|
パイオニア株式会社は、USB端子を備え、iPodとの連携にも対応したAVアンプなど2モデルを9月中旬に発売する。価格は「VSA-AX1AV」が118,000円、「VSA-1016V」が92,000円。
■ VSA-AX1AV HDMI(Ver.1.2)入力を2系統装備した7.1ch AVアンプ。HDMI経由で伝送された音声の再生もサポートしている。最大出力は180W×7ch(6Ω時)。 自動音場補正システムの「Advanced MCACC」も装備。視聴位置にセットした専用マイクを用いて、スピーカーの音圧レベル、距離、周波数特性などを自動補正するほか、時間軸も検出。従来の2次元(周波数と音圧レベル)に加え、時間軸による「3次元方式」により、より高精度な音場測定を可能にした。補正にはハイエンドモデルと同様に9バンドのエンベロープ補正を採用している。 また、「低音のズレ」を解消する同社独自の「フェイズコントロール技術」も搭載。マルチチャンネルオーディオの制作/再生時に発生するサブウーファ(LFE)チャンネルと他のチャンネルとの間の低音のズレを解消する技術で、同社が開発/技術ライセンスを行なっている。音声をリニアPCMの5.1chで収めた東芝エンタテインメントのHD DVDソフト「True Blue」(COHB-10001/4,935円)など対応ソフトもリリースされている。 iPod用のインターフェイスも装備。専用ケーブルでiPodと接続するだけでiPod内の音楽が再生できるほか、付属リモコンでiPodの操作も可能。アンプのディスプレイやテレビ画面にiPodの情報などを表示することもできる。 さらにUSB(1.1)端子も前面に装備。ストレージクラスに対応したUSBメモリやデジタルオーディオプレーヤーと接続することで、メモリ内の楽曲を再生することができる。また、WMA/MP3/AACなどの圧縮音声ファイルを再生する際には、カットされた高域/低域の成分などを独自のアルゴリズムで復元する「サウンドレトリバー」も備えている。 パワーアンプ部は「ダイレクト・エナジー・パワー・エンジン」を搭載し、音量レベルに関わらず、高音質な再生を可能とした。DACにはΔΣ型24bit/192kHz対応のものを使用。ノイズの混入や回路間の干渉を抑える「アドバンスド・ダイレクトコンストラクション」も採用。THX SELECT2認定も取得している。 デコーダはドルビーデジタル/DTSなどの各サラウンドフォーマットに加え、Windows Media Audio 9 Pro(WMA9 Pro)のデコーダも内蔵。音声入力端子は同軸デジタル×2、光デジタル×4、アナログ×3。映像入力はHDMI×2、D4×2、コンポーネント×3、コンポジット×5、S映像×5。音声出力は7.1chのプリアウト×1、光デジタル×1、アナログ音声×1。映像出力はHDMI×1、D4×1、コンポーネント×1、コンポジット×3、S映像×3。 外形寸法は420×466×173mm(幅×奥行き×高さ)。重量は15.3kg。消費電力は345W。
■ VSA-1016V
最大出力は170W×7ch(6Ω時)。AX1AVと同様にHDMI入力を2系統備えているが、音声再生には対応しておらず、セレクタとしてのみ機能する。また、「Advanced MCACC」やiPod接続用端子も備えていない。USB端子は備えており、対応プレーヤーやUSBメモリと連携できる。
そのほかの主な仕様はAX1AVと同じ。入出力端子もほぼ同じだが、RS232C端子は備えていない。外形寸法も共通。消費電力は335Wで、重量は15.3kg。
□パイオニアのホームページ
(2006年8月10日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
Copyright (c)2006 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved. |
|