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富士通テン株式会社は、AV機能を備えたカーナビゲーションシステム「ECLIPSE(イクリプス)」の2006年夏モデルとして、2DINのHDDナビ4機種、DVDナビ2機種の計6モデルを7月1日に発売する。各モデルの仕様や型番、価格は下表の通り。
■ AVN-8806HD/7706HD 解像度800×480ドットの7型ワイド液晶やDVD/CDデッキなどを備えた、2DINのHDDナビ。両モデルの違いとして、8806HDは4枚のDVD/CDマルチチェンジャを搭載しているが、7706HDはマルチチェンジャ非搭載で、MDデッキを装備する。それ以外の仕様はほぼ共通。
DVDビデオ再生時には、DVDメニューのチャプタ選択などをタッチパネルから操作可能な「ダイレクトタッチ」を搭載。DVDビデオや音楽CDのほか、MP3/WMAを収録したCD-R/RW再生もサポートする。また、メモリースティックスロットを備え、メモリースティック内のATRAC3再生が行なえる。 HDD容量はナビ用マップデータも内蔵した40GB HDDを搭載。CDからHDDへ、ATRAC3形式(132kbps)での4倍速リッピングが可能な「MUSIC JUKE」機能を搭載し、HDDに約3,000曲を記録できる。さらに、FM多重放送を利用した楽曲情報取得サービス「FM de TITLE」や、ジャケット静止画や価格なども取得できる「FM de TITLE plus」も利用可能。 地上アナログテレビチューナを搭載するほか、オプションの「DTV105」(126,000円)により、地上デジタル放送の受信に対応。なお、DTV105は固定テレビ向けの12セグメント放送を受信可能だが、ワンセグはサポートしていない。
従来モデルでも採用されていた開閉式の操作パネル「アクティブ・ウィング」を搭載。新たにボタンを大型化したほか、使用頻度の高いボタンを運転席側に配置するなど、レイアウトも見直した。また、パネルを畳んだままでも音楽再生が可能になり、ボリューム調整が行なえる。ディスプレイ/操作パネルのチルトもタッチパネル上から行なえる。
50W×4chのMOS-FETアンプを内蔵。デコーダはドルビーデジタル/DTS/ドルビープロロジックIIに対応する。CD音源をデジタルのままDSPに入力する「ダイレクトインDSP」や、別売のマイクにより、タイムアラインメント機能を簡単に設定できる。背面にはAUX入力を備え、ポータブルプレーヤーなどの接続も可能。 ナビ機能では、ルート検索時の「渋滞考慮探索機能」を強化。到達予想時間を元に、検索時より先の時時間帯の渋滞情報を用いることで、精度を向上させたという。また、3DCGを用いたガイド表示や、高速道路において、料金所のETCレーンが色分けされ、立体的に表示される機能も搭載された。さらに、VICS表示時に国道/高速道路などを色分けする表示も採用した。 そのほか、車のフロントグリルにも搭載可能という小型カメラ「FEC106」(28,140円/7月1日発売)との接続にも対応し、安全面を強化。盗難時などで本体が車から外れると起動ロックがかかり、あらかじめ暗証番号を設定したメモリースティックスがないと起動できなくなる「ESN」も装備する。 □製品情報(8806HD) ■ AVN-6806HD/6606HD ディスプレイに解像度400×234ドットの7型ワイド液晶を装備するHDDナビ。開閉式操作パネル「アクティブ・ウィング」は搭載しないほか、AUX入力も装備しない。両モデルの違いは、6606HDがMDデッキを搭載しない点で、それ以外の仕様はほぼ共通。
DVDビデオや音楽CDのほか、MP3/WMAを収録したCD-R/RW再生もサポートする。また、メモリースティックスロットを備え、メモリースティック内のATRAC3再生も可能。上位モデル同様に「DVDダイレクトタッチ」も搭載する。 アンプは50W×4chのMOS-FET。ドルビーデジタル/DTSなどのデコーダは搭載しないが、4chスピーカーで5.1ch相当のサラウンドを実現するという「Circle Surround II」を装備。地上アナログテレビチューナを搭載。オプションの地上デジタルチューナ「DTV105」との接続にも対応する。 HDD容量は40GBで、AVN-8806HD/7706HDと同様に「MUSIC JUKE」機能などを備え、「FM de TITLE」や、ジャケット静止画や価格なども取得できる「FM de TITLE plus」も利用できる。 ナビ機能では、AVN-8806HD/7706HDと同様の「渋滞考慮探索機能」や、ETCレーンの案内表示機能を搭載。小型のフロント用カメラ「FEC106」との接続にも対応するほか盗難防止機能の「ESN」も備える。またVICSでの道路色分け表示もサポートする。 □製品情報(6806HD) ■ AVN-4406D/1106D
両モデルともHDDを搭載しないDVDナビ。4406DはDVDビデオ再生にも対応するが、1106Dは非対応。また、ディスプレイのサイズは4406Dが7型で、1106Dは6.5型。解像度はいずれも400×234ドット。なお、メモリースティックスロットは両製品とも搭載しない。 アンプは4406Dが50W×4ch出力のMOS-FETで、1106Dは40W×4ch。4406Dのみ「Circle Surround II」を装備する。4406HDDはCircle Surround IIを搭載。 いずれも地上アナログテレビチューナを内蔵。4406HDは「DTV105」との接続により地上デジタル放送の受信が可能だが、1106Dにはデジタルチューナを接続できない。 ナビ機能では、両機種ともVICSでの道路色分け表示に対応するが、3D表示や、渋滞考慮探索機能は非搭載。また、フロントカメラとの接続にも対応しない。 □製品情報(4406HD) ■ 山田優さんも「操作しやすくなった」
同社は、2005年度の連結売上が前年度比117%の2,746億円で、7期連続の増加、3期連続の3桁成長を続けている。勝丸桂二郎社長は「ユーザーの期待の先を行く製品が評価された」と述べた。 また、今後の事業ビジョンとして、「“すべての『快適』はAVNからはじまる。”をコンセプトに、エンターテインメントと自動車用電子機器、IT/ITSの3分野の融合に取り組む」とした。
発表会には、CMキャラクターを務める女優・モデルの山田優さんが登場。「ECLIPCE」ユーザーである山田さんは、「好きな音楽を聴いたり、車内で歌ったりと、ドライブは私にとって大切な時間。色々な情報も見られるので、ナビは手放せない」とコメント。新モデルについては、「液晶も見やすいし、ボタンが大きくなって、とても使いやすくなった」と感想を話した。
□富士通テンのホームページ ( 2006年5月15日 ) [AV Watch編集部/nakaba-a@impress.co.jp]
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