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サイレックス・テクノロジー株式会社は、iPodをパソコンと無線LAN接続できるクレードル「Wireless Dock for iPod」(SX-DAD002)を11月25日より、同社直販サイトやアップルストアで発売する。価格はオープンプライスで、直販価格は、「2万円に近い1万円台後半の予定」としている。カラーはブラックとホワイト。対応OSはWindows 2000/XPとMac OS X 10.2.7~10.4.x、10.4.3以降。 また、直販以外にも、同社と協力関係にある株式会社コレガが、量販店などにおいてコレガブランドで発売する。 第4/5世代iPodや、iPod photo、第1/2世代iPod nano、miniに接続可能なDockコネクタを搭載したクレードル。パソコンとの接続に無線LAN(IEEE 802.11b/g)を利用し、離れた部屋でも楽曲の転送などが行なえる。ステレオミニの音声出力と、第5世代iPod用のS映像出力を備え、コンポやテレビなどでiPodのコンテンツを再生できる。また、iPodオプションの「Apple Remote」(直販価格3,400円)からも操作可能。iPodの充電も行なえる。
背面にEthernet(10/100BASE-T)を備え、有線LAN接続も可能。USBプロトコルをTCPでカプセル化し、TCP/IP経由でパソコンと接続できる「USBデバイスサーバ」技術により、iPodを直接USB接続した場合と同様の操作で楽曲転送などが可能になる。パソコン側に専用ツール「SX Virtual Link」をインストールする必要はあるが、バックグラウンドで動作するため、一旦インストールすればユーザーが起動する必要はない。 パソコンと接続する「同期モード」と「再生モード」を本体のボタンまたはApple RemoteのMENUボタンで切り替え可能。iPodのIDを識別し、最大5台までのiPodを1台のクレードルで管理できる。 無線LANのセキュリティではWEPやWPA-PSK、WPA2-PSKをサポート。外形寸法は110×90×40mm(幅×奥行き×高さ)、重量は185g。ACアダプタや、iPod接続用のアタッチメントなどが付属する。
■ 無線プリンタサーバの技術を応用。ワンセグ録画機能なども視野
サイレックスは、USBデバイスサーバ技術を用いたプリンタサーバなど、ネットワーク製品やセキュリティ関連の製品を中心に展開。Wireless Dock for iPodは、USBデバイスサーバを応用し、10月18日に発表された、コレガと共同で販売する製品第一弾として発売される。 マーケティング本部プロダクトマネジャーの相木伸介氏は、開発経緯について「企画時の調査によると、CDを買った場合、(CDプレーヤーではなく)外でも家でもiPodで聴くというユーザーが多い。そこで、パソコンとの接続をワイヤレスにし、iPodをステレオ機器の近くに置くことによる利便性の向上を図った」と説明。同製品は、アップルによる「Made for iPod」の認証も発売時期までには取得するという。
同社はUWB技術などにも取り組んでおり、ワイヤレス転送の高速化なども今後の製品で対応を計画。さらに、今後の構想として「FMトランスミッタを用いた音声のワイヤレス化や、ワンセグ番組をiPod本体に録画できるレコーダ機能なども検討中」としている。 なお、発売日の11月25日には、アップルストア銀座3Fのシアターフロアにて、“ハイパーメディア・クリエイター”高城剛氏を招いたワークショップを開催。Wireless Dock for iPodのインプレッションや、次世代無線技術に関する内容を予定している。
(2006年10月25日) [AV Watch編集部/nakaba-a@impress.co.jp]
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