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ドルビーラボラトリーズインターナショナルサービスインク日本支社は、「TrueHD」技術をアピールするスペシャルイベント「HD2 EMOTION!」@表参道ヒルズを5月15日から開催した。
同イベントは、同社の可逆(ロスレス)圧縮音声コーデック「TrueHD」の魅力をアピールするために企画された。会期は5月15日~28日の11時から22時。会場は表参道ヒルズ B3F スペースPE43。体験デモは約30分で、視聴スペースが9人分のため、メールにて予約を受け付けている。また、席に余裕がある場合は当日入場も可能だが、デモの10分前に受け付けを済ませる必要がある。 TrueHDは、HD DVDで必須(2ch)、Blu-ray Discでオプションとなっているなど、高音質を求めるパッケージメディアでの採用が期待されている。今回そのTrueHDやHD映像/音声の魅力を、AVファンだけでなく、多くの人にアピールするため、表参道ヒルズを会場に選択した。 初日となる15日には、報道関係者向けの体験デモが行なわれた。デモのコンテンツは以下の通り。
映像/TrueHD音声とも、PowerMac G5 Quadを利用したソフトウェアデコードとなっており、HALCRO製のサラウンドプロセッサ「SSP-100」に入力し、5chパワーアンプ「MC50」から出力。スピーカーにはフロント/センターJBL「4428」を利用、サラウンドはJBL「4318」、サブウーファはJBL「HB5000」。ディスプレイは松下電器の「TH-65PX500」。機器選定や、セッティングのアドバイザーは、オーディオビジュアル評論家の潮晴男氏。
気軽に訪問し、多くの人に体験してもらうため、会場がオープンになっていることもあり、外部の音がかなり聞こえてしまうが、“マスターのままの音質”というTrueHDの迫力が充分に体験できた。「パワーアンプのエージングも済んでいない」との事だが、今後回数を重ねるごとに音質の向上も期待できそうだ。ただし、ソフトウェアデコードで、「CPUパワーをフルに音声に使っている」(同社)ため、映像は若干のコーミングが見られた。 デモは全部で4種類用意されており、Dolbyによる2種類のデモのほか、キース・ジャレットやリー・リトナーなどビデオアーツ・ミュージックの音楽ライブコンテンツを用意。土、日曜日にはプロダクション・アイジーの「攻殻機動隊 S.A.C 2nd GIG」のコンテンツ上映も予定されている。 また、会場ではTrueHDデモのほか、東芝のHD DVDプレーヤー「HD-XA1」や、松下電器のBlu-rayプレーヤー(海外発売予定モデル)を利用したデモも予定されている。ソニーもフォーマットプレゼンテーション用の機材を提供予定。
これらは各メーカーの独自のコンテンツによるデモとなる予定で、月曜日から木曜日まで各2回づつ実施される。また、20日(土)、21日(日)には、潮氏によるトークショー「次世代ホームシアターとHD DVD」、「次世代ホームシアターとBlu-ray」を予定。さらに5月26日(金)、27日(土)、28日(日)には潮氏とドルビー日本支社長の伏木雅昭氏による対談「新世代映画サウンドを楽しむ」も予定されている。 ■ 「マスタークオリティ」を多くの人に
ドルビーラボラトリーズインターナショナルサービスインク 日本支社 在日代表・副社長の伏木雅昭氏は、「ドルビーとして過去最大のイベントとなる」とし、コンテンツやハードウェア提供などの協力企業に感謝の弁を述べた。 また、「次世代ディスクについては、2つの規格の競合に目が行きがちだが、いずれにも次世代を担う音声が含まれている。その究極のフォーマットがTrueHD。対応製品の発売前ということもあり、全てがチャレンジだが、イベントを楽しんでください」とTrueHDをアピールした。 また、同社マーケティング及びサービス統括ディレクターの松浦亮氏は、「ホームシアターが普及し、そのイメージが広く伝わるようになっている。しかし、より高いクオリティ、松竹梅でいう『松』を多くの人に体験して欲しい」とイベントのコンセプトを説明。 表参道ヒルズという会場については「AVファンはクオリティの高いホームシアターを知っているかもしれないが、普通の人や女性にもそのベネフィットを知って欲しい。TrueHDは、いままでエンジニアのみが知っていた“マスタークオリティ”そのもの。そのクオリティを是非多くの人に体験して頂きたい」とイベントへの意気込みを語った。
□ドルビーのホームページ ( 2006年5月16日 ) [AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]
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