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株式会社EVCは、米Inlet Technologies製のVC-1(WMV9)リアルタイムエンコーダ「Fathom(ファソン)」を12月2日より販売開始する。 EVCでは、ぷらっとホーム株式会社とFathomの動作に最適化したPCを共同開発し、PCとのセット販売とボード単体の販売を行なう。価格はボード単体が283万5,000円から、PCとのセット販売は425万2,500円からを予定。HD-SDI入力やVTR制御を備えた「Fathom Live」、部分再エンコード機能を備えたFathom Proなどもラインナップされる。 1080pなどHD解像度のハイビジョン映像をVC-1にリアルタイムで変換できるハードウェアエンコーダカードで、PCワークステーションと64bit/66MHz PCIバスで接続する。1080pのVC-1リアルタイムエンコード対応製品はFathomが初となる。 カード上に8基のDSPを実装し、並列動作させることでVC-1のリアルタイムエンコードに対応。Fathom Live/ProではHD-SDIの1080p(1920×1080p 23.976/24/25/30fps)までのHD映像と、SD-SDI(720×480 29.97,30fps)のSD映像をハードウェアでリアルタイムにVC-1にエンコードできる。 また、全モデルでAVIファイルQuickTimeなどのファイルベース入力にも対応し、実時間より高速にVC-1エンコードが可能。出力解像度は2,048×1,080/1,920×1,080/1,440×1,080/720×480ドットで、プログレッシブ/インターレースが選択できる。 オーディオはHD/SDのそれぞれのSDI映像のエンベデッド音声や、8chまでのWAVファイルの入力に対応する。 HD DVDやBlu-rayのROM規格などでVC-1のサポートが必須となっていることから、EVCでは、次世代光ディスクのポストプロダクション向けの販売活動を予定。また、ビデオ・オン・デマンドや、広告施設などでの応用も想定しているという。 Fathomには、ビデオ分析/エンコードソフトの「Semaphore(セマフォ)」も同梱。上位バージョンのFathom Proではソースの任意の箇所だけビットレートを変更し、再エンコードできるSeen by Scene機能も搭載。エンコードの結果、一部箇所の品質に満足行かない場合、その箇所だけをより高ビットレートに設定し、再エンコードが行なえる。 対応OSはWindows XP SP2。CPUはPentium 4以上で、ファイルの再生確認用に3.4GHz以上が推奨されている。
□EVCのホームページ (2005年12月1日) [AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]
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