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オーディオメーカーと輸入商社などが参加する展示・試聴イベント「Hi-End Show Tokyo 2005」が、10月7日から9日までの3日間、東京・有楽町の東京交通会館で行なわれている。
参加メーカーは42社で、昨年の31社から11社増えた。また、同階ではハイフィデリティ・オーディオ協議会が主催する「ハイフィデリティ・オーディオショウ2005」が併催されている。期間は7日から10日まで。場内ではクボテック株式会社のみが展示を行なっている。
なお、同イベントの会場と、「2005 東京インターナショナルオーディオショウ」の会場である東京国際フォーラムは、徒歩数分で行き来できる。
■ ハイファイジャパン ハイファイジャパンのブースでは、年内の発売を予定しているというモニターオーディオの新スピーカーシリーズ「Gold Signature」が展示されている。シリーズの上位モデルはフロア型の3ウェイ4スピーカー「GS60」で、チェリー仕上げの価格は682,500円(ペア)、シルバーグロス仕上げは819,000円(同)。新開発の「RSTユニット」を搭載するのが特徴で、雄大かつハイスピードな低音再生が特徴だという。 同じくフロア型の「GS20」はチェリー仕上げのみで、価格は441,000円(ペア)。3ウェイ3スピーカーシステムで、RSTユニットも使用している。ブックシェルフの「GS10」もチェリー仕上げで、価格は252,000円(ペア)。2ウェイ2スピーカーでウーファにはRSTユニットを使用している。 「GSFX」はダイポール型の2ウェイ3スピーカー。ツイータを左右に設置し、ユニットに流れる信号を特別にチューニングすることでサラウンドスピーカーとして威力を発揮するという。チェリー仕上げで価格は294,000円(ペア)。センタースピーカーの「GS LCR」はチェリー仕上げで189,000円。ツイータはC-CAM、ウーファはRSTユニットを採用する。 また、同じくモニターオーディオのiPod用スピーカー「i-deck」(販売中/52,290円)も展示している。第3世代以降のiPodを乗せることができ、PCとの接続も可能。クレードルとしても利用できる。iPod内の音楽ファイルを再生可能で、付属のリモコンで操作もできる。
■ クボテック 昨年のHi-End Showで超弩級フロアスピーカー「HANIWA」を展示し、話題を集めたクボテックは、「ハイフィデリティ・オーディオショウ2005」の中で展示を実施。参加しているのは同社のみなので、広いフロアにタイプの異なるHANIWAシリーズを設置し、再生デモを行なっている。 「今年の展示は、商品として提供する準備が整ったことをアピールする意味もある」とのことで、受注も開始しているという。ユニットの構成によって仕様は異なるが、基本的にはホーンタイプのミッドレンジ/ツイータとコーン型のウーファを搭載。今年は3ウェイの「SP2W28」と「SP2W33」などを展示している。 SPW33は33cm径の強化型ケブラーコーンウーファを搭載。ミッドレンジは3インチ、ツイータは35mm径のコンプレッションドライバを搭載する。価格は1セット682万5,000円。SP2W28はウーファが28cm径になったモデルで、価格は1セット525万円。
ドライブするシステムとしては、ルビジウム発振器を内蔵したプリアンプ/チャンネルデバイダ「HDSP-100」(315万円)、100W×6chのデジタルパワーアンプ「HDAP-100」(210万円)などを利用する。
■ ロッキーインターナショナル
ロッキーインターナショナルのブースでは、スウェーデンのaudio proの新製品として、来年にかけて販売を予定しているシステムコンポ「stereo one」を展示。CDレシーバとブックシェルフスピーカーを組み合わせたシンプルなシステムで、価格は157,500円。 また、シアタースピーカーの新モデルとして「CINAME PRECISIONシリーズ」を展示。2ウェイ薄型スピーカー「OM-09S」(72,450円/ペア)、2ウェイブックシェルフスピーカー「PM-02」(18,900円/1本)、2ウェイセンタースピーカー「PM-09C」(38,850円)を展示している。 さらに、QUADの小型2ウェイブックシェルフスピーカー「L-ite」も参考展示している。発売時期や価格は未定。
■ オンキヨー 今年が初参加となるオンキヨーは、10月6日に発表したデジタルアンプ「A-977」(126,000円)と、CDプレーヤー「C-777」(73,500円)を中心としたデモを展開。発売日はどちらも11月中旬。A-977は最新版の「VL Digital」を搭載。 C-777は独自のアナログ波形生成技術「VLSC(Vector Linear Shaping Circuitry)」回路を搭載し、再生するディスクによってクロック周波数を微調整できる。 再生するスピーカーは、ハイコンポ「INTEC 275」シリーズ用2ウェイスピーカー「D-302E」(126,000円/2台1組)の上位モデル「D-312E」。価格は1台94,500円。16cm径のウーファユニットはNew A-OMFコーン振動板を採用。ツイータは外径40mm、内径30mmのリング型で、同軸上に配置した35mm径のボイスコイルで駆動する。D-302Eと比べエンクロージャは若干大型化しており、重量も10.8kgから12.2kgに増加している。
また、高峰楽器製作所と共同で開発した「ギターアコースティック・スピーカーシステム」も展示。8月の発表時は12月発売で価格も15万円~20万円台としていたが、発売は12月中旬に、価格は168,000円(ペア)にそれぞれ決定した。 ギターと同じ製法でキャビネットの加工や組み立て、塗装を行なったシステムで、マホガニー板材を採用。楽器やボーカルの豊かな響きを実現するという。スピーカーユニットにはNew A-OMFコーンを採用している。
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■ そのほか DYNAUDIO JAPANのブースでは、発売中の新商品「FOCUS」シリーズを展示。ブックシェルフ型の「FOCUS 110」(199,500円/ペア)などが注目を集めている。
また、丸十製陶(丸十窯)では、四十七研究所、およびammとのコラボレーションとして、信楽焼の陶器を使ったスピーカーシステムを参考展示している。陶器製のエンクロージャにammのフルレンジユニットを搭載したもので、再生デモでは四十七研究所のプレーヤーを利用。インパクトのある外見だけでなく、ハイスピードかつ温かみのある音が好評だ。 商品化の予定や価格などは未定だが、小型・フルレンジタイプで10万円台中頃で販売できるとのこと。手作りの焼き物がエンクロージャだと、再生音のバラツキも気になるところだが「厚さや内部の空間などを一定にするのはそれほど難しくない」という。
□Hi-End Show Tokyoのホームページ
(2005年10月7日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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