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ソニーは、プロフェッショナルディスクを採用したHD対応カムコーダ「XDCAM HD」の新モデルとして「スロー&クイックモーション機能」を搭載したPDW-F350L」を発表した。4月より発売され、価格は270万9,000円。 11月に開催されたInter BEE 2005に出展されたXDCAM HDの新モデル。青紫色レーザーを利用した容量23GBの「プロフェッショナルディスク」にHD映像の記録が可能となっている。 1/2型156万画素の3CCDを搭載し、有効画素数は1,440×1,080ドット。1080/23.976p、25p、29.97p、50i、59.94iの「HDモード」と、480/59.94i(NTSC)、576/50i(PAL)の「DVCAMモード」の記録再生に対応する。NTSCモードでは、23.976pで撮像した映像を、2-3プルダウン処理をして記録することも可能となっている。 画像圧縮方式はHDVと同じMPEG-2 Long GOPでHDモードでは上限35MbpsのHQモード、25MbpsのSPモード、18MbpsのLPモードを用意。最大4chのオーディオ記録に対応する。 最大の特徴は、毎秒4フレームから最大60フレームでの撮影が可能な「スロー&クイックモーション機能」を搭載したこと。撮影フレームレートを4~60フレームまで1フレーム単位で任意に設定可能で、早回し(オーバークランク)/遅回し(アンダークランク)撮影が可能となった。なお、スロー&クイックモーション撮影では音声は記録できない。 従来のXDCAMシリーズと同様に本映像のほか、約2MbpsのMPEG-4映像によるプロキシビデオとメタデータを記録。これらのプロキシAVデータを用いて、仮編集が行なえるなど効率的なワークフローの実現を図っている。 レンズは別売でレンズマウントは1/2型バヨネットマウント。2インチモノクロの16:9ワイドビューファインダや3.5型の液晶モニターを装備。HD-SDI出力端子を標準で搭載している。外形寸法は146×328×268mm(幅×奥行き×高さ)、重量は3.85kg。 また、Inter BEE 2005で発表されたほかのXDCAM HD対応製品についても発売時期と価格が発表された。
(2006年1月19日) [AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]
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