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エプソン、H.264にも対応した80GBフォトビューワ
-xvYCC対応。WMA9も再生可能で、実売6万円後半


P-5000

10月下旬より順次発売

標準価格:オープンプライス


 セイコーエプソン株式会社は、動画/音楽再生が可能なフォトビューワ/ビデオプレーヤーの新モデルとして、MPEG-4 AVC(H.264)再生にも対応した「P-5000」など2モデルを10月下旬より順次発売する。

 価格はオープンプライスで、店頭予想価格と発売時期は、4型液晶/80GB HDD搭載の「P-5000」が6万円台後半で11月上旬発売、3.8型液晶/40GB HDDの「P-2500」が5万円台中頃で10月下旬発売の見込み。



■ P-5000

P-5000

 解像度640×480ドットのTFT液晶ディスプレイを備えたフォトビューワシリーズの最上位モデル。「P-4500」(4月発売/発表時予想価格7万円台中頃)で再生できたMPEG-1/2やMPEG-4、DivXに加え、新たにH.264やWMV9の動画再生に対応。また、音楽再生ではMP3/AACのほか、WMAもサポートした。

 ディスプレイは、「P-4500」の3.8型から4型に大型化。新たに、動画色空間の国際標準規格「xvYCC」にも対応。xvYCCはsRGBやHDTV規格に比べ、広い色空間を扱うことが可能で、ソニーのフルHD液晶テレビ「ブラビア」のX2500シリーズが民生用テレビとして初めて対応しているが、「ポータブル機器としての対応は世界初」(同社)としている。また、Adobe RGB表示にも初めて対応した。

 液晶の高開口率化により、従来の「Photo Fine」で用いた3色カラーフィルタと同面積に4色カラーフィルタを配置した「Photo Fine Ultra」に進化。輝度を落とさずに色域の拡大を実現したという。

 音楽再生では、従来のMP3/AACに加え、WMAもサポート。ただし、DRM付きの楽曲や、ロスレスのファイルには対応しない。


メニューは2階層表示 動画サムネイル表示時 音楽再生メニュー

 従来モデルと同様、コンパクトフラッシュ(Type II)とSDメモリーカードのスロットを備え、デジタルカメラで撮影したJPEG画像やRAWデータをHDDにバックアップできる。新たに、SDHCもサポートした。パソコンとはUSB 2.0で接続。USBホスト機能も備え、外付けHDDなどへのデータコピーも行なえるようになった。

筐体は従来モデルに比べ、立体的なデザインに

 静止画では、30機種以上のデジタルカメラのRAWデータに対応。一部カメラの静止画での拡大表示も可能。また、新たにレーティング機能も備え、画像データにレーティング情報を付加してPhotoshop CSのAdobe Bridgeと連携することもできる。

 動画や音楽/静止画の転送ソフト「Link2」が付属。カードから取り込んだデータを1クリックで差分のみパソコンへコピーできる。なお、Link2ではH.264への変換は行なえない。Link2の対応OSは、Windows Me/2000/XPと、Mac OS X 10.2.7以降。

 4極ミニジャックのビデオ出力端子や、イヤフォン出力を搭載し、モノラルスピーカーも内蔵する。ただし、従来モデルからの変更点として、リモコンイヤフォンはオプションとなった。左右両端にはグリップ部が設けられたほか、ボタンも立体化し、操作時に指が画面に触れないよう考慮したという。

カードスロットは上面 底面にスピーカーを搭載 AV出力やUSBコネクタ部

 電源は付属充電バッテリで、連続再生時間は、動画が3時間(P-4500は3.3時間)、音楽は6時間(同5.9時間)の連続再生が行なえる。また、フル充電時に本体HDDへ転送可能なデータ量もP-4500の約50GBから約60GBとなった。

 外形寸法は150×33.1×88.7mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約430g(電池含む)。キャリングケースやストラップなどが付属する。

【再生対応動画フォーマット】
コーデック解像度ビットレート最高fps
MPEG-1/2 720×480ドット 8Mbps(ピーク時10Mbps) 30fps
720×576ドット 25fps
MPEG-4(ASP) 720×480ドット 4Mbps(ピーク時8Mbps) 30fps
720×576ドット 25fps
DivX 720×480ドット 8Mbps(ピーク時16Mbps) 30fps
720×576ドット 25fps
H.264 320×240ドット 768kbps(ピーク時850kbps) 30fps
WMV 352×288ドット 768kbps(ピーク時850kbps) 30fps
Motion JPEG 720×480ドット - 30fps
720×576ドット25fps
320×240ドット60fps



■ P-2500

P-2500

 2004年10月に発売された「P-2000」の後継となるエントリーモデル。筐体デザインや機能は「P-4500」とほぼ同じで、HDD容量は40GB(P-4500が80GB)、液晶ディスプレイは3.8型/640×480ドットで、P-5000との違いとしてH.264やWMV再生には対応しないほか、WMAの楽曲再生もサポートしない。また、液晶は従来と同じ「Photo Fine」。xvYCCやAdobe RGBにも対応しない。

 カードスロットはCF/SD対応だが、SDHCには非対応。PCとの接続はUSB 2.0だが、USBホスト機能は搭載しない。動画と音楽の変換/転送には「Link2」を利用する。

 電源は付属充電バッテリで、連続再生時間は、動画が3.5時間、音楽が6.8時間。フル充電時に本体HDDへ転送可能なデータ量は約50GB。外形寸法は148.4×32.6×85.2mm(幅×奥行き×高さ)、バッテリを含む重量は約433g。


□エプソンのホームページ
http://www.epson.jp/
□ニュースリリース
http://www.epson.jp/osirase/2006/060926_4.htm
□製品情報
http://www.epson.jp/products/colorio/photoviewer_digitalcamera/p5000/index.htm
□関連記事
【3月22日】【EZ】フォトストレージの新基準となるか、エプソン「P-4500」
~ プロユースを意識したハイエンドモデル ~
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20060322/zooma249.htm
【3月15日】エプソン、MPEG-2/4、DivX対応80GBフォトビューワ
-液晶を約1.5倍高輝度化。動画再生処理も向上
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20060315/epson.htm

(2006年9月26日)

[AV Watch編集部/nakaba-a@impress.co.jp]


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