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ピクセラ、デジタル放送対応同社初のPC「自デジ」
-直販198,000円。ムーブにもアップデート対応


ディスプレイは付属しない
3月14日先行予約開始

標準価格:198,000円


 株式会社ピクセラは14日、地上/BS/110度CSデジタル放送の受信に対応したテレビチューナカードを搭載したオリジナルパソコン「PIX-DP010-PW0」の先行予約受付を開始した。

 直販サイトで販売しており、本体のみの価格は198,000円。3月26日午後6時までの予約分に対し、同時注文分を含めた送料が0円となるキャンペーンを行なう。なお、同サイトでは推奨モニタとして、HDCP対応のDVI入力を備えた3機種も販売している。

 同社は地上/BS/110度CSデジタル放送対応のチューナカードを開発しているが、富士通やソニーなどのメーカー製PC向けのOEM供給がメインとなっており、自社製品としてコンシューマ向けにカードだけを直接単体販売する事はなかった。

 これは、デジタル放送を受信するために、受信機としてパソコンにもB-CASカードリーダや、PCIバスを通すデータの暗号化、ソフトウェア側でのデジタル放送対応などが必須となるためで、全てを内蔵した状態で販売されるメーカー製パソコンはARIB(アライブ/社団法人 電波産業会)より「受信機」としての許可が下りる。しかし、カード単体では受信機として認可されないという実情がある。

 そのため、ピクセラは自社のデジタルチューナカードを組み込んだパソコンとして新製品を開発。「デジタル放送を処理できるハイスペックを満たしながら、ホワイトボックス系のパソコンとして低価格を実現した」という。愛称は「自デジ」。なお、パソコン本体はマウスコンピューターから供給を受けている。

 搭載するチューナカードは「PIX-DT011」で、従来モデルの「PIX-DTTV/P1W」よりも受信感度と画質を改善したもの。カードサイズも一回り小さくなっているほか、コピーワンスコンテンツのDVDメディアへのムーブにも後日のソフトウェアアップデートで対応できるという。

 デジタル放送の受信や録画には、同社専用ソフト「StationTV Digital」を使用。あえてMPEG動画のデコードをソフトウェアで行なうことで、デジタル放送の規格変更や機能追加に対して、柔軟な対応ができるという。また、コスト面でも優れているという。

 主なスペックは、CPUにPentium 4 630(3GHz)、メモリ1GB(512MB×2/最大4GB)、HDD 300GB、ビデオカードにGeForce 6600GT(128MB/HDCP対応)、DVD±R DL対応DVDスーパーマルチドライブを搭載。OSはWindows XP Home Edition(SP2)。外形寸法は約180×430×375mm(幅×奥行き×高さ)。ワイヤレスキーボード/マウスやリモコン、スピーカなども付属する。

 また、同モデルの販売ページでは、HDCPに対応したDVI入力を備えた推奨モニタも販売。日本サムスンの24型ワイド液晶「SyncMaster 242MP-R」、21.3型液晶「SyncMaster 214T」、NECの19型液晶「LCD195VX」を用意している。

□ピクセラのホームページ
http://www.pixela.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.pixela.co.jp/news/2006/0315_01.html
□製品情報のページ
http://www.pixela.co.jp/pc/pix_dp010_pw0/index.html?top
□関連記事
【2005年5月2日】富士通のFMVにピクセラ製デジタル放送カードを採用
-PC初のフルHD対応。暗号化LSIは富士通が開発
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20050502/pixela.htm 【2005年3月31日】ピクセラ、デジタル放送をHD品質で録画できるキャプチャカード
-独自暗号化でHD録画/再生対応。4月よりOEM供給
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20050331/pixela1.htm

(2006年3月14日)

[AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]


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