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アキュフェーズ、最大出力容量510VAのクリーン電源
-約39万円。「MCS+回路」で電源波形を補正


3月下旬発売

標準価格:388,500円


 アキュフェーズ株式会社は、電源から歪みやノイズを除去し、接続するAV機器の画質・音質を高めるというクリーン電源の新モデル「PS-510」を3月下旬に発売する。価格は388,500円。

 電源を高純度の正弦波に成形することで、電源の質を改善するクリーン電源。AV機器に劣化した電気を混入させないことで、AV機器本来の実力や潜在能力を引き出すことができるという。定格出力容量1,200VA「PS-1210」(588,000円)の下位モデルとなる。

 定格出力容量は510VA。本来あるべき電源波形を基に、正確で一定の基準電圧と入力された波形を比較。過/不足分の電力だけを入力波形に補うことで、クリーンな電源波形を成形する。過不足分だけを補うため、効率が良く、発熱も少なく、筐体の小型・軽量化を実現したという。

 また、波形補正アンプには、同社のオーディオ用アンプに搭載されているMCS+回路(Multiple Circuit Summing-up)を使用。同一回路を並列接続することで諸特性を向上させる独自の方式で、電流・電圧変換部のA級ドライブ段までを並列動作させることで、低雑音化を実現したという。

 出力段には最大定格15Aのトランジスタを10パラレル・コンプリメンタリー・プッシュプルで使用。定格出力電流は5.1A、瞬時電流供給能力は70Aと、高い電流供給能力を持っている。

 入力側にはラインフィルタを採用し、ノイズ成分を遮断している。また、接続されている機器の消費電力を把握できるメーターも装備。動作状態での電圧、歪み率などもモニターできる。電源トランスには約750VAの大型トロイダル型を採用し、オーディオ用に優れた特性を持つというスーパーリングタイプとなっている。

 安全保護機能としては、定常入力電流が規定値を越えると警告するランプ、直流電圧が出力された場合や、過電圧が出力された場合に出力をOFFにする機能、放熱が悪い場合やヒートシンク/トランスが過熱した場合に回路を遮断する機能なども備えている。

 入力用として、ホスピタルグレードの3Pプラグを使用した電源コードと、アース線付き2P ACコードの2種類を付属。出力用AC端子は、ホスピタル・グレードの3Pコンセントをリアパネル側に6個装備する。無負荷時の消費電力は55W。外形寸法は465×386×181mm(幅×奥行き×高さ)。重量は23kg。

□アキュフェーズのホームページ
(3月14日現在、この製品に関する情報は掲載されていない)
http://www.accuphase.co.jp/
□関連記事
【2005年12月14日】アキュフェーズ、電源波形を成形するクリーン電源
-定格出力容量1,200VA。MCS+回路を搭載
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20051214/accu.htm

(2006年3月14日)

[AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]


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