24pに対応。720pのコンポーネント出力機能も搭載している。0.44型23万画素液晶ビューファインダーと、3.5型の液晶ディスプレイを装備。ビューファインダを覗くポジションに、音声のモニタが行なえるイヤーパッドも備えている。XLRの音声入力や、6ピンのIEEE 1394端子などを装備する。

外部マイクやレンズも付属する ビューファを見ながら音声モニタも行なえる 本体にコンポーネント出力を装備

 また、HDVレコーダ「BR-HD50」も今秋より発売予定。価格は50万円前後の見込み。720/24p、720/30p、480/60pのHDV記録/再生に対応したHDVレコーダ。

 IEEE 1394を装備し、BD-HD50経由でノンリニア編集機へのデータ取り込みが行なえるほか、1080iでのコンポーネント出力にも対応する。また、HDMI端子も備えており、HDMI対応のモニターなどに720p/1080iでのスケーリング出力も可能となる。DVCAMフォーマットのテープも再生できる。

BR-HD50 HD-SDI出力のほかHDMIも搭載する


■ 松下はHD記録対応のP2カメラを出展

AG-HVX200

 松下電器もP2カード対応のハンドヘルド型HDカメラ「AG-HVX200」を出展した。2005年内の発売を予定しており、米国での価格は5,955ドル。日本でもほぼ同程度の価格で発売される予定という。

 小型のHDビデオカメラ。3CCD方式を採用しているが、画素数などは明らかにしていない。PCカード規格に準拠したサイズやインターフェイスを採用し、記録媒体としてSDカードを4枚内蔵した半導体メモリ「P2カード」を使用する。AG-HVX200には2基のP2カードスロットを備えている。

 同カードにDVCPRO HD方式で、1080 60i/30p/24p、もしくは720 60p/30p/24pの録画が可能。また、DVCPRO 50、DVCPRO、DV方式での録画もサポート。音質面では非圧縮の48kHz/16bitで、最大4ch(外部入力2ch)に対応している。

 DVCPRO HDは、ビットレートが100Mbpsと高いため、8GBのP2カードを利用した際、1枚あたりの記録時間は1080/60iもしくは720/60pで約8分間。なお、DVCPRO/DVで約32分、DVCPRO 50で約16分となる。

 入出力端子としてIEEE1394、USB 2.0、D4端子、コンポジット入/出力(切り替え式)、S映像入/出力(切り替え式)、音声フォノ入/出力(切り替え式)、ヘッドフォン端子、さらにXLR音声端子を2系統備えている。ノンリニア編集環境については、Apple、Avid、カノープスなどが、サポートを表明している。

□関連記事
【4月18日】松下、P2カード対応のハンドヘルド型HDカメラ
-2005年秋発売。米国での価格は5,955ドル
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20050418/pana1.htm


■ その他

ソニーはHDV-Z1Jを出展

 ソニーもHDV対応の業務用カムコーダ「HVR-Z1J」を出展。ただし、24日発表の小型HDVカメラ「HVR-A1J」は展示されていない。

 放映産業のブースでは、Miranda製のHDV-HDSDIコンバータ「HD-Bridge DEC」を出展。7月に発売され、価格は522,900円。前面に4pin、背面に6pinのIEEE 1394端子を装備しており、入力したHDV信号をHD-SDI信号に変換/出力できる。


HDV入力をHD-SDI出力できる「HD-Bridge DEC」(左) 背面

計測技術研究所のブースでは、ソニーのSXRDプロジェクタを利用した4K2K映像をデモ 4K2K映像の出力にはHDDビデオレコーダの「UDR-10E」を利用 オリンパスは4K2K対応の800万画素動画カメラを出展

□映画テレビ技術2005のホームページ
http://61.115.3.6/movie2005/
□日本映画テレビ技術協会のホームページ
http://www.mpte.jp/
□関連記事
【2004年6月2日】「映画テレビ技術・Digital Production 2004」開幕
-BHAがHD対応XVDハードウェアエンコーダを展示
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20040602/dp.htm
【4月20日】【EZ】NAB2005レポート
~ ようやく走り出したHDソリューション ~
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20050420/zooma202.htm

(2005年5月25日)

[AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]


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