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キヤノン株式会社は、DVカメラ「IXY DV」シリーズとして、429万画素CCDを搭載した「IXY DV M5」と、220万画素CCDで搭載で世界最小・最軽量の「IXY DV S1」の2機種を発売する。価格はどちらもオープンプライス。店頭予想価格と発売時期は、M5が8月中旬で125,000円前後、S1が8月下旬発売で9万円前後の見込み。月産台数はM5が2万台、S1が1万台。
■ IXY DV M5
2004年7月に発売された「IXY DV M3 KIT」の後継モデル。「ノーブルブラック」、「ソードシルバー」の2色をラインナップする。CCDは、M3のRGB原色フィルターの総画素数220万画素1/3.4型から、RGB原色フィルターの総画素数429万画素1/2.8型に強化。 また、同社独自のカメラ信号処理LSI「DIGIC DV」にも、新アルゴリズムが搭載されている。さらに、回路設計にも改良が加えられ、「大幅にS/Nを改善、ノイズ感の少ない画質を実現した」としている。これらにより、Autoモード時の最低被写体照度がM3の17luxから、9luxに向上している。
レンズは光学10倍のズームレンズ(F1.8~F3.0)を搭載。35mm換算の焦点距離は、テープ記録時は約44.5mm~445mm(ワイドTVモード:約45.4~454mm)、カード記録時が約41.6mm~416mm。手ぶれ補正は電子式。4:3の動画撮影時には約350万画素を使用し、16:9撮影時は299万(手ぶれ補正OFF)/276万(手ぶれ補正ON)を使用する。
筐体はM3より幅、奥行き、高さがそれぞれ1~6mm小さくなり、外形寸法は約51×102×101mm(幅×奥行き×高さ)。本体のみの重量も60g軽くなり約410g。撮影時重量は約475g。筐体デザインは、「ソリッド&スムーズ」をデザインコンセプトに、「個々のパーツが主張しないで凸凹の少ないスムーズな面構成を採用した」としている。 ユーザーインターフェイスも新しくなり、3階層までですべての設定が行なえ、アニメーションやアイコンを採用している。「ポートレートモード」や、「風景モード」などをモードダイヤルを搭載し、「新緑/紅葉モード」、「スノーモード」などスペシャルモード6モードを装備。また、肌色を柔らかに表現する、「美肌モード」も搭載する。 液晶モニターは2.5型約12.3万画素で、高輝度LEDバックライトを搭載。さらに、アンチグレアに加え、アンチリフレクションの2種類のコーティングが施されている。また、ワンタッチでバックライトを明るくできる、「液晶バックライトボタン」も装備する。液晶ビューファインダーは0.33型11.3万画素。
フラッシュモジュール、白色LEDビデオライトも内蔵。また、同ライトからの光を円形に誘導するプリズム機構を持ったマクロ撮影用のリングライトアダプタも同梱する。 本体にSDカードスロットを内蔵し、JPEGとMotion JPEGの記録も可能。解像度は静止画が2,304×1,736/1,632×1,224/1,280×960/640×480ドット、Motion JPEG形式の動画は320×240ドット、160×120ドット。
静止画撮影時には2,304×1,736ドットでは2.1枚/秒・10枚、1,632×1,224ドットでは3.8枚/秒・10枚、1,280×960/640×480ドットでは5枚/秒・60枚の連写が可能。また、9点測距AiAFや、AEBなどを使用でき、測光方式も評価測光、中央部重点評価測光、スポット測光の3種類を装備する。
PCとの連携はi.LINKの入出力に加え、USB 2.0のハイスピードに対応。付属のドライバをインストールすることで、DVからのストリーミング再生も可能。USB 2.0 ハイスピードの対応OSはWindows XPのみ。PictBridgeもサポートする。 そのほかに入出力端子として、コンポジット/S映像/音声入出力(マルチ端子)、外部マイク入力、ヘッドフォン端子を装備する。 また、バッテリ「BP-308」、ACアダプタ「CA-570」、ワイヤレスコントローラ「WL-D85」、インターフェイスケーブル「IFC-300PCU」、16MB SDカードなどが付属。
付属のバッテリを利用した際の連続使用時間は、ビューファインダー使用時で約1時間55分。液晶モニタ使用時で約1時間50分となっている。
■ IXY DV S1
外形寸法54×105×73mm(幅×奥行き×高さ)、本体のみの重量約380g(撮影時重量約435g)を実現した、小型のDVカメラ。同社では、200万画素クラスでは、世界最小・最軽量としている。 筐体は、「モノフォルムをキーワードとした、装飾的な要素を最小限に切り詰めたシンプルなデザイン」(同社)。バッテリも液晶モニタを開けたところに、装着する設計になっている。そのため、大型バッテリなどは装着できない。
小型・軽量でありながら、CCDには、RGB原色フィルターの総画素数220万画素1/3.9型を採用。映像エンジンには、同社独自の「DIGIC DV」を搭載している。
レンズは光学10倍のズームレンズ(F1.8~F2.8)を搭載。35mm換算の焦点距離は、テープ記録時は約48.7mm~487mm(ワイドTVモード:約41.6~416mm)、カード記録時が約38.1mm~381mm。手ぶれ補正は電子式。4:3の動画撮影時には1,280×960ドットを使用し、16:9撮影時は1,632×918ドット(手ぶれ補正OFF)/1,568×882ドット(手ぶれ補正ON)を使用する。 ユーザーインターフェイスはM5同様、3階層までですべての設定が行なえ、アニメーションやアイコンを採用している。「オート」、「プログラム」、打ち上げ花火や、ビーチなど8種類のロケーションや被写体に応じて選ぶ「スペシャルシーン(SCN)」の3つからモードを選択できる「イージーモードダイヤル」も装備している。 液晶モニターは2.5型約12.3万画素で、高輝度LEDバックライトを搭載。さらに、アンチグレアに加え、アンチリフレクションの2種類のコーティングが施されている。また、ワンタッチで液晶モニターをオープンできる機構を装備している。液晶ビューファインダーは0.33型11.3万画素。 フラッシュモジュール、白色LEDビデオライトも内蔵。本体にminiSDカードスロットを内蔵し、JPEGとMotion JPEGの記録も可能。解像度は静止画が1,632×1,224/1,280×960/640×480ドット、Motion JPEG形式の動画は320×240ドット、160×120ドット。
静止画撮影時には1,632×1,224では2.1枚/秒・10枚、1,280×960ドットでは2.5枚/秒・10枚、640×480ドットでは2.5枚/秒・60枚の連写が可能。また、9点測距AiAFや、AEBなどを使用でき、測光方式も評価測光、中央部重点評価測光、スポット測光の3種類を装備する。
PCとの連携はi.LINKの入出力に加え、USB 2.0のフルスピードに対応。PictBridgeもサポートする。そのほかに入出力端子として、コンポジット/S映像/音声入出力(マルチ端子)を装備する。 また、バッテリ「BP-208」、ACアダプタ「CA-570」、ワイヤレスコントローラ「WL-D85」、インターフェイスケーブル「IFC-300PCU」、16MB miniSDカードなどが付属。
付属のバッテリを利用した際の連続使用時間は、ビューファインダー使用時で約2時間。液晶モニタ使用時で約1時間55分となっている。
□キヤノンのホームページ
(2005年7月28日) [AV Watch編集部/furukawa@impress.co.jp]
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