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株式会社日立製作所は、IPSアルファテクノロジ製の「IPSαパネル」としては初の37V型パネルを採用した「Wooo9000」シリーズの液晶テレビ2モデルを発売する。価格はどちらもオープンプライス。発売日と店頭予想価格は、HDDレコーダ内蔵の「W37L-HR9000」が9月15日で35万円前後、非搭載の「W37L-H9000」が9月25日で30万円前後の見込み。 どちらのモデルも5月に本格稼動を開始したIPSアルファテクノロジ製のパネルを採用。同社製パネルとしては初の37V型となる。なお、37V型の発売により、IPSαパネル採用のモデルは26~37型で計6機種に拡充された。 パネル解像度は1,366×768ドット。輝度は500cd/m2。視野角は上下左右178度。IPS(横電界)方式の特徴を活かして、色調の変化が少なく、どこから見ても自然な映像を実現しているという。コントラスト比は全方位で100:1以上。 応答速度を改善するため、独自の「倍速スーパーインパルス表示技術」を搭載。通常の2倍となる毎秒120フレームの映像を生成するほか、映像と映像の間に黒色の映像を挿入するインパルス駆動により、液晶の持つ残像感を大幅に低減した。 また、これまでの「Wooo9000シリーズ」と同様に、画像処理エンジンとデコーダLSIを統合した「Picture Master HD」も搭載。鮮やかなシーン再現や、赤色の改善、黒再現性の向上などを図っている。
■ W37L-HR9000はHDDレコーダ内蔵
どちらのモデルも地上/BS/110度CSデジタルと地上アナログチューナをそれそれ2系統搭載。デジタル放送の2画面表示にも対応している。 また、W37L-HR9000は250GBのHDDを内蔵し、録画機能も搭載。テレビのリモコンからすぐに録画が行なえるほか、EPGからの予約も手軽に行なえるという。さらに、ダブルチューナ構成のため、録画中の裏番組視聴も可能となっている。 HDトランスコード/トランスレート技術「XCodeHD」も搭載。解像度を維持したまま、記録容量を約半分程度まで圧縮できるというもので、デジタル放送のMPEG-2 TS信号をそのまま記録する「TSモード」(約16時間録画可能)のほか、XCodeHDを利用した「TSEモード」(約50時間録画可能)も用意。HDD容量に換算して、250GBの倍である500GB相当の長時間録画を可能にした。
さらに、i.LINK端子(DV/TS)を装備しており、HDD内に録画したハイビジョン番組をi.LINK経由で日立のデジタルチューナ内蔵HDDレコーダ「DV-DH1000D/500D」にムーブできる「WoooでLink」機能にも対応。ハイビジョン番組をSD変換し、DVDに書き出すなどの使い方もできる。
■ HDMIは2系統装備
両機種ともHDMI入力を2系統装備。音声面ではデジタル放送の番組情報と連動し、内蔵スピーカーの周波数特性やサラウンド効果を調整し、番組内容に合った音場を再生する「自動音声モード」を装備。リモコンで画面の向きが左右各30度変えられるスイーベル機能を備えたスタンド/ラックも用意。価格はスタンドの「TP-9000WST」が31,500円、ラックの「TB-LSR3761」が83,800円となっている。 入出力端子は共通。入力はHDMI×2、D4×2、S映像×3、コンポジット×4。出力はモニター×1、サブウーファ×1、i.LINK(DV/TS)×1、光デジタル音声×1、ヘッドフォン×1。ほかにもモジュラージャックやEthernetを装備。SD/MMCカードスロットも装備している。
消費電力と年間消費電力量はHR9000が198Wで197kWh/年、H9000が178Wで171kWh/年。スタンドを含む外形寸法は共通で94.9×36.5×72.6cm(幅×奥行き×高さ)。スタンドを含む重量はHR9000が30.5kg、H9000が29.7kg。
□日立製作所のホームページ
(2006年8月10日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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