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株式会社プロダクション・アイジーと、バンダイビジュアル株式会社、BANDAI ENTERTAINMENT、株式会社電通、日本テレビ放送網株式会社、MANGA ENTERTAINMENT、株式会社徳間書店、ビクターエンタテインメント株式会社の8社は17日、アニメ「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX Solid State Society」の製作を決定したと発表した。2006年夏の完成を目指しており、公開媒体は未定。 アニメ「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」は、士郎正宗によるコミックを原作に、テレビアニメシリーズとして2002年にSKY PerfecTV! でペイパービュー放送。その後、2004年に日本テレビ系列で地上波放送も行なわれた。 人間の脳とネットワークを直接接続できる“電脳化”技術が一般化するなど、高度に情報化された近未来を舞台に、犯罪に立ち向かう少数精鋭の特殊部隊「公安9課」の活躍を描いた作品。情報量の多いサスペンスタッチな物語と、リアルな銃器描写、AI搭載の思考戦車らが織りなすアクションシーンが魅力。 大きな反響を受けて、続編となる「攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG」も製作。2004年1月からSKY PerfecTV! で、2005年4月から日本テレビ系で放送された。DVDはバンダイビジュアルから「STAND ALONE COMPLEX」が全13巻、「S.A.C. 2nd GIG」が全13巻(各巻6,300円)発売されており、DVD/ビデオのシリーズ累計出荷数は140万枚本を突破している。 今回発表された新作「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX Solid State Society」はこれまでのシリーズとは異なり、100分程度の長編作品となる。これまで同様衛星放送や地上波のテレビ放送としてオンエアされるのか、OVAとしてDVDなどで販売されるのか、劇場作品として公開されるのかは未定で、プロダクション・アイジーによれば「様々な可能性が考えられるが、現在のところ決定はしていない」という。 しかし「劇場作品クラスの製作費を投入し、映像はハイビジョン、音声はドルビーデジタル5.1chに対応させるなど、画質や音質面でもハイレベルなユーザーを満足させる作品を目指す」とコメントしている。 さらに、3月23日から26日まで(23/24日はビジネスデー)、東京ビッグサイトで行なわれる「東京国際アニメフェア2006」において、プロモーション映像を初公開する予定で、新たな情報も発表される見込み。 なお、テレビシリーズの総集編にあたる「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX The Laughing Man」は、HD DVDビデオ化が予告されている。 新作の舞台は「2nd GIG」の難民蜂起事件から2年後の西暦2034年。新人20名を増強した新生公安9課に新たな事件が舞い込んだ。空港の人質事件の鎮圧だったが、9課に追い詰められた犯人は「傀儡廻(くぐつまわし)が来る」と言う謎の言葉を残し、自殺してしまう。時を同じくして難事件が多発。やがて、超ウィザード級ハッカー「傀儡廻」の存在が明らかになっていく。
メインスタッフは前2作と同様のメンバーで、監督は神山健治、音楽は菅野よう子。なお、2nd GIGでストーリーコンセプトを担当していた押井守の名前は、新作のメインスタッフ欄で確認できない。メインキャストは引き続き田中敦子、阪脩、大塚明夫、山寺宏一ほか。
□プロダクションI.Gのホームページ
(2006年3月20日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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