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株式会社ジャングルは、多くの種類の映像ファイル形式に対応する動画変換ソフト「Movie Gate 2」を6月8日より発売する。価格は通常版が17,640円で、DivXやMPEG-4など一部のコーデックを省略した「Movie Gate 2 Starter Edition」が10,290円。対応OSはWindows 2000/XP。 Movie Gate 2では新たにH.264/MPEG-4 AVC(HD解像度)入出力に対応したのが特徴。H.264やWMVコーデックを利用して、解像度1,920×1,080ドットのハイビジョン映像ファイルの出力も可能になった。内蔵するDivXコーデックがDivX 5から6にバージョンアップしたほか、MPEG-2エンジンをデュアルコアCPU向けに最適化した。 対応するファイルフォーマットはAVI/MPEG/QuickTime/RealVideo、WMV/3GPP/3GPP2/Matroska/OggMedia/メモリースティックビデオ。 ビデオコーデックはMPEG-1/2/4、DivX、XviD、RealVideo、WMV、H.264。オーディオはMP2、MP3、MPEG-4 AAC、ドルビーデジタル、RealAudio、WMA、OggVorbis、AMR、G.726をサポートする。
新たに、MPEG-2ファイルの「トランスコード」機能を追加。MPEG-2ファイルの中で不要な部分のみを削って容量を削減するため、全てを再エンコードする場合とは異なり、画質劣化などが少ないという。変換にかかる時間は、2時間のMPEG-2ファイルを変換する場合で30分前後と高速に行なえる。ただし出力されるMPEG-2ファイルは固定ビットレート設定しか行なえない。 携帯電話のメーカーやキャリア、機種を選択することで、ファイルの保存先やファイル名などの各携帯電話に特化した設定情報を利用できる「携帯動画ナビゲーション」機能も追加。対応するキャリアや機種などについては、ジャングルの発売する携帯電話活用ソフト「携帯マスター」の動画再生確認表に準じており、今後新たな端末が発売になった場合には、ソフトと連動してアップデートも行なわれる予定。 また、フォルダ監視機能も追加。指定したフォルダ内にファイルが生成されると、自動で事前に指定した動画形式への変換を開始する。 そのほかにもオーディオのノーマライズや、動画ファイルから音声ファイルのみを出力することも可能になった。
■ 初心者やコーデック所有者向けの低価格版も用意 「Movie Gate 2 Starter Edition」は、初心者向けに一部の内蔵コーデックを省略することで低価格化したバージョン。 利用可能なフォーマットはAVI/MPEG/QuickTime/WMV/Matroska/OggMedia。 内蔵コーデックはビデオがMPEG-1/2、XviD、WMV。オーディオがMP2、ドルビーデジタル、WMA、OggVorbisとなる。 DivXやMPEG-4などのコーデックが含まれていない点について、同社では「DivXやMPEG-4コーデックのライセンスを所有しているユーザーも多いので、そうしたユーザーはStarter Editionを購入することで、ライセンスを所持しているコーデックのみを使うことができるので、Movie Gate 2を低価格で利用できる」とした。 Starter Editionで省略されたコーデックについては、DivXパック、MPEG-4パック、RealMediaパック、SD-Videoパックの4種類を用意。必要に応じてパックを購入することで、コーデックを追加できる。コーデックパックの価格は各3,000円で、オンライン販売でのみ提供する。コーデックパックの内容は以下の通り。
そのほかの製品ラインアップとしては、長瀬産業株式会社のMPEGファイルのCMカット編集ソフト「TransRecorder SceneCutter 3.0」がパックになった「Movie Gate 2 MPEGカット編集パック」(18,690円)、さらにソニック・ソリューションズ株式会社の「My DVD 6 LE」を追加した「Movie Gate 2 DVDオーサリングパック」(19,950円)。また、TransRecorder SceneCutter 3.0の単体パッケージ販売についてもジャングルが行なう。価格は5,040円。 6月下旬には、携帯機器向けの動画機能に特化して画面デザインなども変更した「Movie Gate 2 Mobile」、「Movie Gate 2 Mobile Lite」の2製品を追加する。価格は未定。
■ 製品利用者は30代が中心、携帯電話でのテレビ視聴に関心 製品発表会では、ジャングルに寄せられたユーザーアンケートの結果を元にした動画ソフトの利用者の傾向や分析の結果が発表された。 Movie Gate関連製品の利用ユーザーは95%以上が男性で、年齢層は30~40代が中心。PC使用歴については5年以上のユーザーが70%で、パソコンを長年利用しているヘビーユーザーが中心であることが分かった。 また、外出先でのテレビ視聴についてのアンケートでは利用したい層が半分を占めており、さらに視聴に利用したい機器として携帯電話を使いたいユーザーが60%以上を占めているとした。 同社では、こうした結果を踏まえ、今回のMovie Gate 2の備える携帯動画ナビゲーション機能やフォルダ監視機能こそ、こうしたユーザーに最適として、今後の携帯動画への需要の高まりに追随して販売数を増加していきたい意向を示した。2006年度のMovie Gate 2の販売目標本数は30,000本。
□ジャングルのホームページ ( 2006年5月31日 ) [AV Watch編集部/ike@impress.co.jp]
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