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ビクター、F1.2レンズを搭載したHDDカメラ新「Everio」
-「イベント撮影」やUSB高速化で、使い勝手を向上


GZ-MG77

3月上旬より発売

標準価格:オープンプライス


 日本ビクター株式会社は、MPEG-2形式で録画を行なうビデオカメラ「Everio(エブリオ)」の新モデルとして、1.8インチ30GB HDDを搭載した「GZ-MG77」と、20GBの「GZ-MG67」を3月上旬より発売する。価格はともにオープンプライスで、店頭予想価格は30GBモデルが14万円前後、20GBが13万円前後の見込み。

 ボディカラーは30GBモデルが、クリアシルバーとプレミアムブラックの2色。20GBモデルがフローラルピンク/アクアブルー/ハーフグリーンの3色を用意する。HDD容量とボディカラー以外の仕様はほぼ共通。

GZ-MG77 GZ-MG67

 2005年8月発売の30GBモデル「MG70」、20GBモデル「MG50」の後継製品で、新たに開放F値1.2の明るい光学10倍ズームレンズ(45.7~457mm/F1.2~F2.0)を採用(従来モデルは48.7~487mm/F1.8~2.2)。室内や暗い屋外でも明るく精細な映像撮影を可能とした。

 1/3.9型218万画素CCDを搭載し、動画撮影時の有効画素数は約123万画素、静止画記録時は約200万画素。従来のEverioシリーズと同様にMPEG-2形式(SD-VIDEO)での記録が可能となっており、記録モードはウルトラファイン(約9Mbps)/ファイン(約6Mbps)/ノーマル(約4.5Mbps)/エコノミー(1.7Mbps)の4モードを用意。

 記録解像度はウルトラファイン/ファイン/ノーマルが720×480ドット、エコノミーが352×240ドット。全モードでVBR記録を採用し、高画質化を図っている。音声の記録方式はドルビーデジタル。高画質化エンジンの「メガブリッド」も引き続き採用している。


側面 オートボタンを装備 底面にSDカードスロットを装備67

2.7型のワイド液晶を装備

 液晶モニターは2.7型(11.2万画素)で、アスペクト比16:9の[16:9ワイド クリアブライト液晶モニター]も採用。液晶脇に「スティックコントローラ」を新搭載し、操作性の向上を図ったほか、フルオート撮影が行なえる「オートボタン」も装備した。

 撮影した動画を、サムネイル画像を使って一覧表示するインデックス機能も強化され、3パターンのインデックス表示が可能となった。また、新たにイベント検索機能も搭載し、撮影時に子供/運動会/スポーツ/パーティ/旅行/ペット/ビジネス/結婚式などのイベントごとに撮影内容を振り分けて管理できる。


イベント検索機能も新搭載 撮影時に任意のイベントを選択する

 起動時間はMG70の約7秒から約4秒まで高速化。また、部品点数の削減により、重量も約20g軽量化している。5mm厚の薄型HDDを新採用し、外形寸法は68×109×69mm(幅×奥行き×高さ)、本体重量は約370g。バッテリを含む重量は約430g。

DVDライター「CU-VD10」から直接DVD化 GZ-MG77の分解モデル

 SDカードスロットも備えており、JPEG静止画記録にも対応。記録解像度は1,632×1,224/1,280×960/1,024×768/640×480ドットで、それぞれの解像度でファイン/スタンダードの2つの圧縮率を選択可能となっている。また、SDカードにビデオを記録することも可能。

 付属のバッテリ「BN-VF707」利用時の連続撮影時間は約1時間。実撮影時間は約30分。オプションとしてBN-VF714/BN-VF733などのバッテリも利用可能。


専用のUSBコントローラを内蔵

 パソコンとの接続はUSB 2.0を使用。専用のUSBコントローラを内蔵したことで、従来モデルから転送速度を大幅に向上させた。4GBのファイル転送時には、MG70で10分かかっていたが、MG77では5分で転送可能という。また、USB HOST機能も備えており、DVDライター「CU-VD10」に直接接続して、Everio内のデータをDVDに書き出すことができる。

 PC用ソフトとしてCyberLink DVD Solution for Windowsを採用。MPEG-2編集の「PowerDirector Express NE」や、DVDオーサリングの「PowerProducer 3 NE」、プレーヤーソフト「PowerDVD 5 NE」などを統合し、Windows 2000/XPに対応する。

 また、新たにMacintosh用ソフトもバンドル。ピクセラのMPEG編集ソフト「Capty MPEG Edit EX」や、簡易DVD作成ソフト「mono DVD」が付属する。対応OSはMac OS X 10.3.1以降。


新開発のLSIの搭載で、USBホスト機能を追加し、USB転送速度も高速化 Mac用ソフトの「mono DVD」


■ EverioでHDDムービーの世界シェア60%を確保

中沢隆平 カムコーダーカテゴリー長

 日本ビクター株式会社 モバイルAV事業グループ統括 カムコーダーカテゴリー長の中沢隆平氏は、Everioへの取り組みについて説明。2005年から本格展開し、「HDDムービーの先駆けとして、メディア交換不要、長時間記録、ランダムアクセス、PCとの連携などを訴えてきた。2005年7月にはわずか2%だった店頭シェアが12月には約8%まで拡大するなど、市場での認知度も急拡大した」という。

 HDDカメラの8%のほぼ全てがEverioで、3月よりソニーや東芝もHDDビデオカメラを発売するが、「2005年度中には、HDDムービーのシェアがビデオカメラ市場の約12%まで拡大。2006年度は約24%、35万台市場になる」と大幅な市場拡大を予測。他メーカーの参入についても、「市場の認知が高くなり、プラスの効果がある。その中でも6割強のシェアを確保する。先行メーカーとしてのノウハウやユーザーの意見を集約できるのが、ビクターの強み」という。

 また、市場の拡大にあわせて、Everioの2005年度世界販売見込みも、当初予測の60万台から75万台に上方修正。2月現在で、ほぼ目標達成の見込みが立っているという。2006年には世界市場が190万台規模となると予測し、そのうちビクターは6割強の約110万台を目指す。

 同社カムコーダカテゴリー商品企画室の都築邦雄室長は、「従来のEverioは、イノベータ/アーリーアダプタ層の先進ユーザー、モノ志向のユーザーが購入していたが、新Everioはマジョリティ層を意識した。新しい用途を提案するカメラ」と説明。

 データ転送速度の向上や、DVDライターによるダイレクトDVD作成機能など、購入者の意見を反映し、「使いやすさ」の向上を目指した新Everioをアピールした。なお、ハイビジョン対応については、「ユーザーからの意見もあり、検討は進めている。具体的な時期については明らかにできないが、周辺環境の整備も含め、ニーズに応えていきたい(中沢 カムコーダーカテゴリー長)」という。

競合製品より小型軽量 マジョリティ層向けに新モデルを投入 2006年度110万台の販売を見込み、世界シェア6割以上を目指す

□ビクターのホームページ
http://www.jvc-victor.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.jvc-victor.co.jp/press/2006/gz-mg77.html
□製品情報(MG77)
http://www.jvc-victor.co.jp/dvmain/gz-mg77/index.html
□製品情報(MG67)
http://www.jvc-victor.co.jp/dvmain/gz-mg67/index.html
□関連記事
【2005年7月14日】ビクター、1.8インチHDD内蔵の動画カメラ「Everio」新モデル
-30/20GBの計3モデル。DVD画質で7時間撮影
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20050714/victor.htm

(2006年2月14日)

[AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]


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