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ユーリード、HDV対応を強化した「VideoStudio 10」
-4分割画面の同時再生や、HDアップスケール機能搭載


6月30日発売

標準価格:15,540円(通常版)
       10,290円(乗換版)
       9,324円(ダウンロード版)


 ユーリードシステムズ株式会社は、ハイビジョン映像に対応したビデオ編集ソフト「VideoStudio 10」を6月30日より発売する。価格は15,540円。他ソフトからの乗り替え版は10,290円、ダウンロード版は9,324円。

品名 価格
通常版
15,540円
乗換版 10,290円
アップグレード版 8,379円
アカデミック版 8,190円
ダウンロード版 9,324円
アップグレードダウンロード版 7,329円

 HD映像の編集に対応したビデオソフト。独自のPure HD技術を導入し、HDVカメラのMPEG-2 TS映像のほか、新たにXacti(DMX-HD1)のハイビジョンMPEG-4の編集に対応。ただし、MPEG-4での書き出しはできず、ハイビジョンの出力はMPEG-2(1,920×1,080ドット)もしくはWMV HD(1,440×1,080ドット)となる。

通常の編集画面。UIも一新され。プレビューウィンドウが左側に変更された

 対応OSはWindows 2000/XPと、Windows MCE 2005、Windows XP Professional x64 Editionで、HD映像編集時の推奨環境はPentium 4 3.0 GHz以上、Windows XP SP2以降、メモリ1GB以上。

 編集モードは、基本モードとなる「VideoStudio 10標準モード」のほか、カメラを接続してテンプレートを選ぶだけで自動編集される初心者用の「おまかせモード」、DVテープから好きなシーンを選ぶだけでDVD作成まで可能な「クイックDVDウィザード」を用意。

 インターフェイスも一新され、従来中央に配置されていたプレビューウィンドウを左側に配置。さらに5パターンのレイアウトを選択可能とした。SD映像ソースの対応も強化されており、新たにビクターのHDDビデオカメラ「Everio」のMODファイル(MPEG-2/SD-Video形式)もサポートした。


編集モードも選択でき、初心者の使い勝手を向上 おまかせモード クイックDVDウィザード

EverioのMODファイルやメモリーカードなどの読み込みに対応

 編集機能も大幅に強化され、上位製品のMediaStudio 8と同様のスマートプロキシ機能を搭載。HDVカメラからのキャプチャ時などにバックグラウンドでプロキシ(中間)ファイルを作成。編集にはこのプロキシファイルを利用することで、Pentium 4 1.4GHzなど比較的処理能力の低いPCでも、快適な編集が可能という。

 レンダリング時にプロキシデータの変更を、元データに反映するので画質劣化は無い。ただし、プロキシファイルの作成にはソース映像の約2倍程度の時間がかかるという。


HDVキャプチャ画面 プロキシファイルの作成設定

PureHD Upscalerを搭載。SDソースをHDに変換できる

 また、SD映像をHD化できる「PureHD Upscaler」も新搭載。VideoStudio上のSD映像を、スケーリングしてHD解像度のMPEG-2や、WMVにスケーリングして出力するため、ディスプレイやテレビ側でスケーリング処理を行なうよりも、高画質な映像再生が可能となる。

 ビデオトラックも最大7つまで追加可能となり、4分割や7分割の同時映像再生に対応。タイムライン上でのDVDチャプタポイント設定機能も搭載したほか、手ブレ補正機能も強化。補正幅をユーザーが指定可能となった。


4分割画面同時再生も可能に 手振れ補正機能は補正幅を設定可能となった

5.1chドルビーデジタル音声にも対応

 オーディオ機能は、新たにマルチチャンネル音声に対応。2chから5.1chへの変更や、トラックごとの音源位置設定機能などが可能となった。また、タイムライン上での波形表示にも対応した。字幕についても、タイムコードとテキスト情報を持ったデータ入出力が可能となった。

 VideoStudio 10で作成したプロジェクトファイル(.vsp)を、DVD MovieWriter 5に読み込んで、記録型のBlu-ray/HD DVDなどに出力する機能も搭載。また、MovieWriter 5と同様のCM自動検出機能 Ver.2や、DVDメニュー作成機能なども搭載した。



■ Vista対応や、BD/HD DVD対応を強化

Ulead Systems Juliet Kuo副社長

 発表会では、Ulead Systems ワールドワイドマーケティング担当副社長のJuliet Kuo氏が、同社の製品戦略を説明。「PCからハンドヘルド、Linuxなど幅広いデジタルメディア技術を有している」とアピールするとともに、HD DVDやBlu-rayなどの次世代光ディスク、Vista対応を強化していく方針を明らかにした。

 VideoStudio 10では、HDVの本格的なサポートやHD編集機能を強化。MovieWriter5では、BDAVの直接記録用アップデータの提供を予定している。さらに、現在OEM向けが先行しているBlu-ray、HD DVDの再生用プレーヤーについても、近日中に発売するという。ただし、具体的な発売時期については明らかにされなかった。

 なお、Windows Vista対応については、VideoStudio 10とDVD MovieWriter 5でアップデート対応を予定。さらに、今後の発売製品については、順次Vistaに対応していくという。

2006年はBD/HD DVDやVista対応を強化。ホームネットワークなどにも力を入れる HD DVD/Blu-ray対応の再生ソフトも近日発表

□ユーリードシステムズのホームページ
http://www.ulead.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.ulead.co.jp/about/release/2006/060518.htm
□関連記事
【2005年4月13日】ユーリード、WMV HD対応の「VideoStudio 9」
最短2工程で編集が完了。自動ズーム機能も
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20050413/ulead.htm

( 2006年5月18日 )

[AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]


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