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「映画テレビ技術2006」開催。HDカメラや新プロジェクタなど
-SCEはUMDビデオオーサリングツールを出展


会期:6月6~8日

会場:東京北の丸公園・科学技術館


 映画テレビ技術、コンテンツ制作に関する展示イベント「映画テレビ技術2006」が6日より、東京北の丸公園・科学技術館で開幕した。期間は8日までの3日間。入場料は事前登録者が無料、当日は1,000円。主催は、社団法人日本映画テレビ技術協会。


■ SCE、UMDビデオ用のオーサリングツールを出展

 ソニー・コンピュータエンタテインメントは、PSPで視聴可能なUMDビデオ用のオーサリングツールを出展した。

UMDビデオオーサリングツール「Stream Composer」

 エンコーダやプレビュー用のビューワ、スクリプトコンパイラ、UMDディスクイメージ作成機能などを搭載した「UMD Composer」と、DVD-Rに書き出したUMDイメージを再生するエミュレータでデモが行なわれた。UMD Composerは6月中旬より発売、エミュレータは既に販売開始しており、価格はUMD Composerが200万円前後、エミュレータが15万円前後。

 UMDビデオのオーサリングは、従来、IMAGICAやキュー・テック、ソニーPCLなどの5社のオーサリングスタジオが手がけていた。今回オーサリングツールを外販することで、オーリングスタジオの増加や、インタラクティブなUMDタイトルの開発の推進を図るという。

 UMD Composerは以下のツールから構成され、映画や音楽だけでなく、Javascriptベースのスクリプト言語を利用したインタラクティブなゲーム機能を盛り込んだ、UMDビデオを作成できる。

  • Stream Composer
     オーディオ/ビデオ/字幕のエンコード、多重化、Clip Infoの生成
     (マルチパスエンコード対応)
  • Stream Viewer
     ストリームファイル用ビューワ
  • Playlist Composer
     Playlistファイルの生成
  • Script Compiler
     UMD Video Scriptのコンパイル
  • Resource Compiler
     ソースXML、コンパイルされたスクリプト、PNG静止画などからリソースファイルを生成
  • Interactive System Viwer
     メニューなどのインタラクティブな動作をPC環境でエミュレート
  • PSMF Composer/AT3 Tool
     PSPのクロスメディアバー上で表示する動画やサウンドを生成
  • Image Generator
     UMDディスクイメージを生成
  • Image Checker
     生成されたUMDディスクイメージの検証

 同ツールを利用して、UMDビデオのオーサリング、エンコードから、ディスクイメージ作成などが可能。作成したイメージはDVD-Rに記録し、専用のエミュレータで再生検証が行なえる。作成したDVD-Rをプレス工場に送り、UMDビデオが完成する。

UMD Composerの概要とオーサリングの流れ UMD Videoフォーマット上でJavascriptベースのゲームなども作成できる

 会場ではStream Composerでエンコードした720×480ドットのH.264映像の再生デモも実施。なお、現在市販されているUMDビデオタイトルは、ほぼ全てが解像度720×480ドットのH.264/MPEG-4 AVCで収録されているという。

作成したUMDビデオイメージを再生するテストツール。PSPの画面と、エミュレータが専用ケーブルで接続されている エミュレータのPSP部分は画面表示とボタン操作のみの機能を内蔵している

□UMD Composerの製品ページ
https://www.universalmediadisc.com/umdcomposer/
□関連記事
【2005年4月12日】PSPで再生する「UMDビデオソフト」を検証
-小さなDVDビデオ。画質は合格も音量は不満
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20050412/umd.htm
【2005年3月3日】PSP用ビデオソフト「UMDビデオ」に27社が参入表明
-バンダイやコーエーなど、ビデオ/ゲーム各社参入
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20050303/scei.htm


■ 松下、小規模シアター向けのDLPプロジェクタ

 松下電器産業は、小規模シアター向けのDLPプロジェクタ「TH-DW5000」を出展している。既に販売を開始しており、実売価格は140万円前後の見込み。

TH-DW5000 背面

 0.65型/1,280×768ドットのDMDチップを搭載した単板式DLPプロジェクタ。独自の光学エンジンと、2灯式のランプ構造の採用により、コントラスト比2,000:1(ハイコントラストモード)/1,000:1(ノーマル)、輝度4,500ANSIルーメンを実現した。

 レンズは光学1.36倍の電動ズームレンズ。独自の液冷方式を採用し、光学ブロックを密閉構造としたため、埃やチリによる悪影響を影響を排除でき、幅広い設置環境に対応できるという。

 ローモード時の駆動音は29dB。ランプは300W UHM×2で、一灯ごとの交互運転も可能となっている。HDCP対応のDVI-D端子も装備する。外形寸法は530×441×167mm(幅×奥行き×高さ)、重量は14.5kg。


■ その他

DTS-CSSシステム。専用プロジェクタと、HDDプレーヤーを組み合わせて利用する

 DTSのブースでは、同社のシネマメディアプレーヤーと併用する字幕サブシステムを出展している。

 映画館などで利用されているDTSの音声システムでは、フィルム上に同期再生用のタイムコードを記録し、そのタイムコードに同期してCD-ROMやHDDから音声を再生する。

 今回出展されたのは、タイムコード情報を元に、字幕を映像に同期して出力する「DTS-CSS(Cinema Subtitleing System)」。シネマメディアプレーヤー「DTS XD10」とオーディオプロセッサ「DTS XD10P」を利用し、XD10のHDDに音声データのほか字幕データを収録。映像に同期した字幕データを専用プロジェクタを用いて映像の上に投射する。

 投射映像の上に字幕を投射する形となるが、大きな輝度の差などはほとんどなく、現在、品川のIMAXシアターでも導入されているという。

フィルムのタイムコード情報に合わせて字幕データを送出 実際の投射映像に重ね合わせてデモを実施

キヤノンはHDVカメラ「XL-H1」などを出展 XL-H1でも利用可能なビデオレンズ「6XズームXL3.4-20mm」も参考出品 ナックはオリンパスの800万画素ビデオカメラシステム「Octavision」のレンタルを開始。レンタル費用はカメラが40万円/日、HDDレコーダが20万円/日
ソニーはXDCAM HDカメラやHDVレコーダなどの新製品を出展 富士フイルムのBD-R/REメディアなど

□映画テレビ技術2006のホームページ
http://www.eigatv.jp/
□関連記事
【2005年5月25日】「映画テレビ技術2005」開催。業務用HDカメラが多数出展
-ビクターの新HDVカメラや松下の小型P2 HDカメラなど
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20050525/movietv.htm

( 2006年6月7日 )

[AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]


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