|
株式会社MCJ(マウス・コンピューター・ジャパン)は、オンキヨー株式会社と共同で開発し、24bit/96kHzの再生に対応した高音質PC「EasyCube59HD」を発売する。5月9日の20時からMCJのWebサイトで、5月10からは電話通販や直営店でも販売する。価格は99,750円。 高音質化のノウハウをオンキヨーが提供。サウンドカードに同社の「SE-150PCI」を採用したほか、スピーカーとしてオンキヨーのアクティブスピーカー「GX-77M」(ホワイトモデル)を同梱。製造もオンキヨーに委託しており、音質チェックを行なった上「Sound by ONKYO」のロゴマークを入れて出荷される。 同社が展開している24bit/96kHzの楽曲配信サイト「e-onkyo music store」の楽曲もフルスペックで再生できるのが特徴。同社はViiv対応のPC「HDC-7」(実売25万円前後)を5月25日に発売するが、「EasyCube59HD」は「24bit/96kHzの音楽をより手軽に楽しんでもらうためのPC」と位置付けられている。そのため、Viiv対応ではなく、MCE 2005も搭載していない。
MCJが販売中のキューブ型PC「EasyCube59」(OSプリインストールのベース価格:66,800円)をベースにしているが、BTOによるCPUやメモリの変更などのカスタマイズ注文には非対応。CPUはIntel Celeron D 346(3.06GHz)、メモリは512MB、HDDはSATA接続の250GB、2層記録対応のDVDスーパーマルチドライブを搭載。Windows XP Home Editionもプリインストールしている。 EasyCube59にオンキヨーのサウンドカードとスピーカーを加えただけではなく、オンキヨー独自の高音質化ノウハウを投入。計15カ所に振動/騒音対策を行なっており、主にケースとケースカバーの接触部や、ドライブの固定部、サウンドカードと本体の接触部、ファンの筐体などに防振ゴムを装着。不快な共鳴音や振動音を低減すると同時に、振動が音に与える悪影響も防いでいるという。
なお、静音処置を施した後の稼動音レベルは公表されていないが「ノーマルのEasy-Cube59と比べ、ファンの風切り音や、ディスクの回転音などが大幅に低減している」という。 S/N比は110dB。サウンドカードの機能として、パルス性ノイズをローパスフィルタで低減するのではなく、ノイズの特性を分析し、プログラム制御でノイズを完全に取り除く独自のアナログ波形生成技術「VLSC(Vector Linear Shaping Circuitry)」回路を搭載。クリアな再生が行なえるという。
スピーカーのGX-77Mは単品発売されているものと同じ。15W×2ch(4Ω)のアンプを内蔵した2ウェイバスレフ型で、ツイータには2cm径のバランスドームを、ウーファには10cm径のA-OMFユニットを採用している。外形寸法は右チャンネルが137×196×229mmで、重量が3.9kg、左チャンネルが137W×191×229mm(同)で、2.8kg。
PCは前面にマルチカードリーダを搭載。グラフィック機能はSiS661FXのチップセット内蔵機能を利用。AGPスロットも1基備えている。キーボードやマウスも付属。外形寸法は200×300×185mm(幅×奥行き×高さ)。サウンドカードには出力端子として光デジタル×1、ライン出力(RCA)×1を用意。光デジタル入力も備えている。さらに、マザーボードにのサウンド機能とIEEE 1394×2など、各種端子を備えている。
□MCJのホームページ
(2006年4月25日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
Copyright (c)2006 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved. |
|