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東映ビデオ株式会社は24日、21日に発売された「北の零年」DVDを記念して、日本橋三越本店の屋上で、吉永小百合さんと石原さとみさんによる「ご挨拶&DVD手渡し会」を開催した。
「北の零年」は、時代の波に翻弄されながらも、北海道の厳しい自然を開墾した人々を描いた映画。監督は行定勲、音楽は大島ミチル。出演は吉永小百合さん、渡辺謙さん、豊川悦司さん、ほか。製作費15億円、エキストラ7,000人という大作で、吉永小百合さんの出演映画111本目ということでも話題となった。 日本が大きく変わった明治維新。四国の淡路に暮らしていた稲田家の人々は、明治政府から北海道・静内への移住を命じられる。明治4年、第一次移民団546名を乗せた船は、長い船旅を経て北海道へ到着する。 ヒロイン・小松原志乃は、すでに先遣隊として開墾を始めていた夫の英明を再会。彼を中心として、自分たちの国を作ろうと希望に燃える。だが、寒さの厳しい北海道では淡路の作物は育たず、第二次移民団を乗せた船が難破して多くの死傷者を出すなど困難が続く。そして、最新の農業技術を学ぶため、一人札幌へと旅立った英明の音信も途絶えてしまう。
1月に封切られた「北の零年」は、観客動員250万人、興行収入は30億円以上のヒット作となった。なお、9月3日には、「北の零年」で使用したロケセットの一部が北海道夕張市内に移設され、「『北の零年』希望の杜」としてオープンする。
21日に発売されたDVDは、「通常版」(品番:DSTD-02436)と、特典ディスクを加えた初回限定生産の「特別限定版」(品番:DSTD-02440)の2種類。価格は通常版が3,990円、特別限定版が7,140円。 通常版のディスクは片面2層で、本編の収録時間は169分。映像はシネマスコープサイズをスクイーズ収録。音声はドルビーサラウンドとドルビーデジタル5.1chの2種類で収めている。特典映像として、特報や予告編、テレビスポットを収録。ディスクはピクチャーレーベルとなっている。 特別限定版の特典ディスクには、制作記者会見、夕張市記者会見、完成披露舞台挨拶などの模様や、未使用映像集や、ロケ地の紹介、俳優や監督へのインタビュー、特撮シーンの紹介などを収録している。
また、封入特典として、カラー40ページのハードカバーミニアルバムを同梱。特製収納BOX仕様となっている。
吉永小百合さんと石原さとみさんは、吉永さんが見立てた揃いの桔梗の柄の浴衣で登場。石原さんは、「白地の浴衣は初めてで、すごいうれしい」と感激していた。
吉永さんがデパートの屋上でイベント行なうのは、「12歳でデビューした、赤胴鈴之助以来だと思います」という。石原さんは、「また吉永さんに会えると思うと、前日眠れないぐらい緊張して、ものすごいワクワクしています。すごい幸せなんです」と再会を喜んだ。
またDVDには映像特典として、未使用映像集が収録されているが、「公開されたものが、一番流れのいいものだと思っているので、今までディレクターズカットというのはほとんどなく、本来ならば未使用映像は見せてはいけないのですが……」と今回が特別であることを強調。 「ただ今回は、単純につなぐと 3時間半ぐらいになってしまう。観客がより感動でできるという編集で完成版を仕上げたが、完成されたものを見た後に今回収録した未使用シーンを見てもらうと、感情の補足になったり、人間関係が浮き彫りになると思う」と、DVDならではの魅力を語った。
石原さんも、「本編ではカットされてしまった、吉永さんとの2人のシーンがDVDに入っているので、是非見てください」と、DVD版をアピールした。
吉永さんは、「豊川さんの気持ちが、庵をはさんで、じんじんと伝わってきて、今も自分のなかでぬくもりとして残っている。いい映画に出演できたという思いが強く、その気持ちは続いてくと思う」と豊川さんの演技を絶賛。豊川さんは、「とても光栄です。すべて監督のおかげです」と照れた。 吉永さんとの作品の予定を聞かれた行定監督は、「今のところ予定はないが、現代劇をやりたい。新しい刺激が得られると思う」と、意気込みを語った。それを受けて、吉永さんが「是非またいつか」と応じると、石原さんは間髪いれずに、「娘役で」と立候補した。
□東映ビデオのホームページ
(2005年7月25日) [AV Watch編集部/furukawa@impress.co.jp]
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