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東芝サムスン ストレージ・テクノロジー株式会社(TSST)は13日、規格化が行なわれ、今後発売される6、8、12、16倍速に対応したDVD-RAMメディアを、既発売の各メーカー製パソコンに搭載されたTSST製ドライブで使用すると、パソコンがハングアップしたり、メディアが回転したままイジェクトされるなどの現象が起こると発表した。
DVD-RAMメディアの記録方式は、5倍速までの方式と、6、8、12、16倍速の方式とで異なる。5倍速まではClass0(基本記録速度2倍速)だが、6倍速以上はClass1(基本記録速度6倍速)となっているため、メディア自体が新規格という扱いになり、6倍速以上のメディアは「RAM2」マークが貼付された再生機や記録機でのみサポートされる。 そのため、TSSTでは、既出荷のドライブにおいて、新規格対応のDVD-RAMメディアの記録/再生ともに保証外としている。 さらに、保証外のドライブにRAM2メディアをかけると「パソコンがハングアップする」、「メディアが取り出せない」、「メディアが約1,600rpmで回転しながらイジェクトされる」。特に回転しながらイジェクトされた場合、ディスクに触れると怪我をする可能性もあるとしている。 これらの現象への対策としては、電源ボタンを長押しして、強制的にパソコンの電源を切ることや、再起動後のLEDが点滅している5秒以内にイジェクトボタンでメディアを取り出すことなどが紹介されている。 対象のドライブは、「SD-R1312」、「SD-R1412」、「SD-R1512」、「SD-R5112」、「SD-R6112」、「SD-R2312」、「SD-R2412」、「SD-R2512」、「SD-R9012」、「SD-R2212」の10モデル。なお、同ドライブが搭載されたパソコンの具体的な機種名は、各メーカーを通じて順次発表される。 また、仕様外の挙動を回避するための改良ファームウェアも各メーカーを通じて提供されるが、同ファームウェアを適用しても新規格のメディアの記録/再生には対応しない。
□TSSTのホームページ
■ 富士通が対象モデルを発表
TSSTの発表と合わせて、富士通も同社製パソコンで、上記の現象が発生するモデルの情報を公開。さらに、対策用ファームウェアを公開した。 2002年4月以降に発売された、FMVシリーズのデスクトップ/ノートPCの一部モデルに搭載されたCD-RW/DVD-ROMドライブが対象となっているほか、オプションとして販売されたドライブも含まれている。詳しい情報は同社のページに記載されている。
□富士通のホームページ
(2006年2月13日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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