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松下電器産業株式会社は5日、米カリフォルニア州のトーランス市で稼動している再生専用Blu-ray Disc(BD-ROM)のパイロットラインに、2層ディスク製造用ユニットを導入。50GBのデータ容量を持つ2層BD-ROMの製造に成功したと発表した。同ラインは11月より稼動しており、12月末よりサンプル提供を開始する予定。 トーランスの試作ラインは2005年4月に単層BD-ROMパイロットラインを導入。歩留まり80%以上を達成し、BD-ROMの量産性を実証。また、コスト面では光透過保護層に、紫外線硬化樹脂を用いたスピンコート法による保護層形成技術を開発。DVD並みの低コストでBD-ROMが製造できるとしていた。 今回追加された2層製造ユニットでは、ディスクの中間層形成でも、安価な紫外線硬化樹脂を用いたスピンコート法が利用できるため、低コストで2層BD-ROMの量産が可能になるとしている。同社は「早期に高い稼動率と歩留まりも期待できる。これにより、大容量BD-ROMの量産化が可能となり、4時間以上のハイビジョン映像を低コストで提供するパッケージメディアとして普及を加速させたい」という。
なお、同工場の稼動状況は、米ラスベガスで2006年1月5日から開催される総合家電展示会「CES 2006」にて、ビデオ映像にて公開される予定。
□松下電器のホームページ
(2005年12月5日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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