JEITA、2005年6月の電子機器国内出荷を発表 －DVDビデオが初の減少。映像関連が微減

国内出荷実績推移(金額) 出典：電子情報技術産業協会電子統計委員会

　社団法人電子情報技術産業協会(JEITA)は26日、2005年6月の民生用電子機器国内出荷実績を発表した。薄型テレビやDVD録再機などが好調で、全体の出荷金額は前年同月比101.7%と伸長し、2,127億円。19カ月連続のプラスとなった。

　映像関連では液晶カラーテレビやPDP、DVD録再機などが好調だったものの、CRTテレビやDVD再生機の減少傾向により、前年同月比99.8%の1,256億円と24カ月ぶりのマイナスとなった。

　音声関連機器は、前年同月比106.4%の165億円となり、2カ月連続のプラスとなった。JEITAでは「デジタルオーディオプレーヤーなどの伸びが顕著」としている。

　カラーテレビ全体(CRT+液晶テレビ+PDP)は、63万1,000台で前年同月比90.2%。前年同月がアテネオリンピック開幕直前で液晶、PDPとも大幅に伸びていたこともあり、9カ月ぶりのマイナスとなった。CRT、液晶、PDPの台数構成比は43.1%、51.2%、5.7%となった。

　DVDビデオは前年同月比96.3%の59万5,000台で、数値を公表し始めた1999年1月以来初のマイナス。JEITAでは、「昨年のアテネオリンピック需要の反動と、普及率が高くなったこと(2005年3月時点で49%：内閣府より)が原因」と分析している。

　一方、DVD録再機は36万3,000台で前年同月比106.4%、録再機の83%を占めるHDD内蔵型は同116.8%と、高い成長を続けている。再生機は同83.7%と、4カ月連続でマイナスとなった。再生機の約4割がVTR一体型となっている。

　ビデオカメラは同85.5%の10万台で、5カ月連続のマイナスとなった。

□JEITAのホームページ
http://www.jeita.or.jp/
□2005年6月国内出荷実績
http://www.jeita.or.jp/japanese/stat/shipment/2005/ship_06.htm
□関連記事
【6月23日】JEITA、2005年5月の電子機器国内出荷を発表
－液晶テレビの出荷台数が初めてCRTを上回る
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20050623/jeita1.htm

(2005年7月26日)

[AV Watch編集部/nakaba-a@impress.co.jp]

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