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ラックスマン、11年ぶりの純A級動作プリメインアンプ
-モノラル・パワーアンプ「B-1000f」の技術を踏襲


7月発売

標準価格:525,000円


 ラックスマン株式会社は、純A級動作のプリメインアンプ「L-590A」を7月に発売する。価格は525,000円。セパレートの思想を投入した「L-509fSE」(577,500円)と、ODNFアンプ回路を搭載する「L-509f」(430,500円)の中間に位置するモデルとなっている。

 ‘94年に発表されたL-580以来、11年ぶりとなる純A級動作のプリメインアンプ。同社の創業80周年記念モデルとして開発されたモノラル・パワーアンプ「B-1000f」に、約30Wの純A級動作領域を内蔵したことがキッカケとなっており、同回路構成を移植したものがL-590Aのベースとなっている。

 同社はA級動作方式を採用した利点について、「無音時から最大出力まで、つねに豊富なアイドリング電流を流し、信号レベルの大小による動作ポイントの変化が一切ないA級動作方式を採用することで、高い応答性と密度の高い音楽表現を実現した」としている。

 出力は30W×2ch(8Ω時)、60W×2ch(4Ω時)。独自の帰還回路「ODNF(Only Distortion Negative Feedback) 」は、バージョン2.2Aを搭載(B-1000fは2.3)。最終段のパワートランジスタを3パラレル・プッシュプルかつ、A級動作構成としている。

 電源部にはEIタイプの電源トランスを採用。また、伝送経路全体のインピーダンス低減を図るため、主要な電流系接続部にスクリュー留めなど、コネクタを使わないダイレクト接続を採用。僅かな接触抵抗値が音楽に与える影響も排除したという。なお、基板上の信号ラインは、線間容量を極小に抑えたピールコート金メッキ基板をアンプ回路部に使用している。

 MM/MCカートリッジに対応したフォノアンプ回路を搭載するほか、有害な超低域をカットするサブソニックフィルタも採用。スピーカーターミナルを2系統備えており、シーリングパネル内のセレクタを使って切り替えが可能。さらに、2系統をパラレル出力し、バイワイヤリングにも対応できる。

 フロントパネルには視認性に優れた大型パワーメーターを装備。制振機能としては、すり鉢状のボトムボードと、グラデーション鋳鉄製のインシュレータ・レッグを採用している。また、全ての機能が利用できるアルミ製のリモコンも付属している。

 入力端子は、バランスを2系統、アンバランスを4系統、フォノ入力を1系統用意。出力はモニターアウトとレックアウトを各2系統備えている。また、プリアウト、パワーインも備えており、プリ/パワー部のみの利用も可能となっている。外形寸法は467×434×178mm(幅×奥行き×高さ)。重量は26.5kg。消費電力は280W。

□ラックスマンのホームページ
http://www.luxman.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.luxman.co.jp/presspro/l590a.html
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-最大出力2,000W、189万円のハイエンドモデル
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20050322/luxman.htm

(2005年6月21日)

[AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]


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