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株式会社日立ディスプレイズと株式会社日立製作所の中央研究所は10日、IPS液晶に搭載している動画対応技術「スーパーインパルス駆動」における新技術「フレキシブルBI」(Black Data Insertion)を開発したと発表した。4月より量産パネルへの適用を開始しており、4月29日より順次発売される32型液晶テレビ「W32L-HR9000」と「W32L-H9000」にも採用されている。
そこで、日立は1フレーム中の20~30%に黒いデータを挿入し、液晶のインパルス型駆動を実現。動画ボケを改善した。しかし、黒を挿入することで本来の液晶パネルの性能よりも若干輝度が低下するという問題点があった。
新たに開発された「フレキシブルBI」では、フレーム周波数を従来の60Hzから2倍の120Hzに増やし、フレーム表示時間を16.7msから8.3msに高速化。ホールド型駆動60Hzにおける1面のデータを2面に分け、1面にはもとの画像より明るいものを、もう1面には黒データを含む暗い画像を割当て、2面の時間積分で同一輝度となるよう120Hzのインパルス駆動を行なう。この結果、黒挿入率は従来比約1.5倍を実現したという。
同技術は4月29日より順次発売する32型液晶テレビ「W32L-HR9000」(オープンプライス/実売35万円前後)と「W32L-H9000」(同/30万円前後)にも採用されている。
□日立ディスプレイズのホームページ
(2006年4月10日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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