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三洋電機株式会社は17日、台湾クオンタ・コンピュータ(Quanta Computer/廣達電脳)と、薄型テレビ事業の合弁会社を設立することで基本合意したと発表した。これにより、三洋はテレビ事業を分社化。新会社へと引き渡すことになる。 クオンタは、全世界のノートパソコンの30%以上を生産しているという電子機器開発・製造会社で、薄型テレビ事業にも進出。グループ傘下に液晶パネルを製造するクオンタ・ディスプレイ株式会社も保有している。クオンタ・コンピュータの資本金は約10億ドル。2005年度の売上げは約120億ドル。 新合弁会社は、三洋電機からテレビ事業の開発部門と製造拠点、販売、サービスネットワークを、クオンタから中国の生産拠点やサプライチェーンネットワークを引き継ぐ。「両社の強みの活用と、事業統合による生産規模の拡大や、製品プラットフォームの共通化、ノウハウの共通化により、新会社は価格競争力のある高品質な製品を供給できる」(三洋)という。 なお、新会社が製造するテレビは、三洋ブランドの製品として製造・販売される。また、クオンタが行なっている薄型テレビのODM(Original Design Manufacturer)事業も新会社が継続。「近い将来、新会社は薄型テレビ市場で競争力のある事業体となることを目指す」としている。 今回の合意について三洋電機の井植敏雅社長は、「テレビ事業は中期経営計画の中で構造改革事業と位置付けており、今後はビジネスモデルの変革による経営効率の向上をめざす」と説明。
クオンタのバリー・ラム会長兼CEOは、「知名度が高く、十分な実績を持つ三洋とパートナーシップを組むことで、世界トップのテレビメーカーを目指す」と抱負を語っている。
□三洋電機のホームページ
(2006年3月17日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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