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株式会社AVC Technologyは、デジタルオーディオプレーヤー「SIGNEO」の新モデル6製品と、対応周辺機器2製品を発表した。11月より順次発売し、価格は全てオープンプライス。
■ SN-A800
インダストリアルデザイナー マーク・ニューソン氏がデザインした6.5mm厚のオーディオプレーヤー。ブラック/イエロー/ブルーの3色のカラーバリエーションと512MB、1GBモデルを用意する。11月から12月に発売予定で、直販価格は512MBが18,800円、1GBが23,800円。 同社ではキリンビールのチューハイキャンペーン用に、8月にマーク・ニューソン氏デザインのプレーヤーを開発。1万台限定で提供していたが、今回自社ブランドで同プレーヤーを販売する。 128×64ドットの4行表示白色有機ELディスプレイを搭載。ハーフミラー加工を施し、文字がうっすらと浮かび上がるデザインを採用。前面のボタンは機能アイコンをプリントし、電源ON/OFFや再生/停止などの操作を直感的に行なえる。 対応オーディオ形式はMP3/WMA/OGG/WAV。FMチューナやボイスレコード機能、ライン入力を介したダイレクトレコーディングに対応し、いずれもMP3形式での録音が可能となっている。 インターフェイスはUSB 2.0。電源はリチウムポリマ充電池で、充電時間は約2時間(標準)/1時間(急速)。連続再生時間は約11時間。外形寸法は68×50×6.5mm(縦×横×厚み)、重量は約30g。対応OSはWindows 98 SE/Me/2000/XPと、Mac OS、Linux。
発表会にはマーク・ニューソン氏も来場し、「SN-A800」のデザインコンセプトを解説。特に注意を払ったのが「たくさんのテクノロジが詰まりながらも、シンプルであること」で、直感的なボタンレイアウトにもこだわったという。 また、なじみやすい長方形のデザインと薄さを実現し、「首掛けでも、ポケットに入れてもなじむオブジェクトとした」という。さらに、他社製のプレーヤーのデザインについては、「デザインが無い。デザインで差別化しようとは考えていないようだ」と指摘。「デザインをひとことで言えば”品質”。消費者の人が反応できるようなデザインを作っていきたい」と語った。 □関連記事 ■ SN-H1000
SIGNEOブランドで初のHDD搭載オーディオプレーヤー。1インチ8GBのHDDを搭載し、ボディカラーはブラックとシルバーを用意。12月より発売され、直販価格は29,800円。 1.8インチ26万色のTFTカラー液晶を搭載し、MPEG-4動画の再生に対応するほか、JPG/BMP形式の静止画やテキストファイルの表示も可能となっている。 対応オーディオ形式はMP3/WMA/OGGとMP4。FMチューナやボイスレコード、ライン録音機能も搭載し、MP3形式での録音が可能。バッテリはリチウムポリマ充電池で、充電時間は約2時間。バッテリ再生時間は約12時間(オーディオ)/約6時間(ビデオ)。外形寸法は91.5×53.8×14.8mm(縦×横×厚み)、重量は約87g。
■ SN-M550 新開発のリチウムポリマ充電池を搭載し、約130時間の連続再生が可能というオーディオプレーヤー。ボディカラーはホワイトとシルバー、内蔵メモリは512MBと1GBが用意され、12月より発売予定。直販価格は512MBモデルが17,800円、1GBモデルが22,800円。 130時間という長時間連続再生時間を実現し、「一日2時間の利用で約2カ月間は充電無しに利用できる」という。有機ELディスプレイを搭載。対応オーディオ形式はMP3/WMA/OGG/WAV。FMチューナやボイスレコード、ダイレクトエンコード機能を搭載し、MP3形式での録音が可能。 インターフェイスはUSB 2.0。外形寸法は44.9×65×21.7mm(縦×横×厚み)、重量は約68g。
■ SN-F170
SDカードをストレージとしたオーディオプレーヤーで、メモリは内蔵しない。「好みの容量のSDカードに買い換えることで、容量の拡張ができるほか、既に手持ちのSDカード活用できる」という。 ボディカラーは、シルバー/オレンジ/ブルーの3色をラインナップし、直販価格は11,800円の予定。12月から2006年1月の発売を見込んでいる。 ディスプレイは96×64ドットの有機ELを採用。対応オーディオ形式はMP3/WMA。FMチューナやボイスレコード、ダイレクトエンコード機能を搭載し、録音形式はFMとボイスレコードがWAV、ダイレクト録音時がMP3となる。 インターフェイスはUSB 2.0。電源は内蔵リチウムポリマーで連続再生時間は約15時間。外形寸法は72×35×11.8mm(縦×横×厚み)、重量は未定。
■ SN-F120
エントリークラスの製品ながら、FMチューナやダイレクトエンコード機能を搭載したオーディオプレーヤー。512MBモデルと1GB、2GBモデルが用意され、12月より発売される。直販価格は512MBモデルが13,800円、1GBモデルが17,800円、2GBが24,800円。 ボディカラーはホワイト、オレンジ、ブルーの3色をラインナップ。フロントパネルは有機ELディスプレイを採用し、9つの独立した機能ボタンを活かしたデザインが特徴。対応オーディオ形式はMP3とWMA。FM録音/ボイスレコード、ダイレクトエンコード形式はMP3。 インターフェイスはUSB 2.0。バッテリは単4乾電池で、連続再生時間は14時間。外形寸法は39.7×76×13.2mm(縦×横×厚み)、重量は44g。
■ SN-A250
曲線を活かしたデザインが特徴のオーディオプレーヤー。ボディカラーはシルバーのみ。内蔵メモリは512MBと1GBモデルを用意し、12月から2006年1月に発売予定。直販価格は512MBが15,800円、1GBが19,800円。 ディスプレイは96×64ドットの有機EL。対応オーディオ形式はMP3/WMA。FMチューナやボイスレコーダ、MP3ダイレクトエンコード機能も搭載する。充電池は内蔵リチウムポリマーで、連続再生時間は18時間。インターフェイスはUSB 2.0。外形寸法は72×35×11.8mm(縦×横×厚み)、重量は約31g。 ■ DcokLink SN-DS10
プレーヤーとUSB接続可能なスピーカーシステム。11月発売予定で、価格は未定だが、1万円台半ばになる見込み。 2.5W×2chのアンプを内蔵したアクティブスピーカーに加え、128MBの内蔵メモリを装備。本体メモリに内蔵したMP3/WMAファイルの再生が可能。本体に有機ELディスプレイを備えており、メモリ内の楽曲を選曲、再生できる。また、USB接続した機器からのデータコピー機能も備えている。 ステレオミニの音声入力を装備するほか、本体上面にUSB端子も装備。同社製のオーディオプレーヤーやUSBメモリなどを直結して、プレーヤー/メモリ内の楽曲再生も可能。対応形式はMP3とWMA。なお、USBメモリの再生情報はSN-DS10のディスプレイには表示できない。 また、USBミニの端子も備えており、PCのUSBスピーカーとしても利用できる。時計も内蔵しており、タイマー再生やスリープ再生にも対応。目覚まし時計代わりにも利用できる。外形寸法は162×158×92mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約470g。
■ TransAir SN-TX10
Bluetootnトランスミッタとレシーバーから構成されるワイヤレス伝送ユニット。11月の発売を予定しており、価格は未定。販売価格については1万円台の見込み。 オーディオプレーヤーやPCと接続し、コンポなどにBluetoothでワイヤレス音声伝送できるシステム。伝送コーデックはSBC(384~512kbps)で、通信距離は約8m。 トランスミッタには、USB端子とアナログ音声入力を装備。USB接続したパソコンの音声をBluetoothで伝送できる。電源は内蔵リチウムポリマー電池。外形寸法は29×98×20mm(縦×横×厚み)、重量は45g。対応OSはWindows Me/2000/XPとMac OS。 レシーバ部は1系統の光デジタル出力と、2系統のアナログ音声出力(RCA×1、ステレオミニ×1)を装備。電源はACアダプタ。外形寸法は121×76×26mm(幅×奥行き×厚み)、重量は約170g。
■ 日本市場3位を目指す
AVC Technology Japan取締役COOの矢野間也寸志氏は、各製品の特徴を紹介したほか、同社のマーケティング戦略を説明。7月末の製品投入以来、5週間で国内シェア5位を確保するなど、「順調なブランド立ち上げを実現した」とアピール。 さらに、同社のユーザープロフィール調査では、ブランド認知率は33%と低かったものの、購入理由の多くが「デザイン」で、デザインやカラーが重視されていると分析。さらに、男女比では男性が52%に対し、女性が48%となり、「私がこの業界に参入した時は93%が男性だった。この数字からも市場が拡大したことが確認できた」とし、今後もデザインに力を入れる方針を明らかにした。
さらに、TSUTAYAやキリンビール、ジャパネットたかたなどの専用モデルやキャンペーン製品などのODM事業についても「今後も積極的に進めていきたい」とし、来年度には自社ブランドでの小売りが70%、ODM事業の割合を30%まで高める予定で、大型スーパーなどへの交渉も進めていくという。 目標シェアについては、「600万台市場まで拡大しており、7~10%程度が目標。国内3位を目指したい」という。現在の市場シェアは「だいたい2.5%」。 また、マイクロソフト株式会社Windows本部コンシューマWindows製品部 倉本玲子 シニアプロダクトマネージャーは、AVC Technologyと共同でWindows Mediaのプロモーションを行なうことを発表。プロモーションディスクの製品同梱や販売促進活動、広告などのブランド認知で協力し、デバイス、音楽配信サービスなどの連携を図りながらWindows Media市場の拡大に取り組んでいくという。 □AVC Technology Japanのホームページ (2005年10月25日) [AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]
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