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東芝協賛映画「キング・コング」のジャパン・プレミア
-ピーター・ジャクソン、ナオミら来日。横綱朝青龍も


12月13日開催


 株式会社東芝が協賛する映画「キング・コング」の12月17日封切りに先立って、東京国際フォーラムでジャパン・プレミアが12日に開催された。

 17日に公開される「キング・コング」は、'33年製作のオリジナル版を、史上最多の11のアカデミー賞を獲得した「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズのピーター・ジャクソン監督がリメークした超大作映画。舞台設定はそのままに、「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズを遥かに凌ぐという最新の技術を駆使し、製作費に約2億700万ドルといわれる巨費が投じられている。

 キング・コングは最新のCGで描かれているが、政府の協力を得てウェリントン郊外に巨大な屋外セットを建設するなど、実写と映像技術を違和感なく織り交ぜている。監督は「今なぜキング・コングを撮るのか?」との問いに、「答えは最後の9分間に詰まっている」と回答している。

 時代は'30年代。野心的で無謀な映画監督(ジャック・ブラック)は、秘密の地図を偶然入手。その地図を元に、誰も見たことのない冒険映画を製作するため、「ベンチャー号」で危険な航海に出ることを決意。その航海には、疑うことを知らない誠実な脚本家のジャック・ドリスコル(エイドリアン・ブロディ)と、売れない女優アン・ダロウ(ナオミ・ワッツ)も同行することになった。

 大西洋に出航したベンチャー号は、荒れ狂う波、照りつける太陽に焼かれながら、幻の孤島「髑髏島」(スカル アイランド)へと導かれていった。そこで彼らは、巨大な生物「キング・コング」を目撃する……。

ジャパン・プレミアの会場は、キング・コングで埋め尽くされた

 ジャパン・プレミアは、レッドカーペットで開幕。ピーター・ジャクソン監督、ヒロインのナオミ・ワッツ、それを助ける男性役のエイドリアン・ブロディ、キング・コング役のアンディー・サーキス、船長役のトーマス・クレッチマンらが、次々とレッドカーペットを踏みしめた。

 レッドカーペットの脇には、作品のロゴマークをイメージした黄色のポンチョをまとった観客が並び、ハリウッドスター達に大歓声を上げた。監督や出演者達は、観客が求める多くのサインに気軽に応じていた。

ヒロインのナオミ・ワッツ ピーター・ジャクソン監督

左からトーマス・クレッチマン、エイドリアン・ブロディ、ナオミ・ワッツ、朝青龍関、ピーター・ジャクソン、アンディー・サーキス
 上映の前に行なわれた舞台挨拶で監督は、「12歳のときからずっと撮りたいと思ってきて、やっと夢が実現した。こんなすばらしいキャストが実現できるなんて、思いもしなかった。10年前にもキング・コングを作ろうとして、途中でダメになったが、今回は2年間ずっと一生懸命に今日舞台にいる人たちと、2~3千人の人たちとで作ってきた。本当に自分が育ててきた、赤ん坊を世の中に送り出す気持ちと同じ」と作品への熱い思いを語った。

 また「今日は、東京を散策していて、何か足らないものがあった。それは、東京タワーの上にキング・コングがいなかったこと。しかし続編では、もしかして登場するかもしれません!」とリップサービスをすると、客席から大喝采を受けた。

ナオミ・ワッツ
 続いてナオミ・ワッツが、「こんにちは、わたしはナオミです!。元気ですか」と日本語であいさつすると、観客から大歓声。

 ナオミ・ワッツは、今回CGのキング・コングとの共演したことについて、「最初は特撮なので、ブルースクリーンの前で演じると思ってたけど、実は一人で演じていたわけではなく、幸いなことにアンディが私の相手役として、カメラの前で完全にゴリラの動きをマスターして、一緒にお芝居してくれました。だから、キング・コングと絡む演技は、そのものとして演じることができた」と撮影秘話を明かした。

トーマス・クレッチマンは「元水泳選手なので、水上での撮影をとても楽しみにしていたが、ニュージーランドに行ったところ、監督が非常に船酔いしやすいということで、実際に海上に出ることもなく、沖に泊められている船の上での撮影した。水とは縁がなかった」と残念がった エイドリアン・ブロディは、ジャック・ドリスコルという役について、「非常に深みのある、ヒーロー的な要素を持つ、人物として描かれている。オリジナルのキング・コングと比べて、この役は色々変更がある。今回は美しい女性と共演でき、非常に繊細な役を演じることができて、うれしく思っている」と話した ピーター・ジャクソン監督は、「12歳からの夢が実現した気持ちは?」と聞かれて、「正直なところとても疲れた」

キング・コングを演じたアンディー・サーキスは、「事前にゴリラを研究し、その後は監督の指示に従って演技した。その演技を、モーションキャプチャでコンピュータに取り込だ」という 朝青龍関もモンゴルから駆けつけた。「映画館は地方場所だったら行きます。東京だったらDVD。絶対借りるということはしないで、コレクションとして買っている」という

 舞台挨拶には、特別ゲストとして、第68代横綱 朝青龍関が登壇。朝青龍関は、大の映画好きで、ピータ・ジャクソン監督の大ファンということで、モンゴルから、このために日本に戻ってきたという。

 「キング・コングと戦うとしたらどんな技で?」と聞かれると、「つり落としで。でも、(キング・コングの)張り手一発で飛んでっちゃうよ」と大笑いした。

横綱がよほど気に入ったのか、じゃれあっていた

 「キング・コング」に協賛している東芝は、現在、松井秀喜選手とキング・コングが共演しているテレビCMを放映している。今回のジャパン・プレミアでも、同社製品の展示スペースを設け、来場者にアピールしていた。

 参考出品として、HD DVDプレーヤーで「キング・コング」の映像を流していたが、「CEATEC JAPAN 2005」で展示していたものからは、変更がないという。

 また、オーディオプレーヤーの「gigabeat」では、「キング・コング」のサントラが聴けるようになっていた。そのほかにも、同社の液晶テレビ「face」や、HDDビデオカメラ「gigashot」、ビデオレコーダ「RDシリーズ」などもディスプレイされていた。

 ちなみに、「キング・コング」の映画の中には、「'30年代という時代設定なので、現在の東芝製品は出てこない」(東芝)とのこと。

参考出品として、HD DVDプレーヤーで「キング・コング」の映像を流していた ハイブリッドレコーダ「RDシリーズ」 HDDビデオカメラ「gigashot」

gigabeat初のフラッシュメモリモデル(中央)や、「キング・コング」モデル(右)も含め、gigabeatのラインナップが展示された

□東芝のホームページ
http:/www.toshiba.co.jp/
□映画「キング・コング」の公式サイト
http://www.kk-movie.jp/
□関連記事
【11月10日】東芝、gigabeat X20の「キング・コング」モデル
-背面にロゴを刻印し、オリジナル画像も内蔵
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20051110/toshiba.htm
【10月4日】CEATEC JAPAN 2005【HD DVD編】
-東芝「ほぼ製品版」のHD DVDプレーヤーを展示
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20051004/ceatec02.htm
【5月27日】東芝、ロックミュージカル「WE WILL ROCK YOU」に協賛
-「ちょっとタイムface」やRDなどの体験スペースを設置
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20050527/toshiba.htm

(2005年12月13日)

[AV Watch編集部/furukawa@impress.co.jp]


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