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UOPF、家電でネットを利用するためのオープン規格
-デジタルテレビなどの設定/認証の仕様を共通化


1月31日発表


 ユビキタス・オープン・プラットフォーム・フォーラム(UOPF)は31日、デジタルテレビなど、ネットワーク対応の家電において、手軽かつ安全にインターネットを使用するための技術仕様をオープン規格として公開した。

 UOPFは、ネットワーク環境における情報家電の共通基盤を策定する目的で設立された団体。2004年2月10日に設立を発表。ソニーやニフティ、NTTコミュニケーションズなど、国内の家電メーカー、通信企業14社により発足した。

 公開されたのは、参考指針の「UOPF11:簡単設定・簡単操作実現のための要求仕様 Version 1.0」と「UOPF12:認証・設定インターフェイス仕様 Version 1.0」の2つ。

 UOPF11は、ネット家電からインターネットサービスを利用する際に、設定や操作を簡単にするための要求事項をまとめたもの。簡単設定には、機器の初期設定情報をサービス事業者からネットワーク経由で自動取得する機能が盛り込まれている。

 また、簡単操作にはリモコンなど、機能の限られた入力装置から容易に操作や、サーバ/クライアント相互認証などが行なえる機能も含まれる。

技術の概要

 UOPF12は、UOPF11の要求仕様に基づいて、ネット家電にインターネットサービス対応機能を持たせるための技術仕様。

 UOPFでは、ネット家電をネットに接続して使用する際に必要なアプリケーション設定のインターフェイス、機器とサービス間の相互認証のインターフェイス、サービス間の共通仕様などをオープン規格として普及させることを目指している。

 発表された規格の仕様は、同フォーラムのサイトから申請することで、法人/個人を問わずに請求が可能。申請は1月31日から受け付けている。


■ 実証実験も実施

 フォーラム内では、この技術仕様に基づいた実証実験を、デジタルテレビメーカー各社と、ISPが行なっている。UOPF12の有効性と実用性を実証するための実験で、UOPF12に準拠したネット家電機器、認証システム、サービス提供システムのプロトタイプを試作。簡単な操作でWebコンテンツの認証やダウンロードなどのサービスが利用できるか否かを検証している。

 現時点での中間結果として、異なるプロトタイプ間で同一のサービスが利用できることと、異なるサービスを同一の端末から利用できることを確認。相互運用を実現しているという。

 実験は2月一杯で終了。成果を公表するとともに、これまでにフォーラムで認定されたそのほかの技術仕様やガイドラインについても、3月末に公開する予定。

□UOPFのホームページ
http://uopf.org/
□ニュースリリース
http://uopf.org/press/060131.html
□関連記事
【2004年4月16日】UOPF、6月の仕様案策定に向けワーキンググループを設立
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20040416/uopf.htm
【2004年2月10日】国内14社が「ユビキタス・オープン・プラットフォーム」設立
-ソニー、松下、NECなど情報家電の共通仕様策定に向けて
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20040210/uopf.htm

(2006年1月31日)

[AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]


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