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ソニーは、HDD/DVDを搭載したハイブリッドレコーダ「スゴ録」の新モデルとして、デジタルチューナを2基搭載し、デジタル放送の2番組同時録画に対応した3モデルを11月1日に発売する。価格はいずれもオープンプライス。店頭予想価格と仕様は下表の通り。
いずれのモデルも地上/BS/110度CSデジタルチューナを各2基搭載。デジタル放送の2番組同時録画が可能なほか、アナログチューナも1基搭載。デジタルとアナログの2番組を同時録画することもできる。記録メディアはHDD上に2番組、もしくはHDDとDVDに1番組ずつ録画が行なえる。 デジタル放送用EPGに加え、地上アナログ用EPGはGガイドを搭載。新開発の番組検索エンジンを備え「瞬間番組検索」が可能。複数のキーワードやジャンルによる番組検索結果が約1秒で表示される。内部検索処理は0.3秒以下で終了しているという。
ほかにも、番組名で予約を行なう機能も搭載。放送時間で録画を行なわないため、放送時間が変則的な番組にも対応できるとしている。録画した番組をキーワードやジャンルごとに自動分類してフォルダ表示する「オートグルーピング」機能も強化され、「毎回録画」した番組は、番組名が付与されたフォルダに自動的にまとめられる。 番組追跡録画や、スポーツ延長対応なども引き続きサポート。録画した番組の見どころを中心に視聴できる「ダイジェスト再生」も搭載する。902iSシリーズやSO902iなど、NTTドコモの対応携帯電話から「リモート録画予約サービス」を使った遠隔録画予約にも対応。ユーザーの「好み」を学習して自動録画する「x-おまかせ・まる録」機能も利用できる。GUIは独自のXMB(クロスメディアバー)を採用する。
各モデルの基本機能は共通だが、上位モデルの「RDZ-D900A」のみ、「おでかけ・おかえり転送」機能を搭載。通常のMPEG-2録画と同時にMPEG-4 AVC形式のファイルも作成するというもので、作成したファイルは本体とUSBケーブルで接続したPSP内のメモリースティックPro Duoへ直接転送可能。1時間の番組を約4分で転送できるという。 また、新たに追加された「おかえり転送」は、一度PSPへ転送した番組を再びスゴ録へ戻し、テレビで観賞できるというもの。従来モデルではコピーワンスコンテンツの場合、「おでかけ転送」を行なうとスゴ録に残されたオリジナルの番組は削除されたが、新モデルでは削除はされず再生ができなくなる。しかし「おかえり転送」でMPEG-4 AVC動画を戻すことで、オリジナル・ファイルが再びスゴ録上で再生できるようになる。 また、RDZ-D900Aはi.LINK端子を装備。DVカムだけでなくHDVとも接続でき、テープの頭出しから、スゴ録へのダビングまでを自動で行なう「HDV/DVダビング」機能が可能。ビデオから静止画をJPEG形式で切り出す機能も備えている。 PSPとの連携でも使用するUSB端子に、デジタルカメラやカードリーダを接続してJPEG形式の静止画を読み込むことも可能。静止画を自動的に演出付きのスライドショートして表示する「x-Pict Story HD」も利用可能。これまではプリインストールされた30曲をBGMとして利用していたが、新バージョンではユーザーの音楽CDからBGMを取り込むこともできるようになった。作成したスライドショーはDVDにダビングすることもできる。さらに、静止画形式のままアルバムのようなレイアウトで書き出す「x-ScrapBook」も新たに搭載した。 高画質化回路として適応型ノイズリダクション「Dマトリックス NR」や、2パスエンコード技術を応用した「ダイナミックVBR(バリアブルビットレート)ダビング」なども搭載。3モデルともHDMI出力を1系統備え、DVDビデオの映像を1080i/720pにアップスケーリングして出力することもできる。
□ソニーのホームページ
(2006年9月12日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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