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国際レコード産業連盟(IFPI)は3日(現地時間)、2005年上半期の世界音楽売上に関する調査により、インターネット配信や携帯電話による“デジタル音楽”の売上が前年同期比3倍に達したことが明らかになった。 調査は全世界の音楽売上をまとめたもので、全体の売上高は132億ドルとなり、前年同期比で1.9%減少した。しかし、デジタル音楽は2004年上半期の2億2,000万ドルから7億9,000万ドルに増加。この売上は音楽全体の6%に相当する。 デジタル音楽が急上昇した理由はブロードバンドが普及したことが大きく、3G携帯や、ポータブルオーディオプレーヤー、音楽配信サービスの普及も要因であるとIFPIは見ている。また、現在のデジタル音楽市場は上位5カ国である米国、日本、英国、ドイツ、フランスが牽引しているが、他国でも数カ月以内に広まるだろうと予測している。 日本の市場では、デジタル音楽の売上は上半期で1億3,340万ドルに成長。そのうち96%が携帯電話によるダウンロードとなっている。一方、CDやDVDなどの売上に関しては金額で9.2%、数量で6.9%減少。CDを見ると数量はほぼ横ばいながら、価格の低下により10.1%のマイナスとなった。 世界的に見ても、CDやDVDなどの売上に関しては、前年同期比で金額が6.3%、数量が6.6%減少。IFPIではこの原因として、DVD音楽ビデオの不調や、海賊版CDの影響などを挙げている。 □IFPIのホームページ(英文) (2005年10月6日) [AV Watch編集部/nakaba-a@impress.co.jp]
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