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NECエレクトロニクス株式会社は10日、HD DVDとBlu-ray Disc(BD)の両規格に対応したDVDドライブ駆動用LSIを発表。サンプル出荷を同日より開始したと発表した。サンプル価格は1万円。量産スタートは2006年第4四半期を予定しており、2007年度中に月産30万個の量産を目指す。
DVDドライブ向けシステムLSIセット「SCOMBO」(エスコンボ)シリーズの新製品で、次世代DVDのHD DVDとBDメディアの両規格において再生/記録に対応したLSIセット。ディスクからデータを読み出す「μPC3360」と、読み出したデータのエラー訂正などを行なう「μPD63410」の2チップで構成。「μPD63410」には、28×28mmパッケージのほか、ノートパソコンなど小型ドライブ向けの17×17mmも用意する。 次世代DVDでは、HD DVD-ROM/R/RW/RAMと、BD-ROM/R/REの7規格に対応し、記録(ROMを除く)/再生速度はいずれも5倍速。DVDではDVD-ROM、DVD±R/RW、DVD-RAMをサポートし、記録/再生速度は16倍速。なお、2層メディアにも対応する。CDはCD-ROM/R/RWで記録/再生ともに48倍速。 次世代DVDの著作権保護技術であるAACSと、DVDの著作権保護規格であるCSS、CPRM、VCPSに対応。インターフェイスはシリアル/パラレルATA両対応。ドライブの外付けメモリには16~128MbitのSDRAMとの接続をサポートする。 同社は、今回の新製品の機能を用途ごとに切り出して最適化したLSIや、DVDの画像/音声データ処理(バックエンド処理)向けのLSI「EMMA」と統合したLSIの製品化などを視野に入れており、「現在約30%のワールドワイドにおけるDVD駆動用LSIシェアを拡大する」としている。
□NECエレクトロニクスのホームページ
(2006年10月10日) [AV Watch編集部/nakaba-a@impress.co.jp]
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