ソニー、デジ・アナ「スゴ録」新モデル3機種 －PSP転送、DLNAサーバー、携帯電話予約に対応

RDZ-D97A

5月19日発売 標準価格：オープンプライス

　3機種とも、2番組を同時に録画可能な「デジタル・アナログ2番組同時録画」に対応し、HDMI端子を装備する。なお、1080p出力には非対応。また新たに、DVD-RAM(カートリッジには非対応)の再生にも対応し、DVD+RW/+R/+R DL、DVD-RW/-R/-R DL/-RW(CPRM)/-R(CPRM)の再生をサポートしている。

　主な仕様と店頭予想価格は下表の通り。

モデル名	HDD容量	おでかけ・スゴ録	携帯電話録画予約	DLNAサーバー	HDMI	市場推定価格
RDZ-D97A	400GB	○	○	○	○	17万円前後
RDZ-D77A	250GB					14万円前後
RDZ-D87	400GB	－		－		13万円前後

■ RDZ-D97A/D77A

RDZ-D77A

　RDZ-D97AとRDZ-D77Aの主な違いは、本体カラーとHDD容量のみで、それ以外の機能や仕様は同じ。

　新機能として、2005年11月に発売されたアナログチューナモデル「RDR-AX75」に搭載している「おでかけ・スゴ録」機能を、デジタル放送対応モデルとしては、初めて搭載した。

RDZ-D97A
RDZ-D77A

　MPEG-4 AVC形式での録画と、USBケーブルを介してPSPへの録画コンテンツの直接転送に対応。通常のMPEG-2録画と同時にMPEG-4 AVC形式のファイルが作成でき、作成したファイルは本体とUSBケーブルで接続したPSP内のメモリースティック PRO デュオへ直接転送可能。ビットレートは384/768kbpsの2種類から選択。1時間の番組を最短約3分(録画モード「QVGA 384k」で記録した場合)で転送できる。

　デジタル放送にも対応するが、「1回だけ録画可能」なタイトルを転送すると、そのタイトルはHDDから消去される。スゴ録本体で視聴した以降を転送し、続きをPSPで視聴することにも対応した。

おでかけ・スゴ録

　また、録画した番組の見どころを中心に視聴できる「ダイジェスト再生」も新たに装備。同社独自のダイジェストアルゴリズムで、映像と音声の解析と、番組のジャンルに応じたダイジェストパターンのアレンジを行ない、短い時間でも充実した内容で楽しめるとしている。また、ダイジェスト再生しながら1.5倍速の早見再生(音声付き)をすることも可能。さらに、番組をダイジェストにしてPSPに転送することもできる。

　なお従来、早見再生は早送りの第一段階に取り込まれていたが、今回から機能が独立。これにより早送りや、フラッシュ早送りなどをすると解除されていた早見再生が、そのまま継続されるようになった。

　加えて、携帯電話の番組表アプリ「Gガイド番組表リモコン」を使い、外出先からの録画予約が簡単に行なえるようになった。番組表は地上アナログ放送、地上デジタル放送に対応。携帯電話からの予約情報は「スゴ録」本体にすぐに反映されるほか、携帯電話からの録画予約が他の予約と重なった場合は、携帯電話上で確認して録画予約を優先するかを選ぶことができる

　なお、携帯電話からの予約は、インターネットの常時接続環境が必要なほか、別途「リモート録画予約」サービス事業者との契約が必要。また、現在のところ対応する携帯電話は、NTTドコモの「SO902i」のみで、2006年5月1日よりダウンロード開始予定の「Gガイド番組表リモコン」のダウンロードが必要となる。今後発売されるNTTドコモの一部機種での対応も予定している。

　そのほかにも、ユーザーの「好み」を学習して自動録画する「x-おまかせ・まる録」や、HDV対応「おまかせHDV/DVダビング」、写真をプロモーションビデオのようなハイビジョンフォト作品にする「x-Pict Story HD」なども継承する。なお、i.LINK端子は、DV/HDV専用となっており、デジタル放送の入出力には対応していない。

　さらに、ホームネットワークの規格「DLNA」に対応したホームサーバー機能を内蔵。HDD搭載DVDレコーダとして初となる著作権保護技術「DTCP-IP」規格に対応し、HDDに録画したデジタル放送のハイビジョン番組をLAN経由で、DTCP-IPに対応したBRAVIA「KDL-46X1000/KDL-40X1000」、「VAIO Media」Ver.5.0以降をインストールしたVAIO、ネットワークメディアレシーバー「ルームリンク VGP-MR200」などで視聴できる。

　また、「VAIO Media」Ver.5.0と「VAIO Media デジタル放送プラグイン」をパッケージしたVAIO用ソフトウェア 「ホームネットワークプレーヤー デジタル放送対応パック for VAIO」(HNPD-VM5)が、ソニースタイル・ジャパンで、5月中旬より発売される予定となっている。なお、DRモード以外の録画モードで録画した「1回だけ録画可能」なタイトルや、XP+モードで録画したタイトル、HDV映像、静止画、音楽には対応していない。

　さらに、ハイエンド機、「RDZ-D90」の高音質設計を継承し、「波形整形回路」、「デジタル音声出力専用安定化電源回路」や、「アナログオーディオ回路専用安定化電源回路」「偏心インシュレーター」なども搭載している。

　加えて、「極性表示付きOFC(無酸素銅)電源ケーブル」や、防振設計の「偏心インシュレーター」も装備する。また、同社のハイエンドオーディオコンポーネント「ESシリーズ」でも採用されている「高音質コンデンサー」などの高性能パーツも採用。同社のSACDCDプレーヤーのハイエンドモデルでも採用されたマルチレベル方式192kHz 24ビット対応オーディオD/Aコンバータも搭載している。

　テレビやAVアンプなどの機器も操作できる「ジョイスティックリモコン」が付属。録画した番組をキーワードや、ジャンルなどに自動分類し、フォルダ表示できる「オートグルーピング」機能も装備している。

リモコンは3機種共通

■ RDZ-D87

　RDZ-D87は、RDZ-D97A/D77Aから「おでかけ・スゴ録」機能、「DLNAサーバー」機能を省いた、400GB HDD搭載のエントリーモデル。また、高音質設計なども省かれているほか、出力端子が前面端子のみ金メッキとなっている。

　それ以外機能については、RDZ-D97A/D77Aと同じで、携帯電話録画予約機能などを装備している。

RDZ-D87

型番	RDZ-D97A	RDZ-D77A	RDZ-D87
HDD容量	400GB	250GB	400GB
ドライブ	DVD+RW(8倍速)、DVD+R(16倍速)、DVD+R DL(2.4倍速)、DVD-RW(6倍速)、CPRM対応DVD-R(16倍速)
出力端子	HDMI×1 コンポーネント×1 D4×1 コンポジット×2 S映像×2 アナログ音声×2 光デジタル音声×1 同軸デジタル×1 ※ピンジャックは全て金メッキ		HDMI×1 コンポーネント×1 D4×1 コンポジット×2 S映像×2 アナログ音声×2 光デジタル音声×1 同軸デジタル×1 ※前面1系統は金メッキ
入力端子	コンポジット×3 S映像×3 アナログ音声×3 ※ピンジャックは全て金メッキ		コンポジット×3 S映像×3 アナログ音声×3 ※前面1系統は金メッキ
その他の端子	i.LINK×1(HDV1080i/DV)
	USB×1		－
消費電力	70W		60W
外形寸法 (幅×奥行き×高さ)	430×346×84.2mm		430×346×79.2mm
重量	約5.7kg		約5.6kg

□ソニーのホームページ
http://www.sony.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.sony.jp/CorporateCruise/Press/200604/06-0410/
□「スゴ録」製品情報
http://www.sony.jp/products/Consumer/dvdrecorder/index.html
□関連記事
【2005年12月1日】新「スゴ録」のPSP対応H.264作成機能を試す
－エンコード時間ゼロの携帯動画ソリューション
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20051201/sony.htm
【2005年11月2日】【EZ】デジ・アナ同時録画のスゴ録、ソニー「RDZ-D90」
～ CoCoon/PSXのイイトコ取り。新HDスゴ録 ～
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20051102/zooma227.htm
【2005年9月12日】ソニー、H.264作成とPSP直接転送対応の「スゴ録」
－250GB HDD搭載のアナログチューナモデル
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20050912/sony3.htm
【2005年6月1日】【EZ】出た！デジタルチューナ搭載スゴ録「RDZ-D5」
～ クロスメディアバー採用の新フラッグシップ ～
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20050601/zooma207.htm
【2005年5月12日】ソニー、デジタルチューナ搭載で実売15万円のスゴ録
－GUIに「XMB」採用。DVD+R DLにも対応
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20050512/sony2.htm

(2006年4月10日)

[AV Watch編集部/furukawa@impress.co.jp]

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