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株式会社日立製作所は、外付けの地上デジタルチューナユニットが付属するノートPC「Prius Note type K」など8モデルを発売する。 価格は全てオープンプライス。発売時期と店頭予想価格については下表の通り。
8モデル中7モデルで地上デジタル放送の視聴/録画が可能。ただし、いずれのモデルも、BSデジタル/110度CSには対応していない。 テレビ視聴/録画用ソフトは同社製「Prius Navistation 4」を利用し、キーワード録画などの「欲録り」機能が利用できる。また、前モデルから継続して搭載する録画番組のハイライトシーンだけを楽しめる「いいとこ観」機能には、新たに選択ジャンルとして「ドラマ」と「ラグビー」を追加した。 また、全モデルにDVDスーパーマルチドライブを搭載し、録画したデジタル放送番組は、DVD-RAM/DVD-RWへのムーブが行なえる。
■ 地デジユニット付属ノート「Prius Note type K」
15.4型/1,280×800ドット、輝度500cd/m2のワイド液晶を搭載するノートPCが、新たに加わった。上位2モデルには、地上デジタルチューナ/デコーダを内蔵する専用ユニットが付属。地上デジタル放送の視聴/録画が行なえる。 チューナユニットに内蔵するデコーダチップは同社製「BroadGear」で、ハイビジョン映像処理や高画質化、暗号/復号化を行なう。ユニットでは、これらの信号処理を行なった後、さらにSD解像度に変換してからPCに送るため、HD解像度での視聴/録画は行なえない。 ノートPCにはエンコードチップは内蔵しておらず、録画はソフトウェアエンコードを利用する。 ノートPCとの接続はUSB2.0で、録画した映像はDVD-RAM/DVD-RWへのムーブ可能。また、録画した番組の視聴は、ユニットを接続した状態でしか行なえない。ユニットにはPC接続用のUSB端子とD3映像出力、アナログ音声出力(RCA)を1系統備えており、テレビなどへの同時出力も可能(視聴時のみ)。
CPUは最上位モデル「PN39K1S」のみIntel Core 2 Duo T5500(1.66GHz)を搭載し、メモリ容量は1GB。「PN37K1S」と「PN33K1S」はCPUにCeleron M 420(1.60GHz)、メモリ容量は512MB。 そのほかの仕様は共通で、HDD容量は120GB、記録型ドライブは、DVD±R DL対応のDVDスーパーマルチを内蔵。IEEE 802.11a/b/g対応の無線LAN、SDカード/MMC/メモリースティック/xDピクチャカード対応のメモリカードスロットを備える。OSはWindows XP Home Edition SP2。 電源はリチウムイオンバッテリで、連続駆動時間はPN39K1Sが約2.9時間、PN37K1S/PN33K1Sは約2.6時間。 外形寸法は365×265×32.8~35.3mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約2.95kg。地デジチューナユニットは260×240×45mm(同)、重量が約2.1kg。 ■ 液晶一体型「Prius One type W/S」 全モデルに地上デジタル/アナログチューナを内蔵した液晶一体型デスクトップ。DVDドライブには、スロットイン方式を採用するDVD±R DL対応のDVDスーパーマルチを内蔵する。地上デジタルチューナはBroadGearを搭載した同社独自製カードを採用する。 テレビ部のみを先に起動し、PC部の起動をバックグラウンドで行なう「エコ・ポン・パッ」機能には、新たにPCを起動せずにテレビ部のみを起動してテレビ視聴が行なえる「TVモード」を搭載。約5秒でテレビの視聴が可能になると言う。ただしPCが起動していないため、録画は行なえない。 従来同様の機能は「PCモード」として用意。テレビの視聴はTVモードと同じ5秒前後で可能になり、録画や番組表の利用など、PC部で利用する機能についてはPC起動後に利用可能になる。
20型ワイド液晶ディスプレイを備える「Prius One type W」2モデルでは、地上アナログチューナに3次元Y/C分離やゴーストリデューサなどの高画質化回路を搭載する。液晶は解像度1,360×768ドットで、コントラスト比は800:1。輝度は450cd/m2、視野角は170度。 2モデルの違いはCPUとOSで、上位モデルの「AW37W2S」は、CPUにIntel Core 2 Duo T5500(1.66GHz)、OSはWindows XP Media Center Edition 2005を搭載する。「AW35W1S」は、CPUにCeleron M 420(1.60GHz)、OSはWindows XP Home Edition SP2。 その他の仕様は共通でHDD容量は320GB、メモリ容量は1GB。外形寸法は506×198×421mm(幅×奥行き×高さ)、重量は12.3kg。
17型液晶ディスプレイを搭載する「Prius One type S」の「AW33S1S」は、7月に発売したテレビ機能省略モデル「AW31S1R」の上位モデルの位置付けとなる。液晶は解像度が1,280×1,024ドット、コントラスト比は650:1、輝度は420cd/m2、視野角は140度。 CPUはCeleron M 410(1.46GHz)、HDD容量は320GB、メモリ容量は512MB。外形寸法は394×198×439mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約12kg。 ■ 液晶付属デスクトップ「Prius Air type R」 スリム型のデスクトップPCで、2モデルとも地上デジタル/アナログチューナを内蔵。Prius One同様、地上デジタルチューナには同社製独自カードを採用する。 最上位モデルの「AR35R2S」には26型ワイド液晶ディスプレイが付属。解像度は1,360×768ドット、輝度は500cd/m2。コントラスト比は600:1で、視野角は170度。最大出力10W×2chのスピーカーを内蔵する。 地上アナログチューナには3次元ノイズリダクションなどの高画質化回路を備える。CPUはIntel Core 2 Duo E6300(1.86GHz)を搭載、メモリ容量は1GB、HDD容量は320GB。OSにはWindows Media Center Edition 2005を搭載する。付属のキーボード/マウスはワイヤレス。 下位モデルの「AR33R1S」には19型ワイド液晶ディスプレイが付属。解像度は1,440×900ドット、輝度は450cd/m2。コントラスト比は700:1で、視野角は上下135度、左右150度。最大出力3W×2chのスピーカーを内蔵する。 CPUはHT Pentium 4 524(3.06GHz)、HDD容量は320GBで、メモリ容量は512MB。OSはWindows XP Home Edition SP2を搭載。付属キーボード/マウスは有線接続。 本体の外形寸法は2モデルとも共通で89×359×332mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約8.4kg。
■ BD/HD DVDドライブ搭載は2007年度以降に 今回の新製品では、いずれも記録型ドライブにDVDスーパーマルチを搭載しており、Blu-rayドライブやHD DVDドライブなど次世代ドライブの採用は見送られている。 この点について、同社では「次世代ドライブは、すでに市場に登場しているが、ユーザーへの利用提案が行なえる段階にないため、今回は採用を見送った。どのような使い方が出来るかを検討した上で採用については考えていくが、搭載製品については、2007年度以降の登場になるだろう」とし、来年度以降の製品に搭載する可能性を示唆した。 同社では、Prius Sシリーズの出荷台数を、全モデル合わせて4万台強と見込む。 □日立製作所のホームページ ( 2006年9月6日 ) [AV Watch編集部/ike@impress.co.jp]
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