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ソニーは12日、内蔵メモリタイプのウォークマンS700F/S600シリーズと、HDDや液晶ディスプレイなどを搭載したミニコンポ「ネットジューク」を発表した。10月21日より順次発売する。 ウォークマンSシリーズには、「クリアオーディオ」技術を搭載。ファイルフォーマットもリニアPCMや、可逆圧縮「ATRAC Advanced Lossless」に新たに対応。「目指したのは史上最高音質のウォークマン」(同社)としている。また、自社開発の有機ELディスプレイを搭載したほか、上位モデルの「NW-S700F」にはノイズキャンセリング機能を装備。NW-S600Fにも、ステレオイヤフォン「MDR-EX082」が付属する。
ネットジュークには、新たにウォークマンSシリーズとの連携機能を装備。さらに、CDからHDDへのダビング速度も最大16倍速を実現したほか、ラジオ録音機能も強化。録音時の波形分析により、音楽部分とトーク部分を認識して、自動的にフォルダを分けて記録する「Music-Talk自動分類録音」を装備した。同社では世界初の機能としている。
■ 「絶好のビジネスチャンス」
ソニーマーケティングの鹿野清取締役常務は、市場動向について「ネットワーク配信やデジタルオーディオプレーヤー市場の拡大により、音楽の楽しみ方が多様化している。これはソニーにとって絶好のビジネスチャンスである」と説明。 「そこで、デジタルオーディオプレヤーと、HDD内蔵コンポのネットジュークを開発した。組み合わせることで実現する、パソコンレスの音楽スタイルを新たに提案したい。単に連携するだけでなく、AVメーカーとして音質も徹底的に追求し、機能や操作性の融合も果たした。より手軽に大量の音楽を蓄積し、それを手軽に持ち歩くという新たな音楽の楽しみ方のスタートだ」と、新製品がもたらす音楽スタイルの変化を強調。キャッチコピーでもある「もっと、音楽とひとつに。」というコンセプトを紹介した。 さらに、音楽業界関係者からの声として、MTV JAPANの笹本裕社長兼CEO、スペースシャワーネットワークの中井猛社長、ミュージック・オン・ティーヴィの御領博社長のビデオメッセージを紹介。「もっと、音楽とひとつに。というコンセプトはMTVの願いと同じ」(笹本社長)、「とにかくメチャクチャ音が良いのが嬉しい」(中井社長)、「アーティストもユーザーも業界人も、皆が待ちに待った商品ではないか」(御領社長)などのメッセージを流した。
■ ノイズキャンセル機能をアピール また、会場に集まった報道関係者に新ウォークマンを配布。会場内に電車の騒音を流し、実際にノイズキャンセル機能を体験できるデモを実施。 さらに、DJとして、Fantastic Plastic Machineの田中知之氏が登場。ウォークマンのFMラジオ受信機能を利用し、DJプレイをFM電波で送信。各自が持つウォークマンでそれを受信し、パフォーマンスを楽しむというデモがスタート。会場には電車の騒音だけが流れ、イヤフォンを付けた報道関係者が体を揺するという面白い趣向のデモとなった。
■ OASISをCMに初起用 広告展開としては、テレビCMに英国の人気バンドOasis(オアシス)を起用。彼らのCM出演は初めてのことだという。モデルのカナさんが屋外でウォークマンを装着すると、喧騒が消え、Oasisの姿がビルなどに写しだされるという内容だ。
プロモーション展開としては、「音楽コアターゲットを多く視聴者に持つ」という理由で、CSの音楽局とコラボレーション展開。10月13日~31日までは商品体験イベントを、渋谷のライブハウスなどを中心に展開。10月15日には恵比寿ガーデンホールにて「MTV Mergic Jam 2006 with “WALKMAN”」を、10月21日にはミュージシャンをゲストに迎えた商品発売イベントを渋谷WOMBで、2007年3月末には日本武道館で行なわれるMVA(MTV VIDEO MUSIC AWARDS)でもコラボレーションするという。
□ソニーのホームページ (2006年10月12日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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