松下、薄型筐体採用の「D-snap Audio」 －FMチューナ/ボイス録音対応モデルも

SV-SD300

11月19日発売 標準価格：オープンプライス

　松下電器産業株式会社は、SDカードスロットを備えたデジタルオーディプレーヤー「D-snap Audio(ディースナップオーディオ)」シリーズの新モデル4機種を11月19日に発売する。いずれのモデルも内蔵メモリは備えておらず、SDカードは別売。価格はいずれもオープンプライス。

　SDカードスロットを備えたポータブルオーディオプレーヤー。大型液晶ディスプレイを備え、長時間駆動に対応したSV-SD750V/SD700と、コンパクトサイズのSV-SD350V/SD300を用意。SD750V/SD700は2ウェイユニットを搭載したダブルドライブインサイドフォンを同梱。SD350V/SD300は通常のイヤフォンとなる。

■SV-SD750V/SD700

SV-SD750V

　再生機能は4月に発売されたSV-SD100VやSV-SD90とほぼ同じ。MP3/WMA/SD-Audio(AAC)ファイルの再生に対応。ニフティが10月31日より開始するSD-Audio(AAC)形式を採用した音楽配信サービス「MOOCS(ムークス)」にも対応しており、同サービスの音楽ファイルが採用している東芝のDRM技術「MQbic(マルチキュービック)」もサポートしている。

　さらに、同時発表されたSDカードスロット搭載HDD搭載ミニコンポ「D-dock」2機種や、既発売のSDカード対応ミニコンポ「SC-PM910DVD/SC-PM710SD」との連携も可能。同コンポでSDカードに保存した音楽も再生でき、PC無しで録音・転送・再生のソリューションが構築できる。

右側面にイヤフォン出力を備える	SDカードスロットは左側面	付属の充電池は取り外しが可能

　SD750VとSD700の違いは、SD750VにはFMラジオチューナの有無とボイスレコーディングを搭載し、さらに乾電池ケースも付属する。ボイスレコーディングの録音形式はG.726で、内蔵マイク以外にFM録音もサポートしている。筐体の外形寸法は共通で。約87.3×11×46.7mm(幅×奥行き×高さ)、バッテリを含む重量は53g(SD750V)/52.5g(SD700)。

ブルーモデルも用意する	ホールドスイッチ横にマイクを内蔵している以外、SV-SD750V/SD700の外見的な違いはほとんどない

　PC用の音楽録音ソフト「SD Jukebox Ver.5.0LE」を同梱。対応音楽ファイルの作成や、PCからのオーディオデータ転送も行なえる。プレーヤーはUSB 2.0端子を備えており、PCと接続して搭載するSDカードに楽曲を転送可能。USB端子経由での充電にも対応している。

　また、SD Jukeboxで作成したアルバム、アーティスト、プレイリストなどでの楽曲検索が可能。“癒し系”、“ノリノリ系”などの曲の印象別に分類される「ミュージックソムリエ」を利用し、気分にあわせた楽曲を自動選曲し、転送できる。

　液晶ディスプレイは漢字に対応した7桁表示が可能。操作ボタンはディスプレイの右側に備えており、タッチスライド式を採用。押すだけでなく、楽曲リストのスクロール時など、ボタンを上から下になぞることで画面のスクロールが行なえる。ボタンは自発光式。

　音質面では「D.soundエンジン」を搭載。1チップLSIで構成されたデジタルアンプと、圧縮音楽の失われた高域を補完する「リ.マスター」、イコライザと音質効果の組み合わせで16種類の音場を再現する「パーソナルサラウンド」機能が盛り込まれている。

D.soundエンジンはデジタルアンプ、リ.マスター、パーソナルサラウンド機能で構成される	会場ではiPod miniとの音質比較デモも行なわれた

　さらに、ダブルドライブインサイドフォンを同梱。低域と中高域用の2個のドライバを搭載した2ウェイ2スピーカーイヤフォンとなっており、バランスの良い音の再現を実現したという。

　ほかにも、簡易プレイリスト作成機能として、楽曲を聴きながら気に入った曲をボタン一個で登録できる「イッパツ登録」と、登録したリストを簡単に再生できる「イッパツ再生」機能を備えている。

　乾電池ケースはケーブル付きタイプで、内蔵充電池と乾電池を併用した際の連続再生時間は約105時間。内蔵充電池のみの再生時間はSD750VとSD700で共通の約45時間。なお、乾電池ケースのみの別売は予定されていない。

SD750V/SD700に付属する2ウェイユニットを搭載したダブルドライブインサイドフォン		乾電池ケースを接続したところ

■SV-SD350V/SD300

SV-SD300

　750V/700との違いは筐体のサイズと連続再生時間。さらに、付属のイヤフォンがダブルドライブタイプではなく、通常のインナーイヤフォンになる。

　外形寸法は約87×10.3×40.5mm(幅×奥行き×高さ)で、若干小型化している。重量は48.4g(SD350V)/47.9g(SD300)。また、液晶ディスプレイは漢字表示もサポートするが、4桁表示になっている。また、SD750V/700の液晶はネガポジ反転タイプだったが、SD350V/300は通常の液晶ディスプレイを採用している。

　再生対応フォーマットや付属ソフトなどは共通。高音質化技術として「D.sound」も備えている。付属のイヤフォンは通常タイプだが、ユニットの口径とハウジング形状のマッチングを見直したことで低音の再生能力が向上しているという。

　SD350VのみFMチューナ/ボイスレコーダ機能を搭載。バッテリは付属のニッケル水素充電池で、連続再生時間は約23時間(SD350V/300共通)。乾電池併用時の連続再生時間は約94時間(SD350Vのみ)。なお、乾電池ケースの別売は行なわれない。

左側にSDカードスロットを装備	右側面にイヤフォン出力を備える	USB端子は本体下部に用意

付属のニッケル水素充電池は取り外し可能	付属のイヤフォン	SV-SD300/350Vはホワイトに加え、ピンク、ブルー、シルバーも用意する

■専用ソフトケース

　新D-snapシリーズを保護するソフトケースも11月19日に同時発売される。ホワイト(-W)、ブラック(-L)、ブラウン(-T)の3色を用意し、価格はいずれもオープンプライス。店頭予想価格は2,700円前後の見込み。

専用ソフトケースを用意する

□松下電器のホームページ
http://panasonic.co.jp/
□ニュースリリース
http://panasonic.co.jp/corp/news/official.data/data.dir/jn051018-2/jn051018-2.html?ref=news
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(2005年10月18日)

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