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株式会社マランツ コンシューマ マーケティングは、フルHD解像度/1080pのDLPチップを搭載したDLPプロジェクタ「VP-11S1」を6月上旬より発売する。価格は189万円。
単板でフルHD解像度を実現するTI製「1080p DLP」チップを搭載。パネルサイズは0.95インチ。720p対応の「VP-12シリーズ」などで搭載していた0.81型パネルから、パネル総面積で約1.4倍と大型化した。 新チップでは、ミラーを保持する支柱のための中央支持点の小型化や、ミラー間ギャップの縮小などで、光の反射効率を向上。さらに、パネルドライバーにはTIの「DDP3021」を2個搭載し、並列使用。解像度増により数の増加したミラーの正確な制御と、ガンマ処理の12bit化を実現し、従来比4倍の階調表現を可能とした。
カラーホイールは直径98mmと大口径化。新たに流体軸受けモーターを採用し、6倍速起動(10,800rpm)を実現した。カラーフィルターはR×2、G×2、B×2とG+NDフィルターの7セグメント構成を採用し、色再現領域を拡大している。新チップの採用にあわせ、レンズ内に搭載した電動切替アイリスは、コントラスト重視のF6.0と、明るさ重視のF3.0の2種類の絞りを用意。ネイティブコントラストは6,500:1まで拡大した。輝度は700ANSIルーメン(通常時)/600ANSIルーメン(省電力モード)。 カナダGENNUMと共同開発した10bitビデオプロセッサ「GF9351」も搭載。スケーリング性能や、独自のVXPテクノロジーの性能向上を図られており、プログレッシブ機能の「TruMotionHD」や、輪郭補正技術「FineEdge」、細部強調とノイズリダクションを両立させた「FidelityEngine」、内部10bit処理を行なう「RealityExpansion」を内蔵する。
レンズはコニカミノルタ製の光学1.45倍マニュアルズームで、上方向165%、下方向85%のレンズシフト機能も搭載。VP-12S4のレンズから鏡筒構造を見直し、周辺フォーカスや色収差を改善している。シャーシはアルミダイキャストシャーシで、輻射ノイズや外部ノイズの影響を遮断。また、前面吸排気構造により、インストール時の放熱問題も回避しているという。
ランプは200WのSHP(超高圧水銀)。超高圧水銀ランプでは赤の輝度が弱い分光特性を持つが、VP-11S1ではカラーホイールの赤部分を通過する際に、ランプの駆動電流を一時的に上げ、輝度を25%向上させている。消費電力は350W、待機時消費電力は1W未満。 入力端子はHDMI×2、コンポーネント×2、S映像×1、コンポジット×1、アナログRGB(D-Sub15ピン)。RS-232C端子やDCトリガー端子も装備する。外形寸法は405×481×158mm(幅×奥行き×高さ)、重量は13kg。 リモコンは新開発の全キーバックライト付タイプ。全ボタンに照明機能を搭載するほか、主要な機能にはダイレクトキーを搭載し、操作性の向上を図っている。 □マランツのホームページ ( 2006年4月17日 ) [AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]
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