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株式会社デジオンは、HDDをユーザーの手で組み込むハイブリッドレコーダ「DiXiM DMR-1000」を11月に発売する。価格は92,400円。主にメーカーの開発者や、企画担当者向けへの製品だが、個人ユーザーの評価を集める目的で、888台限定で一般向けにも販売する。なお、販売方法などについては明らかにされていないが、10月に正式発表され、11月に予約開始、12月には発送を完了する見込み。店頭での販売は予定されていない。
直接録画できるのはHDDのほか、DVD-RAM(VR形式)、DVD+R(+VR形式)、DVD+R DL(+VR形式)、DVD+RW(+VR形式)で、DVD-RやDVD-RWへの直接録画はサポートされていない。しかし、HDDからDVDへのダビングは、DVD-R(ビデオ形式)、DVD-RW(ビデオ形式)にも対応するほか、再生についてはDVD-RW(VR形式)も可能となっている。 ハードウェアエンコーダにはVwebの「VW2010」を採用。録画モードは、XP(9Mbps)/SP(4.2Mbps)/LP(1.7Mbps)/EP(0.8Mbps)の4種類に加え、0.8~9.0Mbpsの範囲で0.1Mbpsステップの設定が可能なMNモードも用意している。HDDのみで、追いかけ再生が可能となっている。なお、CPRMには対応しておらず、BSデジタル放送や地上デジタル放送を録画することはできない。
録画番組はフォルダ別(最大32フォルダ)に整理して表示することができる。さらに、録画時に、ステレオ放送/2カ国語放送など音声モードの切り換わりを検知してチャプタを追加したり、一定間隔でチャプタを追加するほか、録画時や再生時に手動でチャプタを追加することも可能。HDDやDVD-RAMに録画した番組は、チャプタと次のチャプタの区間単位で不要部分に指定してカット編集にも対応している。 DiXiM DMR-1000の最大の特徴はレコーダ機能だけでなく、Ethernet端子(100BASE-TX)を装備し、ホームネットワーク上の他のプレーヤー機器で見ることができるメディアサーバー機能と、パソコンなどのコンテンツを見ることができるメディアプレーヤー機能も装備していること。 同社の「DiXiM」技術を利用し、標準規格「DLNA」(Digital Living Network Alliance)ガイドライン」の対応も予定されている。同社では、「メディアサーバー機能とメディアプレーヤー機能も併せ持ち、DLNAガイドライン対応(予定)として初のレコーダ」としている。 DiXiM DMR-1000で録画したビデオは、DLNAガイドライン対応のプレーヤーでは、番組名やジャンルなどのメタデータによる閲覧や検索も可能。また、HDDに録画中でも、HDDに録画済の他のコンテンツを配信できる。
さらに、付属の「DMR MediaTransporter」により、DiXiM DMR-1000で録画した番組をPCにMPEGファイルとして転送することも可能となっている。
出力端子はD2×1、S映像×2、コンポジット×2、アナログ音声×2、光デジタル音声×1。入力端子はコンポジット、S映像、アナログ音声を各3系統装備する。外形寸法は、430×330×61mm (幅×奥行き×高さ)、重量約4.4kg。消費電力は約60W(待機時約1W)となっている。リモコンが付属している。
□デジオンのホームページ (2005年9月12日) [AV Watch編集部/furukawa@impress.co.jp]
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