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DVD+RWアライアンスは5日、東京・科学技術館で「第6回アジアパシフィックセミナー」を開催。DVD+R/RWフォーマットのロードマップが示され、書換型のDVD+RWの2層規格「DVD+RW DL」を年内に策定することが明らかにされた。 ■ DVD+RW DLを年内に規格化
セミナーでは、DVD+RW関連フォーマットのロードマップが示された。2004年にDVD+R DL 4X(4倍速)や、DVD+RW 8X(8倍速)の規格策定が行なわれ、製品化された。2005年にはDVD+R DL 8X(8倍速)が規格化されており、第2四半期から第3四半期にかけてメディアやドライブの量産が開始される。 さらに、書換型のDVD+RWについても、2層規格「DVD+RW DL」も規格策定中で、2005年後半に規格化を完了し、随時製品投入の予定。記録速度は2.4倍速からスタートする。
2層化に伴い、反射率の低下などが予想されるが、「技術的には困難な点もあるが、(2層目の)反射率は5%程度を目指している」という。また、再生互換性を重視するため、「DVD+RW DLの規格の策定前に、まず、プレーヤー用の再生規格を決めて、DVDプレーヤーでの早期の対応を呼びかける。製品発売時の互換性に関する問題を出来る限り無くしたい」としている。 また、将来的な高速化については、「まだ、研究段階のため、どこまでいけるかは明言できない。しかし、DVDディスクの物理的な限界といわれる16倍速を目指して取り組んでいきたい」という。
また、DVD+RWの高速化規格も策定中。現在は、8倍速までが用意されているが、2006年には、さらなる高速化規格を策定予定で、16倍速でのテストが行なわれている。現在8倍速まで策定されているDVD+R DLも、同様にさらなる高速化を図る予定。 なお、DVD+RWアライアンスとしてはコピープロテクション技術として、HPやPhilipsが開発したVCPS(Video Content Protection System)を推進している。日本のコピーワンス放送にも、VCPSにて対応予定で、フィリップスから、D-PA、BPAなどの団体を通してARIBに申請されているが、承認時期については未定。 ■ DCCGによるラウンドロビンテストで互換性を向上
また、セミナーで重点的に解説されたのが、DCCG(DVD+RW Compatibility and Convergence Group)による、各社のメディア/ドライブの互換性検証テスト。 DCCGは、再生互換性を検証するプレーヤーグループと、記録ドライブやメディアの互換性を検証するレコーダグループが設置されている。プレーヤーグループでは、DVD+R DLディスクの互換性検証テストを実施、テストディスクを用いて、マウントやタイトル再生、レイヤージャンプなどの検証を行なった。 民生用DVDプレーヤーでDVD+R DLメディアの互換テストを行なった結果、メディアタイプをDVD+R DLで新たに定義された[Control Data Byte0 /E1]にすると、再生可能なプレーヤーは約67%。一方、DVD-ROMとの互換性の高い[Control Data Byte0 /01]にすると再生可能なプレーヤーは94%まで増加したという。
□DVD+R RW Allianceのホームページ(英文) (2005年7月5日) [AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]
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