【2005東京インターナショナルオーディオショウレポート 2】 －JBLのシアター向け垂直ホーン搭載スピーカーなど

期間：10月7日～9日 会場：東京国際フォーラム 入場料：無料

■ ハーマンインターナショナル

　JBLでは、シアター向けの新シリーズとなるホーン搭載スピーカーシステム「ARRAY Series」や、ウォールマウント用スピーカーなどを展示した。

　「ARRAY Series」はミッドレンジが垂直方向に広がるホーンユニットを搭載したフロント/サラウンド用の3ウェイスピーカーとセンタースピーカー、サブウーファのシリーズ。日本での発売は未定だが、発売される場合の価格はウーファが350mm径の「1400 ARRAY」が60万円、250mm径の「1000 ARRAY」が45万円、200mm径の「800 ARRAY」が35万円、アクティブサブウーファの「1500 ARRAY」が45万円、センタースピーカーの「880 ARRAY」が40万円前後の見込み。

ARRAY Seriesのフロント/サラウンド用スピーカー	ミッドレンジは垂直型ホーン	水平ホーンのツイータが上端に

　フロント/リア用スピーカーは、ミッドレンジにバーチカル(垂直型)ホーンを採用した3ウェイスピーカー。中/高域用に2つのコンプレッションドライバを組み込んだ、SonoGlass製「バイラジアルホーン」を垂直にセッティングすることで、中域から高域にかけて広いサービスエリアを確保し、各チャンネル間の谷間を埋めることで、包み込むような再生を実現したという。ツイータはミッドレンジのホーンと一体型で、上端部に配置する。

　センタースピーカーは200mm径ウーファを2基搭載する3ウェイ4スピーカーで、同じくバイラジアルホーンを採用。サブウーファは380mm径ウーファを搭載する。

センターの880 ARRAY	サブウーファの1500 ARRAY

　ウォールマウントタイプのフロント/センター/リアスピーカーとサブウーファの5.1chシアターシステム「STUDIO L」シリーズは、11月上旬発売予定。価格は、フロントの「L820CH」が73,500円(ペア)、センタースピーカー「LC2 CH」が52,500円(1本)、リア用の「L810CH」は63,000円(ペア)、サブウーファ「L8400P CH」は109,200円(1本)。

フロントのL820CH	リアのL810CH	センターのLC2 CH

4304H

　また、サブウーファ「L8400P CH」に、コンパクトなメイン/センター/リア向けスピーカー「4304H」(55,650円)を組み合わせた「4304Hシアターシステム」も提案された。

　そのほか、ブックシェルフ型では、コンパクトスピーカーの新モデル「A640」を展示。11月の発売で、価格は94,500円(ペア)。ウーファには165mm径のピュアパルプコーンを採用。ツイータは19mm径のピュアチタンドームツイータとなっており、ダイアフラムに独自のダンピン材を塗布し、ナチュラルな響きを実現したという。キャビネットは重量級MDFで、ツイータ用バッフルと天板は黒の光沢仕上げとなっている。専用スタンド「A640 STAND」(18,900円・ペア)も用意する。

　同じくハーマンが取り扱う「Mark Levinson」ではHDMI搭載のDVDプレーヤー「No.51L」を参考出品。発売時期や価格や仕様の詳細は未定だが、発売中のビデオ/オーディオ独立型プロセッサ搭載アンプ「No.40L」(580万円)との組み合わせを想定している。

A640とスタンド	参考出品されたHDMI搭載DVDプレーヤー「No.51L」	No.51Lの同シリーズにあたるNo.40Lも展示

　そのほか、JBLのPC用スピーカー「Creature II(クリーチャーツー) 」の新カラーとなるレッドとシルバーも展示された。

Creature IIの新カラーとなるレッドとシルバー

■ アキュフェーズ

DP-78

　アキュフェーズでは、2ch再生用SACDプレーヤー「DP-85」、「DP-77」の後継機となる「DP-78」を展示。発売は11月上旬で、価格は693,000円。SACD/CD再生が可能で、DACには、変換精度やS/N、ダイナミックレンジなどの性能を向上させる「MDS方式」をリファインした独自の「MDS++変換方式」を採用する。

　出力端子として同軸デジタルや光デジタル音声を搭載するほか、独自のデジタル伝送インターフェイス「HS-Link」をオプションのボードで増設することが可能。HS-Link出力ボード「DO2-HS1」(標準価格8万円)を増設することで、SACD/CDトランスポートとしても使用できる。

　そのほかには、純A級ステレオプリメインアンプ最上位の「E-550」や、6chデジタルパワーアンプの新モデル「PX-650」も展示。価格と発売時期は、E-550が11月下旬発売で598,500円、PX-650が693,000円で11月中旬発売。

E-550	PX-650

　E-550はプリメインとして初の「AAVA方式ボリュームコントロール」の採用などで、「E-530をフルモデルチェンジした」という最上位モデル。高SN比、低ひずみ率などを実現するというAAVA方式の搭載にあたり、回路や部品の集積密度を上げて、省スペースでも従来のAAVAと同じ基本性能を実現したとしている。

　出力段の素子として、熱的に安定動作するパワーMOS FETを採用。これをチャンネルあたり3ペアのパラレルプッシュプル駆動させる。チャンネルあたり120W/2Ω、60W/4Ω、30W/8Ωの出力が可能。

セパレートアンプC-2000を用いて、AAVA方式のボリュームコントロールに関する説明も展示された

■ ラックスマン

L-550A

　ラックスマンのブースでは、11月末発売の純A級プリメインアンプ中級モデル「L-550A」(294,000円)を展示。7月に発売したプリメインアンプ「L-590A」(525,000円)と同様に、純A級動作方式を採用したステレオプリメインアンプで、出力は20W×2ch(8Ω)、40W×2ch(4Ω)。

　独自の帰還回路「ODNF(Only Distortion Negative Feedback) 」は、バージョン2.2Aを搭載)。出力段をパラレル・プッシュプル構成にすることで低インピーダンス化を図っている。

　そのほか、5月に発売した、同社創業80周年記念のモノラルパワーアンプフラッグシップモデル「B-1000f」(189万円)も展示。デモ再生も行なっており、来場者の注目を集めていた。

B-1000f	B-1000fの内部	B-1000fと組み合わせを想定したコントロールアンプ「C-1000f」の一部プロト回路も公開

■ 1,700万円のターンテーブルなど

L-550A

　ゼファンでは、CONTINUUM AUDIOのレコードプレーヤー「CALIBURN TURNTABLE」とアーム「COBRA TONEARM」のセットを展示した。価格は1,700万円台を予定しており、受注生産となる。

　プレーヤーとスタンドの間を磁力で浮かせたほか、ターンテーブルも空気の力でフローティングさせることで、不要な振動を徹底して排除したというレコードプレーヤー。

　ディスクはテーブルに真空で密着させることにより、ディスクの歪みを防ぎ、安定した再生が行なえるという。ターンテーブルの素材には独自開発したマグネシウム合金を採用している。

ゼファンと共同のブースとなっていたステラヴォックスジャパンのブースでは、Wilson beneschのアクティブサブウーファを参考出品。GOLDMUNDの200W×2ch出力プリメイン「MIMESIS 330ME」(714,000円)も展示された

ナスペックは、Joseph audioの3ウェイスピーカー「RM 55LE」を展示。フラッグシップの「PEARL」と同じミッドレンジとツイータを搭載、PEARLでは2基だったウーファは1基になったが、ユニット直径を約5cm大きくした	エレクトリは、ステレオプリアンプ「Ambrosia 2000」を展示。MC/MMカートリッジ各2系統搭載のフォノイコライザを内蔵。年末までに発売する予定で、価格は90万円の見込み

□輸入オーディオ協議会のホームページ
http://www.socad.org/
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(2005年10月7日)

[AV Watch編集部/nakaba-a@impress.co.jp]

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