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SCEI、「プレイステーション 3」を日本初公開
−「10年後のエンターテイメントも受け止められる」


代表取締役兼CEOの久夛良木健氏
7月21日発表


 株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメントは21日、東京プリンスホテルにて、「PlayStation Meeting 2005」を開催。プレイステーション 2とPSPの現状と今後の展開、そしてプレイステーション 3のゲーム開発環境に関しての発表を行なった。

 プレイステーション 2のハードウェアの世界生産累計が、欧州で3,321万台、日本とアジアで2,141万台、北米で3,700万台を突破。全世界で累計9,162万台を越えたという。これは、現在累計1億249万台を出荷しているプレイステーションに迫る台数であり、出荷台数の推移で比較すると、1億249万台まで11年かかったプレイステーションに比べ、プレイステーション 2では約半分の6年で9,162万台に達したという。

PS2のハードウェア生産出荷累計 PSの倍のペースで出荷数を伸ばしている

 また、ソフトウェアでも欧州で29,200万枚、日本とアジアで17,600万枚、北米で39,500万枚となっており、全世界生産出荷累計は8億6,300万枚となっている。これについて同社のエグゼクティブバイスプレジデントの佐伯雅司氏は「プレイステーション 2は名実ともに世界規模のエンターテイメントプラットフォームに育った。北米の伸びが目立つが日本も依然として重要なマーケット。今後も積極的に強力なタイトルを投入していきたい」と抱負を語り、2005年後半の代表的なゲームラインナップを紹介。目玉タイトルとしてレベルファイブが開発した大作RPG「ローグ ギャラクシー」のデモ映像を上映した。

 PSPについては、日本とアジアで233万台、北米で274万台を出荷。全世界累計で507万台を越えたという。特に北米では現在に至るも品薄の状態が続いているほど人気が高いという。また、北米でのUMDビデオの人気が高く「初回生産分の100万台にスパイダーマン2のUMDビデオを同梱したことも数値的に影響しているが、我々の予想を上回るペースで伸びているのは事実」だという。

エグゼクティブバイスプレジデントの佐伯雅司氏 PSPのハードウェアの世界生産出荷累計

 「日本ではもう一息といった印象」だというが、こうした反響を受けてSCEIではUMDソフトの月産キャパシティを拡大。日本では現在の300万枚だが、8月1日からは500万枚体制を構築するという。また店舗向けの話題としては、商品が売り切れた時などのリピート生産を高速化。現在のUMD製造期間は発注4日後出荷というサイクルだが、これをPS2のソフトと同様に3日後出荷に短縮するという。

北米でのUMDビデオソフトの人気が非常に高いという リピート生産のサイクルを短縮した


■ PS3は10年後のエンターテイメントも受け止められるプラットフォーム

PS3のハイレベルなグラフィック性能の片鱗が紹介された。まつげの1本や瞳に写った光などもリアルタイムにレンダリングされている

 続いて、代表取締役兼CEOの久夛良木健氏が登壇。プレイステーション 3のゲームソフト開発環境に関する発表を行なった。この中で久夛良木は東芝/IBMと共同開発したプロセッサ「Cell」の処理能力の高さや、NVIDIAと共同開発したグラフィックプロセッサ「RSX」の能力などを紹介した。

 さらに「グラフィックが向上し、実写と区別がつかないようなレベルになると、大きな問題が出てくる。それは、このような凄いクオリティのゲームをいったい誰が作るのかということ。現在のゲーム制作よりもさらにコストがかかり、開発が難しくなることが予想されるが、それをサポートし、より手軽に、柔軟にしていくのがSCEIの役目だ」と説明。

 その上で、「仮想の世界に仮想のキャラクターを生み出し、それを現実のそれと同じように物理演算することで開発にかかる労力を削減することができる」とし、物理エンジンとして著名なHavokの「Havok Complete」と、AGEIAの「NovodeX」の両方と提携。両エンジンを、PS3のSDKとしてCellに最適化した形で提供することを明らかにした。また、開発サポートもSCEIが担当するなど、バックアップ体制を強化する。

Cellを搭載した開発ツールも順次小型化を進め、台数だけでなく、スペースファクタなども含めて、需要に応えられる体制を構築するという

リリースまでのスケジュール

 また、「これまでに寄せられた様々なご意見、ご要望に応える」として、PS3の開発にあたっては「地域ごとに存在する異なるポリシー」や「地域ごとのゲーム企画の承認プロセス」などを見直し、よりグローバルでオープンなプラットフォーム作りを目指すという。久夛良木は「PSPのソフトではリージョンコードがないものも多いが、PSPの状態はPS2とPS3のちょうど中間というイメージだ」とし、PS3のソフトでリージョンコードなど、地域ごと制限が廃止される可能性を示唆した。

 また、今後のロードマップとしては「2006年春の発売に先駆けて、2006年の2月くらいに、“PS3発売直前!!”として、大きなイベントをやりたいと考えている」と語った。最後に久夛良木はPS3のコンセプトとして、「HDMI端子を備えたのは、近い将来ほとんどの薄型テレビの解像度がフルHD化すると考えてのもの。価格のことなどを考えればフルHDで強力なグラフィックス機能を備えたゲーム機は特異に見えるかもしれないが、中途半端なことはしたくなかった。フルHD対応や処理能力も含めて、PS3は10年後のエンターテイメントも受け止められるようなプラットフォームになるだろう」と語った。

日本初公開となるPS3。実物は思ったよりも薄く、小さいという印象が強い。カラーバリエーションや縦置き展示も行なわれていたが、すべてモックとなっている

独特の形状を持ったコントローラ。本体側面にはブルーレイやSACD、HDMIなど、特徴を示すロゴマークが並んでいる。また、背面端子部には光デジタル出力やHDMI、AMマルチアウト端子などが確認できる

□SCEIのホームページ
http://www.scei.co.jp/
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【5月17日】SCEI、Cell/ブルーレイ搭載の「プレイステーション 3」
−BD-ROMの1080p出力対応。HDMI×2搭載。2006年春発売
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20050517/scei.htm

(2005年7月21日)

[AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]


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