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日立、古川新社長就任会見を開催
-“地道/着実に”HDD/液晶/薄型テレビを黒字化


古川一夫社長

4月3日開催


 株式会社日立製作所は、古川一夫新社長の就任会見を開催。創業の精神を受け継いで経営にあたることや、HDD/液晶/薄型テレビという赤字3事業について早期の黒字化を目指す方針について説明した。

 古川社長は、4月1日付けで社長に就任。「社長就任にあたって、技術をもって社会に貢献するという創業の理念を改めて思い起こし、日立の発展に向けて全力を尽くしたい」と意気込みを語った。

 また、i.e.HITACHIプランなど庄山社長時代の構造改革を振り返り、連結経営や中国進出のグローバル市場への事業展開、セキュリティ事業、自動車関連事業などの新たな取り組みを例に挙げ、一定の成果をあげたと紹介。改革路線を踏襲していくという。

 ただし、「ユビキタス情報社会に必要なもの」としながらも、赤字が続いている、HDD、液晶、薄型テレビの3事業については、「早期の黒字化が必要。計画通りに2006年度後半に黒字化するべく、全力を挙げて取り組んでいく」とした。

 古川社長は「2006年度の3事業黒字化はコミットメント」とし、「グループ全体が地道に着実に改善を進めている。黒字化できないという事態は想定していない。必ず達成する」と3事業の黒字化に自信を見せた。

 プラズマの生産能力については、プラズマを製造するFHP宮崎工場の生産能力を2008年に30万台に引き上げることなどを紹介。さらに、「4日にプラズマテレビ9000シリーズを発表する。その際に改めて戦略を紹介したい」とした。また、日立、東芝、松下電器の液晶合弁会社IPSアルファテクノロジについては5月に稼働開始する、と説明した。

 さらに、「グローバルエクセレントカンパニーとして、営業収益率5%が最低条件」と説明。早期に営業収益率5%を目指す考えを強調した。ただし、いつまでという期限は特に設けておらず、「できるだけ早く。地道に着実にやっていきたい」と述べるに留まった。

 また、イノベーション、グローバル、シナジーの3つのキーワードを挙げ、開発力の強化や、グローバルな生産、開発体制の確立。グループ経営基盤の整備による、リソースの活用や、ノウハウ、技術の共有などを図り、「真の総合力を発揮して、世界をリードする新たな価値を創造できる」と意気込みを語った。

□日立製作所のホームページ
http://www.hitachi.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2006/04/0403a.html
□関連記事
【2005年12月15日】日立、新社長に情報通信出身の古川副社長が就任
-「HDD、ディスプレイ、薄型テレビの回復が課題」
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20051215/hitachi.htm

( 2006年4月3日 )

[AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]


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