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オンキヨー株式会社は23日、取締役会において、2006年4月期からの組織改革や役員の人事異動などを決議。2008年度に売上高600億円、営業利益25億円を目指すという改革の内容を明らかにした。
同社は、デジタルオーディオプレーヤーの市場拡大により、従来のオーディオ市場の縮小傾向が予想以上に加速したことから、「企業としての基礎体力の充実」と、「長期的安定成長企業としての基盤を確立すること」を目的に改革プランを策定。 改革の名称は「全速プランV625」で、「V」はVictory、「625」は売上高600億円/営業利益25億円を意味しており、2006年度から2008年度までの3カ年計画としている。課題としては、市場コスト競争力や市場に即応した行動速度の向上などを掲げているほか、コンテンツ配信からデジタルオーディオプレーヤーなどの製品開発まで一貫して24bit/96kHzを基準とした「原音質の追求」を目標としている。また、エンターテインメントPCを始めとする新規事業にも領域を拡大する。 「全速プランV625」達成や課題の解決に向け、2006年4月期からの新組織は、「AVC」、「OEM」、「EMS」、「事業開発」の4事業本部と、「品質保証」、「経営管理」の2機能本部構成に変更。AVC事業本部長は中野宏専務が、OEM事業本部長は大朏時久副社長兼COOが兼任する。 AVC事業本部では、同社のコア技術であるアンプ、スピーカー、ネットワーク技術をもとにしたコンテンツや配信、ハードの垂直統合などを図る。OEM事業本部では、車載やホーム/インストール市場などでのスピーカー供給だけでなく、室内の音質設計も視野に入れた他社との協力を進める。 EMS事業本部は、製品受注サービスにおいて、グループ外からの受注も請け負う部門に再構築。事業開発本部では、AVC/OEM/EMSの技術開発やデザインなどを行なう。そのほか、関係会社の統廃合や人員削減に関しても検討を進めている。
□オンキヨーのホームページ
(2006年3月24日) [AV Watch編集部/nakaba-a@impress.co.jp]
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