ジャングル、16,590円のHDV対応ビデオ編集ソフト －Pinnacle Studio最新版。「打倒ユーリードが目標」

11月18日発売 標準価格：「Pinnacle Studio Plus 10」9,240円～16,590円 　　　　　　 「Pinnacle Studio 10」6,090円～10,290円

　株式会社ジャングルは、自動補正機能を搭載したビデオ編集ソフト「Pinnacle Studio(ピナクル スタジオ)」2モデルを11月18日に発売する。HD編集に対応した「Pinnacle Studio Plus 10」と、HD非対応の低価格モデル「Pinnacle Studio 10」を用意し、価格は下表の通り。

製品名	価格
	通常版	特別優待版	アカデミック版
Pinnacle Studio Plus 10	16,590円	11,340円	9,240円
Pinnacle Studio 10	10,290円	7,140円	6,090円

Pinnacle Studio Plus 10の編集画面

　米Pinnalcle Systems製「Pinnacle Studio」の最新バージョンで、国内モデルでは、前バージョン「Pinnacle VIDEO STATION 9」から名称が変更された。プロ向け製品用の新エンジン「Liquid」を搭載し、エフェクト用のエンジンも強化した。対応OSはWindows XP。

　動作環境は両モデルとも1.4GHz以上のCPU、512MB以上のメモリ。なお、HD編集時には1GB以上のメモリと、256MB以上のビデオメモリを持つグラフィックカードが必要となる。

■ Pinnacle Studio Plus 10

Pinnacle Studio Plus 10

　720p/1080i入出力に対応するビデオ編集ソフトで、HDV対応ビデオカメラからの映像をキャプチャ/編集/出力できる。映像用トラックはAロールとBロールの2トラックで、オーバーレイも可能。新たに、エフェクトがかかる時間をカスタマイズできる「キーフレームエフェクト」や、音声のピッチを変えずに再生速度を変えられる「スロー/ファーストモーション/リバース エフェクト」を搭載した。

　また、フォーマットの異なるファイルを同一のタイムラインで編集可能。また、VIDEO STATION 9で可能だったクロマキー編集に加え、ルマキー編集もサポートした。ウィザード形式でのスライドショー作成も行なえる。

キャプチャ画面	キーフレームエフェクトでは、彩度を徐々に上げるなどの設定ができる	スライドショー作成画面

　そのほか、HDVファイルでも、タイムライン上で音声を再生しながら編集が可能な「オーディオスクラブ」にも対応。エフェクト数も強化し、トランジションは260種類以上(前モデル110種類以上)、ビデオエフェクトは29種類(同14種類)。編集後はDVDオーサリングも可能で、DVDメニューやモーションボタン、マルチメニューなども作成可能。DVテープなどの映像をDVDにダイレクトでダビングできるソフト「Instant DVD Recorder」も付属する。

　HDV、DV、アナログビデオからの取り込みに対応。また、DVDビデオやWMVファイル、ドルビーデジタル2chの音声入力、TVキャプチャカードからの入力にも対応した。出力ファイル形式は、MPEG-1/2、AVI、RealVideo、WindowsMedia。また、別売のアドバンスドコーデックによりMPEG-4、DivX、ドルビーデジタル5.1chの出力も可能となる。

■ Pinnacle Studio 10

Pinnacle Studio 10

　Pinnacle Studio Plus 10から、HD編集などの機能を省いた普及モデル。異なるフォーマットの同一タイムライン編集やオーディオスクラブなどの機能は共通だが、キーフレームエフェクトやスロー/ファーストモーション/リバース エフェクト、ルマキー編集は搭載しない。

　また、トランジションエフェクトの種類は共通だが、2トラック編集時やビデオエフェクトなどには透かしが入る制限がある。サラウンドパン機能もサポートしない。

　入出力可能なフォーマットは、HDVを除いてPlusとほぼ共通だが、ドルビーデジタル2chの音声入出力には対応しない。オーサリング機能も搭載するが、モーションボタン作成やマルチメニュー作成は行なえない。

■ 「打倒ユーリード」の製品に

代表取締役社長の高田晃子氏

　代表取締役社長の高田晃子氏は、「この価格でHDVのリアルタイム編集に対応したこと、新エンジンを搭載しながら、前モデルのインターフェイスを継承して使いやすくしたことは大きい」と自信を見せた。

　また、「10からは日本のユーザーの意見も採用した。欧米では既に認められているが、質の高い製品を求める日本でこそシェアを獲得したい」と述べ、「現在の国内シェアは約25%でトップのユーリードから離されているが、この製品で打倒ユーリードが目標」と付け加えた。

Pinnacle Studioシリーズ製品最高責任者のマイク・イアンピエトロ氏

　Pinnalcle SystemsのPinnacle Studioシリーズ製品最高責任者のマイク・イアンピエトロ氏は「簡単で直感的に利用できる製品だが、機能が少ないのではなく、ユーザーがやりたい様々なことにすぐ応えられることが最大の特徴」とコメント。

　また、対応コーデックやビデオエフェクト、効果音など147の追加ライブラリを同社サイトで購入できることについて、「編集スキルが向上したらコンポーネントを追加できることで、幅広いユーザーにアピールできる」とした。

□ジャングルのホームページ
http://www.junglejapan.com/
□ニュースリリース
http://www.junglejapan.com/release/2005/1116.html
□関連記事
【2004年11月25日】ジャングル、「VIDEO STATION9」の機能強化版
－クロマキー編集などが可能に。プラグインでAC-3も対応
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20041125/jungle.htm
【2004年1月15日】ジャングル、動画の自動補正機能付きビデオ編集ソフト
－「Pinnacle Studio」最新版、DVDオーサリング機能も http://av.watch.impress.co.jp/docs/20040115/jungle.htm

(2005年11月16日)

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