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セイコーエプソン株式会社は、3.8型液晶を搭載し、動画/音楽再生に対応したフォトビューワ/ビデオプレーヤー「P-4500」を4月20日より発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は7万円台中頃の見込み。 80GB HDDと、解像度640×480ドットの3.8型TFT液晶を備えたフォトビューワ。前モデル「P-4000」(実売7万円前後)からの大きな変更点は、MPEG-4(ASP)再生に加え、MPEG-1/2やDivX再生に対応したこと。なお、「P-4000」や40GB HDDの「P-2000」(実売5万円台後半)は普及モデルとして今後も継続して販売される。
液晶ディスプレイのLEDバックライトを新たに設計し、P-4000に比べ約1.5倍高輝度化。さらに、色変換処理を従来のRGB(6,6,6)規格を用いて内部変換処理していたが、YCC(16)に変更。階調再現性を向上した。 動画再生処理も強化。同社インクジェットプリンタで用いられる「Auto・Photo・Fine」(APF)のアルゴリズムを動画再生処理に採用。APFでは、静止画について統計情報を元にコントラストや露出、彩度を自動補正を行なうが、動画においてもシーン検出を使ってリアルタイムで補正される。APF採用にあたり、高速処理用に動画専用のASICを搭載した。 動画再生の対応ビットレートはMPEG-2が8Mbps(VBR)/12Mbps(ピーク)、MPEG-4が4Mbps、DivXが8Mbps。DivXでは、解像度720×480ドット/30fpsのファイル再生や、字幕言語の選択が行なえるホームシアタープロファイルも正式サポート予定。そのほか、Motion JPEGの再生も可能。
レジューム再生にも対応したほか、4段階/最大約240倍の早送り/巻戻しも行なえる。そのほか、動画から12コマをL判、はがきサイズで切り出し、印刷することも可能。 MP3/AACの音楽再生にも対応。ID3タグ表示もサポートする。本体でプレイリスト名が編集できるほか、曲順変更なども可能。プレイリスト表示では、アルバム名と曲名など、2階層分を同時に表示できる。8種類のイコライザも用意する。
従来モデルと同様、CF Type2とSDメモリーカードスロットを備え、デジタルカメラで撮影したJPEG画像やRAWデータをHDDにバックアップできる。 動画と音楽の変換/転送ソフト「Link2」が付属。カードから取り込んだデータを1クリックで差分のみパソコンへコピーする可能で、P-4500への転送時に変換が必要かどうかを自動で判断。Windowsの場合、Windows Media Playerで再生可能なフォーマットであればほぼ全ての動画がMPEG-4に変換可能。さらに、P-4500を接続する前に変換しておく転送予約機能も搭載する。Link2の対応OSは、Windows Me/2000/XPと、Mac OS X 10.2以降。 静止画は、任意の部分を400%まで拡大する機能や、Exif/ヒストグラムの同時表示などの機能を搭載。JPEGでは最大3,000万画素の表示に対応する。RAWデータはキヤノンやニコン、コニカミノルタ、ペンタックスなどのデジタル一眼レフに対応する。 4極ミニジャックのビデオ出力端子や、イヤフォン出力を搭載。本体にモノラルスピーカーも内蔵する。パソコンとはUSB 2.0で接続する。
電源は付属充電バッテリで、HDD制御の改善により連続再生時間を向上。動画は3.3時間(P-4000は2.7時間)、音楽は5.9時間(同4.7時間)の連続再生が行なえる。また、フル充電時に本体HDDへ転送可能なデータ量もP-4000の約16GBから約50GBとなった。さらに、転送速度も向上し、1GBメモリカードでの転送時では最速で約155秒と、従来比約2.5倍に高速化した。
外形寸法は148.4×32.6×85.2mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約438g(電池含む)。リモコン付きイヤフォンやキャリングケースが付属する。
□エプソンのホームページ (2006年3月15日) [AV Watch編集部/nakaba-a@impress.co.jp]
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