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ケンウッド、カラー液晶搭載の20GB HDDプレーヤー
-HDDプレーヤーで初めてデジタルアンプを搭載


カラー液晶を搭載した
6月下旬発売

標準価格:オープンプライス


 株式会社ケンウッドは、1.8インチの20GB HDDを搭載したポータブルオーディオプレーヤー「HD20GA7」を6月下旬に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は45,000円前後の見込み。カラーリングはホワイト(W)とブラック(B)の2色を用意する。

 同社初のHDD内蔵型オーディオプレーヤー。HDD容量は20GB。2.2型、解像度320×240ドットのカラーTFT液晶ディスプレイを備えており、楽曲のジャケットデータやID3タグの日本語表示などが行なえる。

 最大の特徴は、HDDオーディオプレーヤーとしては初めて、デジタルアンプを搭載したこと。ポータブルMDプレーヤーの開発で培ったという技術を投入し、独自の「NEWクリアデジタルアンプ」を開発。HDDからの信号伝送をフルデジタル化することでクリアな再生を実現したという。

 さらに、電源回路にセンシングアンプを搭載し、デジタルアンプのD/A変換時にローパスフィルタ部の逆起電流から発生するノイズを解消。クリーンで安定した電源供給を行なうことで、歪みの発生を抑え、S/N比を改善したという。なお、音質に関しては、同社の音質最高責任者である“音質マイスター”が全面的にプロデュース。クオリティ向上を図っている。

ブラックモデルとホワイトモデルの2種類を用意 USB 2.0端子は本体上部に備えている シャーシは非磁性ステンレス合金を採用。電源や電池などの各グランドを基板上のパターンだけでなく、シャーシを介して繋げることで、グランドラインを強化している

 再生対応フォーマットはMP3/WMA/WAVで、WMAのDRMもサポート。対応ビットレートはMP3が32~320kbps、WMAが48~192kbps。

左上が電源/メニューキー、中央がマルチコントロールキー、右がボリュームコントロールキー

 インターフェイスは液晶下部に「電源/メニューキー」と「マルチコントロールキー」、「ボリュームコントロールキー」を搭載。主な操作を行なうマルチコントロールキーは、上下左右に押し込めるボタン式となっており、上下のボタンのみ2段階の押し込みが可能。プレイリストをスクロールする際など、一段押し込むとゆっくりスクロールし、2段まで押し込むと素早くスクロールするなど、アナログ感覚の操作が可能となっている。

 また、電源キーはクイックメニュー表示キーも兼ねており、楽曲の再生中などに押すと、良く利用する機能のみをまとめたメニューが表示される。なお、採用したキーの形状や配置などは、携帯電話のデザインからヒントを得たとのこと。

 GUIはカラー表示。Windows Media Player(WMP)で取得したジャケットデータや任意の静止画を、後述する転送ソフトでプレーヤーへ転送・表示できる。WMPでジャケットデータの転送は不可。壁紙は「白(HAKU)」、「墨(BOKU)」、「闇(YAMI)」の3種類から選択でき、着物の柄などをイメージ。「国産プレーヤーとして、和を意識したデザインを採用した」という。

GUIはカラフル。スクロールや検索などの動作は素早く、ストレスは少ない イコライザはユーザー設定の記録も可能 壁紙は3種類用意。上は白(HAKU)

 プリセットイコライザは、NORMAL/LOUDNESS/BASS1/BASS2/ROCK/POPS/JAZZ/DANCE/VOICE/NOISE CUTの10種類に加え、ユーザー設定も保存可能。各周波数とレベルを個別に指定でき、細かなカスタマイズにも対応できるとしている。

 PCとの接続はUSB 2.0を使用。ストレージクラスもサポートしているが、楽曲の転送には専用転送ソフト「Kenwood Media Application」が必要。なお、転送はWMP 9/10からも行なえる。また、WMA DRMの転送はWMPからのみサポートしている。

オーディオメーカーとしてのこだわりを投入したというヘッドフォンが付属する

 ただし、Kenwood Media ApplicationはCDからのリッピング機能を備えていないため、音楽データの作成や取得はWMPなどのソフトを別途使用する必要がある。そのほかの機能としては、プレイリストの作成や、楽曲検索機能などが可能。

 また、PCの指定したフォルダとの同期機能も備えているが、PCのフォルダから削除された楽曲は、プレーヤーから自動的に削除されず、追加された楽曲や変更項目のみ反映される。なお、Kenwood Media Applicationや、説明書のデータはHDD内に収録されており、PCと接続すると自動的にセットアップが立ち上がる。そのため、CD-ROMなどは付属していない。

 ヘッドフォンは外形サイズを変えずに、ユニットの形状を改善し、音質を向上させたというもので、既発売のフラッシュメモリ型プレーヤーに付属しているものと同じ。「オーディオメーカーならではのこだわりをもったヘッドホン」だという。

 電源は内蔵のリチウムイオン充電池を使用(取り外し不可)。連続再生時間は約24時間。USB端子からの充電もサポートしており、充電所要時間はUSBが約5時間、ACアダプタが約2.5時間。外形寸法は104×61×17mm(縦×横×厚さ)。バッテリを含む重量は140g。


■ MDコンポとの連携機能も搭載

別売の専用ケーブルを介して、ミニコンポでHDD内の楽曲を再生できる

 また、7月下旬発売のMD/CDミニコンポ「ES-A5MD」(オープンプライス/予想価格:35,000円前後)との連携機能も搭載。別売の専用デジタルケーブル「PNC-150」で接続すると、HD20GA7の音声をミニコンポで再生できる。また、ミニコンポに付属するリモコンで、HD20GA7の基本操作が行なえる。

 ただし、HD20GA7はMP3エンコード機能などを備えていないため、コンポで再生した楽曲を録音することはできず、あくまでHD20GA7の外部スピーカーとしてミニコンポを利用することになる。

 コンポのカラーリングは、ホワイト(W)、シルバー(S)、ブルー(L)の3色を用意。MD、CDプレーヤー、FM/AMチューナ、スピーカーで構成されており、リモコンも付属する。

ホワイトモデル シルバーモデル ブルーモデル

 CDからMDへの4倍速ダビングに対応。CDの1曲、もしくは全曲を簡単操作で録音できるという「O.T.E.(ワンタッチエディット)録音」や、プログラム録音機能も装備。また、MD部はMDLPやグループ管理機能、タイマー再生/録音機能もサポートする。

リモコンは蓄光タイプ

 CDプレーヤー部はCD-R/RWの再生もサポート。ただし、CD-R/RWに収録したMP3/WMAファイルの再生はサポートしていない。

 アンプ部の最大出力は10W×2ch(4Ω時)。電源部にオリジナルアルミ電解コンデンサを採用し、伸びやかなサウンドを実現したという。なお、入出力端子として、ポータブルHDD入力と、アナログ音声入力を各1系統。出力はサブウーファプリアウトを1系統備えている。本体の外形寸法は115×276×210mm(幅×奥行き×高さ)。重量は4.3kg。

 スピーカーは2ウェイのバスレフ型で、エンクロージャにはMDF材を使用。ユニットは2.5cm径のドームツイータ、8cm径のコーン型ウーファを採用。なお、ウーファー部のエッジには、ハイブリッド・エッジを使用している。スピーカーの外形寸法は115×215×210mm(幅×奥行き×高さ)。重量は1.7kg。

□ケンウッドのホームページ
http://www.kenwood.co.jp/jhome.html
□ニュースリリース(HDDプレーヤー)
http://www.kenwood.co.jp/j/press/press20050606_2.html
□ニュースリリース(MD/CDミニコンポ)
http://www.kenwood.co.jp/j/press/press20050606.html
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(2005年6月6日)

[AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]


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