◇ 最新ニュース ◇
【11月30日】
【11月29日】
【11月28日】
【Watch記事検索】
CEATEC JAPAN 2005【ネットワーク/光メディア編】
「次世代gigashot」やDTCP-IP対応「ルームリンク」など
-小型ビデオカメラに対応する28mm径光ディスクも


期間:10月4日~8日

会場:幕張メッセ

入場料:一般1,000円、学生500円


 映像、情報、通信の総合展示会「CEATEC JAPAN 2005」が4日、千葉県・幕張メッセで開幕した。ディスプレイや次世代光ディスクなどの展示が目をひくが、会場ではDLNAなどホームネットワーク関連の新製品も多数出展された。


■ 「次世代gigashot」も展示

次世代gigashot。外観はほとんど現行のgigashot V10

 東芝は、発売前の0.85型ビデオカメラ「gigashot V10」の“次世代モデル”を出展している。基本機能はgigashot V10と同じながら、新たにDLNAガイドラインに準拠。DLNA対応のテレビやPCなどからgigashot上のコンテンツのストリーム再生などが行なえるというもの。

 gigashot V10では、クレードルにEthernetを装備。同社のDVDレコーダ「RDシリーズ」の「ネットdeダビング」機能と連携し、Ethernet経由でRDに撮影データを転送する機能を備えている。


DLNA対応のRDやfaceと連携する

 DLNAガイドラインではダビング関連の規定は無く、DLNAのサポートはダビングには関わってこないが、クレードルに置くだけで、テレビからgigashotのコントロールが可能となる。また、テレビ出画時のビデオ出力ケーブルを省略できるなどのメリットもあり、そうした使い勝手の向上をDLNA対応により図っていく格好だ。

 なお、gigashot V10がDLNA対応できるかどうかについては、「まだ分からないが、開発は進めていく」としている。



■ ルームリンクはDTCP-IPに対応

新ルームリンク。デザインは従来モデルからさほど変わらない

 ソニーはネットワークメディアプレーヤー「ルームリンク」の新モデルを参考出展。1月に発表したDLNA対応のネットワークプレーヤー「VGP-MR100」と同様にWMVやMPEG-2のD3(1080i)出力に対応する。

 最大の特徴はDTCP-IPをサポートし、同社の「VAIO type X Living」など、DTCP-IP/デジタル放送録画対応のサーバー上のコンテンツをネットワーク経由で再生できること。なお、現在のところDTCP-IPをサポートした録画機器は4日発表のデジタル放送録画対応のリビングルーム向けPC「VAIO type X Living」と「type V(VGC-VA200DS)」のみで、DTCP IP伝送対応のVAIO Media 5.0がVAIOホームページでダウンロード可能になるという。

 VGP-MR100と同様にIEEE 802.11gの無線LANを内蔵。また、EthernetやD3映像出力、S映像出力などを備えている。発売時期は未定だが、VAIO type X Livingの発売以降としている。なお、type X Livingについても発売日は未定。

サーバー上のデジタル放送番組をDTCP-IPで伝送 D端子出力やEthernetを装備する 「VAIO type X Living」や「Xビデオサーバー」と組み合わせたデモを実施


■ 広がるDLNA対応製品

デジオン「DMR-1000」

 DLNAのブースでは各社のDLNA対応機器を相互に接続し、コンテンツ再生するデモを実施。DLNA対応機器の広がりをアピールしている。デジオンはHDDレコーダ自作キット「DMR-1000」を初披露。

 また、三菱電機もDLNAクライアントを内蔵した液晶テレビを参考出展。さらにパイオニアもデジタルチューナ(北米仕様)搭載のAVサーバーを出展している。

 また、日立ブースでは、DTCP-IP対応のルネサス製LSI「SH7650」を利用した映像再生デモを実施している。


三菱電機のDLNA対応液晶テレビ パイオニアのDLNA対応AVサーバー/クライアント 日立のDTCP-IPによる伝送デモ


■ CF型ドライブ対応の28mm径光ディスク「MICRO DATA ARCHIVE」

MICRO DATA ARCHIVE

 日立のブースでは、CF TypeIIインターフェイスを利用した光ディスクメディア「MICRO DATA ARCHIVE」を出展している。CF Type IIのアダプタを光ディスクドライブ部とし、28mm径の光ディスクメディアを内蔵できる。

 ライトワンスの記録メディアとなる予定で、通常のCFカードスロット搭載のデジタルカメラなどにメディアを内蔵したMICRO DATA ARCHIVEを挿入すれば、通常のCFと同様に利用できる。また、DVDカメラをより小型化した光ディスク記録ビデオカメラでの利用なども想定しているという。

 赤色レーザーを利用し、容量は現在500MB程度。まだ記録はできないが、2010年までにはGBクラスの記録容量を実現し、市場動向を見極めながら製品化を目指していきたいという。小型の光ディスクでは「DataPlay」など、過去の失敗例もあるが、「フラッシュメモリの低価格化も進んでいるが、記録データをPCなどに取り込まずに、カメラのフィルムのように、都度保存できるようなライトワンスメディアならではの使い勝手を実現したい」という。

□関連記事
【2000年10月13日】直径32mm、両面500MBの超小型光ディスク「DataPlay」
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20001019/dataplay.htm


■ ビクターはDVD-RW DLディスクを出展

 ビクターのブースではDVD-RW DLディスクを出展。来年春の規格化を目指し、フォーラムでの作業を進めていく。独自の相変化記録材料や、パルス技術「N-ストラテジ」などにより、透過率を保ちながら、熱による記録エラーなどを排除しているという。

ビクターのDVD-RW DLディスク

□関連記事
【4月4日】ビクター、世界初の2層DVD-RWメディア技術を開発
-フォーラムへ提案。DVDレコーダやPCドライブに応用
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20050404/victor.htm

□CEATEC JAPAN 2005のホームページ
http://www.ceatec.com/index.html

(2005年10月4日)

[AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]


00
00  AV Watchホームページ  00
00

Copyright (c)2005 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.