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株式会社矢野経済研究所は18日、ワンセグ対応携帯端末の所有率や、視聴時間などの実態をまとめた「2006視聴スタイル動向調査」の結果を発表した。 対象は同社の登録モニターのうち、東京都・千葉県・埼玉県・神奈川県に在住する男女。Webアンケート調査により、事前調査された29,645人の中から、所有者・購入意向者・非購入意向者の各300サンプルが抽出され、本調査が行なわれた。調査期間は6月6日~20日。 ワンセグの認知状況は「聞いたことがない/分からない」が7.3%、「聞いたことはあるが内容は分からない」が29.4%となっている。「ある程度のことは知っていると思う」が50.6%、「詳しく知っていると思う」が11.3%で、2つを合わせると61.9%となるが、対応端末の所有率がわずか1.5%であったことから、「認知は進むも普及はこれから」と同社は分析している。 ワンセグ携帯を所有するユーザーの利用日数は「週のうち1~2日」が39.3%で最も多く、「ほとんど利用しない」が25.3%、「週のうち3~5日」が18.3%となっている。また、1週間の平均視聴時間は30分26秒という結果になった。 ■ 「固定テレビの補完」が顕著に 最も視聴される時間帯は18時~23時であったことから、同社は「通勤・通学時間帯とは少しずれていると考えられ、帰宅後に個人用テレビとして視聴されていると推察できないこともない」としており、「この場合、ワンセグ携帯は“パーソナル性”の強いツールである」と見ている。 一方、利用タイミングを尋ねた項目では、「会社や学校へ向かう際の移動時」(36.7%)など上位5位までが自宅外であったことから、「“ポータブル性”を発揮したものが集中する結果になった」としている。固定テレビと比較しても、77%が自宅ではワンセグを見ずに固定テレビを見ており、固定テレビが他者に使われている時にワンセグを見るという回答が14%だった。 これらを踏まえ、現状では「ワンセグは固定テレビの補完的な役割を担うのが1つの限界」としており、「独自放送が開始されれば、より生活に密着した新たな視聴スタイルが登場すると考えられる」とまとめている。 □矢野経済研究所のホームページ ( 2006年7月20日 ) [AV Watch編集部/nakaba-a@impress.co.jp]
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