松下、SDカード/HDD搭載のミニコンポ「D-dock」 －CDからHDDに8倍速録音。CDDB取得可能

11月19日発売 標準価格：オープンプライス

　松下電器産業株式会社は、SDカードスロットとHDDを内蔵したCDミニコンポ2機種を11月19日に発売する。愛称は「D-dock(ディー・ドック)」。価格はいずれもオープンプライス。店頭予想価格は下表の通り。

SC-SX800

　SDカードスロットとHDDを内蔵したミニコンポ。両モデルの主な違いはHDD容量とスピーカー。SC-SX800は80GB、SC-SX400は40GBのHDDを内蔵している。HDDはAV用の静穏仕様で回転数は5,400rpm。D-dockは、同社SDコンポの新サブブランドで「D(Digital Audio)をdock(格納)するという意味」としている。

　音楽CDからHDDへ最大8倍速の楽曲コピーが可能。録音形式は非圧縮のリニアPCM(1,411kbps)とAACが選択でき、AACモードの場合はXP(128kbps)、SP(96kbps)、LP(64kbps)の3つのビットレートが選択可能。SD-Audio形式で録音できるため、「D-snap Audio」だけでなく対応携帯電話でも再生可能。また、ニフティが10月31日にスタートする楽曲配信サービス「MOOCS」で購入した楽曲をPCからSDカードにムーブし、そのSDカードをD-dockで再生することもできる。

録音モード	LPモード AAC (64kbps)	SPモード AAC (96kbps)	XPモード AAC (128kbps)	非圧縮 リニアPCM (1,411kbps)
SX800 (80GB HDD)	約4万曲	約3万曲	約2万曲	約1,600曲
SX400 (40GB HDD)	約2万曲	約1万5,000曲	約1万曲	約800曲

　保存した音楽ファイルはSDカードへ最大12倍速で転送可能。リニアPCMで保存した楽曲を、後からAACの各モードでエンコードすることもできる。エンコード処理はバックグラウンドで実行できるため、処理中に音楽CDを再生することも可能。なお、CDからSDカードに直接リニアPCM/AACで録音することはできない。HDDにAACで録音する際も一旦リニアPCMで録音し、録音完了と同時にAACに圧縮、元のリニアPCMデータを削除するという作業を行なっている。また、HDD内で楽曲を複製することはできない。

　アンプ部は、SX800のみスピーカーの低域と高域を別々のアンプで駆動するバイアンプ方式を採用。総合出力は25W×2ch(HIGH 12W×2ch、LOW 13W×2ch)。SX400は15W×2ch。FM/AMチューナも備えており、タイマー録音にも対応。リニアPCM/AACで録音できる。また、アナログの音声入出力(どちらもRCA)を各1系統備えている。

　HDDに蓄積した楽曲はプレイリスト自動作成機能の「おすすめプレイリスト」を用いて簡単に再生可能。「よく聴く曲」、「新曲」、「印象選曲」の3モードから選択できる。「印象選曲」はテンポやビートなど、曲調から判断した曲の印象で「ウキウキ系」、「癒し系」、「ゆったり系」、「騒ぎたい系」、「ポップ系」、「切ない感じ」、「ノリノリ系」の7種類から選択可能。

SC-SX400	「おすすめプレイリスト」機能が利用可能	SDカードスロットはフロントパネルに備える。またCDからHDD、HDDからSDへの楽曲コピーはワンボタンで行なえる

Ethernet端子を備える

　320×240ドット、モノクロ4階調の7桁表示対応ディスプレイを備えており、各種楽曲情報表示が可能。30万タイトル分のCDDBをHDDにプリインストールしており、作成した楽曲データに自動的にアーティストや曲名などが付与できる。また、Ethernet端子を備えており、インターネットから最新の楽曲情報も取得できる。

　楽曲配信サービスなどには対応していないが、LAN内のPCからD-dockをドライブとして認識することは可能。D-dock内の暗号化された楽曲ファイルを含むデータをバックアップとしてPCにコピーできる。ただし、楽曲ファイルとしてPCで再生することはできず、付属のバックアップツールを利用してD-dockにデータを書き戻すだけとなる。

　音質面ではAACフォーマット録音時に失われた高域を補完する「AACリ.マスター」を搭載。また、低域を増強するH.BASSや、サラウンドモード、イコライザーも備えている。外形寸法/重量はSC-SX800/SC400とも共通で、185×268×150mm(幅×奥行き×高さ)/3.8kg。

ツイータにワイドディフューザーを搭載

　スピーカーは両モデルとも2ウェイ2スピーカーのブックシェルフ。ツイータにはワイドディフューザーを搭載し、中高音域を拡散することでリスニングエリアの拡大を図っている。

　SX800に付属するスピーカーはリングシェイプド・ドーム型ツイータを搭載。振動版にポリプロピレンにマイカを混入した「PPマイカ」を採用。ワイドディフューザーも備えている。ウーファの振動版には「PPマイカグラファイト」を使用。スパイク脚やインシュレータも備えている。

　スピーカー部の外形寸法/重量はSX800が144×239×256mm(幅×奥行き×高さ)/4.8kg(左)、2.6kg(右)。SX400が130×241×254mm(同)/4.8kg(左)、2.6kg(右)。

□松下電器のホームページ
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□ニュースリリース
http://panasonic.co.jp/corp/news/official.data/data.dir/jn051018-3/jn051018-3.html?ref=news
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(2005年10月18日)

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